〈幕間〉三日月の夜にきみを想う

 今でも鮮明に思い出せる。

 絶対に忘れない、オレの大事な記憶だ。



 

「オリヴェル、おまえはすごいよ」


 よく晴れた日の午後。降り注ぐ陽光の下、そう言って紫水晶アメジストの瞳は笑った。


 どういう人物かは知っていたし、遠くから見かけたことはあった。だけど、直接言葉を交わしたのは、この時が初めてだった。


「誰も認めなくても、僕はおまえの努力を知っている。おまえになら、僕は安心して背中をあずけられるよ」  


 親父でさえ見もしなかったオレのことを初めて認めてくれたのは、遠い存在だと勝手に思い込んでいた腹違いの兄貴だった。


 

 この時からオレは心に決めたんだ。

 いつか、絶対に騎士になる。そして近い将来、王になった兄貴の——ノアの隣に立って剣となり、盾となろう、と。





 * * *





「だから、読んでやるって言ってるだろ?」


 空に三日月が出ている真夜中頃のことだった。

 わずかな明かりだけ灯っている薄暗い廊下を歩きながら、オレはため息まじりに傍らの姫を見やる。

 いつも優しく接しているつもりなんだが、当の本人はご立腹だ。


「絶対イヤ。ヴェル兄さんの読み方って、心がこもってないんだもん」


 失敬な。


「それはさすがに酷い言い草だぞ、イリス。オレは毎日心を込めてご本を読んでるつもりなんだけどなー」

「じゃあ技術の問題かも」

「あのなぁ……」


 深い深いため息をつく。すると、隣からくすくすと笑い声が聞こえてきた。


「兄貴をからかうんじゃねえ」

「ふふっ、だってー」


 怒ったり笑ったり、忙しいやつだなこいつ。こんな他愛もないやり取りでも、本人が楽しそうなら何よりだけどさ。


 オレの名前はオリヴェル。みんなは大抵、オレのことをヴェルと呼ぶ。

 そして傍らにいるこのワガママ姫は、妹のイリスだ。

 まあ妹と言っても、オレとイリスの母親は違う。いわゆる異母兄妹ってやつで結構複雑な家庭環境に身を置いていたりするんだが、なんだかんだで妹とは仲良くやっている。


「ねえ、ヴェル兄さん」


 不意に笑うのをやめて、イリスはオレを見上げた。見上げたものの、いつものようにその瞼は固く閉じられたままだ。


 イリスは目が見えない。生まれた時からそうだったわけじゃない。視力を失ったのは、最近のことだ。

 だからオレはいつも妹のそばにいるようにしている。

 どんなに普通とは違った兄妹関係であろうと、間違いなくオレは兄貴で、妹を守るべき騎士ナイトに違いないのだから。


「イリス、どうした?」


 優しく問いかけると、オレの腕をつかむ妹の指に力がこもった。


「ノア兄さん、今頃どうしてるのかなぁ」

「…………」


 心配のにじんだ声に、オレは唇を噛んだ。


 ノアは、歳の近いすぐ上の兄貴だ。十歳ほど年上だっけか。まあ寿命の短い人間族フェルヴァー獣人族ナーウェアならともかく、オレたち魔族ジェマは千年もの寿命があるから十年なんて短い感覚でしかねえけど。


 オレたちはイリスも含めて六人兄弟だ。みんな腹違いの兄弟ながらも、仲良くやっていた。——半年前までは。

 そう、異変が起きたのは半年前だった。末弟のノイシュを、長男のノアが追い出してしまったんだ。

 そして同じ日に、ノア自身もこのノーザンの城から出て行った。


「まったく、何やってんだろうなアイツ。イリスに心配かけてさ」


 苛立ちそうになる気持ちを抑え込んで、オレは笑って誤魔化した。

 だが、イリスはそのまま誤魔化されてはくれなかった。表情は曇ったままで黙り込む。


 声でも震えてたんだろうか。落ち着いて話せていたと思ったんだけどな。

 まったく、いつもワガママでオレを困らせるくせに。

 本当になんでこういう時は気を使うかねぇ、このお姫様は。







「イリスや他のみんなのことを頼んだよ」




 ノアが出て行った日の夜、そんな書き置きがドアの下に挟んであった。明らかに走り書きで書いたソレに、オレは心中穏やかではなかった。


 なんでだよ。

 親父がいなくなった今だからこそ、兄弟みんな協力し合って生きていくんじゃないのかよ。


 国王の座は他人の手には渡った。だけどさ、オレはおまえが国王になれなかったとしても、隣にいておまえの助けになりたかったんだ。オレに背中をあずけられると言ってくれた、おまえのために。


 ふざけるな。

 ふざけるな、ふざけるな!


