概要
暗い街の中。ひとりぼっちの狼は、すべてを失い傷ついた青年を拾う。
ノーザン王国の元王子ノアは、あることで後見人と仲違いして城を出て行く。
誰にも煩わされない一人になれる場所を求め、ノアが行き着いたのは海向こうの大国イージス帝国のスラム街だった。
自由気ままに暮らしていたある日、ノアは路上で死にかけていた魔族の青年を見かける。
彼を見たとたん「助けたい」という心に従い、何も考えずに拾ってしまい……。
本作品はハトリ様の作品「少女と賢者の旅物語」と共通の世界設定で書いたパラレルワールドの物語です。
執筆にあたり、ご本人から許可はいただいております。
依月さかな
誰にも煩わされない一人になれる場所を求め、ノアが行き着いたのは海向こうの大国イージス帝国のスラム街だった。
自由気ままに暮らしていたある日、ノアは路上で死にかけていた魔族の青年を見かける。
彼を見たとたん「助けたい」という心に従い、何も考えずに拾ってしまい……。
本作品はハトリ様の作品「少女と賢者の旅物語」と共通の世界設定で書いたパラレルワールドの物語です。
執筆にあたり、ご本人から許可はいただいております。
依月さかな
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!想う心が繋いだ絆。大好きなひとは、家族は、自分で選んでいいよね?
愛してくれなかった両親と、破れた夢。複雑なお家事情に傷ついて、荒んだ心のままに家出をした元王子のノアは、逃げ込んだスラム街で死にかけていた青年を拾う。
彼を世話することや、スラムで出会った人々と関わることは、彼自身の中にわだかまっていた感情と向き合う切っ掛けになっていき——。
異なる種族多数、魔族の中でも異なる部族がいろいろ、という世界観を存分に生かし、王家独特の問題をも絡めて描き出される、主人公の悩み。
それは異世界ながら、こちら側で物語を追う私たちにも通じる近さを感じさせてくれます。
どんなに頑張っても愛してもらえず、尖っていく感情、ささくれた心が愛されていた(ように思えた)弟に怒り…続きを読む - ★★★ Excellent!!!今孤独を感じている人はこれを読もう!きっと気のせいだったと気づくはず!
最新話読了時のレビューです。
この作品を読んで「家族とは何か?」ということを常に考えさせられた気がします。
血統主義の父親、異母間の兄弟、敵であったはずの後見人、家出した主人公、
そして孤独を感じている主人公が、家出先で出逢った人物たちと接していくうちに「家族」を感じていく姿がとても印象深かったです。
主人公が兄弟との過去に負い目を感じ、戻る資格がないと思う一方、
その兄弟の主人公に対する想いを知った時、思わずハッとして、
これは私たちにも当てはまるのかもしれないと思いました。
もし今、あなたが孤独を感じているのなら、ぜひこの作品を手に取ってください。
読み終わった後、ふと自分の身の回…続きを読む