 あの時の書き置きを握りつぶして、いないはずの兄貴に何度怒りをぶつけたか分からない。代わりに床や壁を殴った。もちろん手が痛いだけで、怒りや苛立ちは消えなかった。


 末弟を追い出した罰に、自ら家を出て行ったバカ兄貴。誰かがそうしろと言ったわけではない。守るべき弟に酷い仕打ちをした負い目から、自分も出て行ったわけだ。

 どこにいようと関係ない。見つけ出して、問い詰めて説得して、連れ戻してやる。

 ノアにそれができるのは、兄弟の中で付き合いが長いオレだけだ。


 だが、オレは探しに行くことができなかった。


 ノアに頼まれるでもなく、オレはいつも妹のそばにいて守ってきた。親父が生きていた頃から、ずっとだ。

 視力を失ったイリスのそばには常に誰かがいて、世話をしてやらなくちゃいけない。いくら安全な城の中にいようと、光を失った世界では一人で生活なんてできない。


 それにオレたちは一応前王統の王族だ。今の国王が温情で世話をしてくれているとはいえ、いつ誰がオレたち兄弟に牙を剥くか分からない。もし、そうなった時に、妹や他の弟達を守れるのはオレだけだ。


「マジで腹立つな。絶対確信犯だろ、ノア」


 兄弟の中でノアを追えるとすれば、オレだけだ。あいつは分かっていて、あんな書き置きを残し、オレをこのノーザンの城に縛り付けた。

 これで腹が立たねえって方が無理な話だ。


 あいつがどこで身を潜めているか心あたりはある。だが、分かったところで行けないんじゃどうしようもない。







 部屋に送ったイリスを寝かしつけてから自分の部屋に帰るのが、オレの日課だ。

 今夜はノアを想って寂しくなったのか、いつもより時間がかかってしまった。まったく、オレ以上に妹のことを可愛がってるくせに放って置いてるとは何事か。


 抑え込んだはずのノアに対する苛立ちを沸き上がらせていた時だった、窓からもれる光に気づいたのは。

 誰もが寝静まる時間だってのに、部屋の明かりが煌々とついていた。たしかあそこは、将軍の執務室だったはずだ。


「ゼレス、こんな遅くまで仕事か?」


 無遠慮にドアを開けて入ると、部屋の奥で机に突っ伏す金髪の男がいた。オレが声をかけると、おうと答えて顔を上げた。


「ヴェルか。お前こそこんな時間にどうした」


 金髪碧眼の男は、オレを見て顔を綻ばせる。

 いつも思うけど、こいつオレのこと弟か何かだと思ってんじゃねえのか。なんで前王統の息子に対してこんなフレンドリーなんだよ。……変なヤツ。


 こいつの名前は聞いての通り、ゼレスと言う。ノーザン王国の将軍であり、前国王だった親父を弑して王座を奪ったカミル=シャドールの腹心の部下だ。

 背が高くて、剣に関しては手練れなだけに体格もいい。さすが人狼ワーウルフの部族ってところか。ゼレスがどのくらい生きてるのか分かんねえけど、顔つきも雰囲気もすでに大人の域だ。


 どうやら完全に寝入っていたわけじゃないらしい。ゼレスは身体を起こして、近くに寄ってきたオレを見上げていた。腰に手を当て、オレは遠慮なくゼレスを見下ろす。


「だから、それはこっちの台詞だっての。オレはイリスを部屋に送ってきた帰りだ。つか、一体何の仕事だよ。こんな遅くまでかかるの珍しいじゃねえか」


 机の上には地図が雑多に並べられていた。ノーザン王国内のものから世界地図まで、何枚もある。地図にはいくつか赤いインクでしるしをつけてある。

 ふーん、なるほどな。


「カミルに頼まれたのか? ノアの居場所を探せってさ」

「そうそう。大将……カミル様に急かされてるから、早く割り出さなきゃならねえんだが」

「居場所が分からない、と」

「そういうことだ」


 視線を落としたまま、ゼレスは力無く笑う。その顔には疲れがにじみ出ていた。

 こりゃお手上げ状態ってところか。無理もない。探すと言っても範囲が広すぎるし、手掛かりも少ないしな。


「居場所を探してどうするつもりなんだ?」

「さあな。ま、大将は居場所を把握だけして無理には連れ戻す気はないだろう」


 散らばっていた地図を手でかき集めてまとめながら、ゼレスはため息をついた。揺れる碧眼も疲れのにじんだ顔も、オレは親近感を持った。

 ゼレスもオレと同じだ。突然いなくなったノアを心配して、こうして夜遅くまでしらみ潰しに必死に探している。そう思うと、なんだか嬉しくなったんだ。


 前国王の息子であるオレが、クーデターの主犯の右腕たるゼレスに対して好意にも似た感情を抱くのは、おかしいのかもしれない。現に王家に縁のある貴族連中は、未だにカミルやゼレスに対して敵意を向けているぐらいだ。

 けど、オレから見ればこいつらは恩人だ。


 オレの親父は、国王としても父親としても最低なヤツだった。部族主義で、オレ達兄弟を子どもだと扱わず、おまけにヒトの命を蔑ろにした代償で呪いを受けていた。

 そう、親父は他種族のヒトを食べていた。力を手に入れたい、ただそのためだけに何人ものヒトを手にかけていた。


 力と引き換えに得た代償は、半分になった寿命と狂気だ。

 狂気に侵された魔族ジェマは正常な判断ができなくなる。ただでさえ闇猫ケットシーではなかったオレ達に対する接し方が改善するはずはなく、それぞれ孤独な時間を過ごしていた。


 兄弟の中でもオレはまだマシだった。オレの母親は優しい人で、愛情を注いで育ててくれたから。親父が認めてくれなくても、オレには母さんがいた。


 特にひどい扱いをされていたのは、妹のイリスだった。

 精霊使いエレメンタルマスターじゃないからよく分からないが、イリスはどうやら精霊に愛される魂を持っているらしい。幼い時からすでに精霊を連れ回し、魔法語ルーンの詠唱なしで魔法を使うことができた。だからなのだろう、そんなイリスを恐れて親父は部屋に閉じ込めたんだ。


そして最後に、ノイシュが生まれた。末の弟の部族は親父と同じ、闇猫(ケットシー)だった。

そしてオレ達はお払い箱と言わんばかりに、それぞれスラムに放り出された。イリスやノアを含めた五人が、バラバラにゴミみたいに捨てられたんだ。


 怖かったんだろうな。魔法という自分にとって未知の力が、いつか自分を命を押しつぶすのではないかと。

 事実、それは現実になった。何の前触れもなく、ある日突然カミルは親父を殺した。

 そればかりか、スラムに放り出され傷付いたオレ達を迎えに来てくれた。目の前にいるゼレスを使いにやって。



 ——おまえたちの面倒を見ようと思う。大人になるまで、必ず守ると誓おう。



 カミルはオレ達を城に迎え、そう約束してくれた。今でもオレはそれが信用に足る約束だと確信している。

 そしてノアも信用しているからこそ、家出を決行したのだろう。


「オレ、ノアの居場所分かるぜ」


 悪戯心に火がついた。

 バカ兄貴の手のひらで転がされるなんてごめんだ。オレが行けないんなら、代わりを使いにやればいいだけのことだよな。


「本当か、ヴェル」


 当然ゼレスは食いついてきた。自分でもいい思いつきに、口がにやける。


「ああ。ノアとは一番長い付き合いだし、あいつの考えてることは大体分かる。国内にはもういないと思うぞ。ノアが何よりも懸念しているのは、ゼレスお前の追跡だろうしな」


 同じ人狼ワーウルフの部族だからこそ、なおさらだ。身長の低いノアは、己のコンプレックスから自分より背が高くて体格のいいゼレスをいつも意識していた。


「国外だとますます範囲が広くなるな……。帝国に行ってないといいんだが。あそこは危険だし、帝国の国王はウチに目をつけ始めている。俺でもおいそれといけないぞ」


 うわぁ、やっぱりノアは底意地が悪いな。


「悪いけどなゼレス、オレは帝国だと思う」

「嘘だろ!? 帝国はノーザンの海の向こうだぞ? 船嫌いのあいつが海を渡って行ったというのか!?」


 そうだよなあ。オレもゼレスの意見には心から同意するぜ。

 だけど、案外間違っていないと思うんだよな。


「そうまでして行く理由は、ゼレスが追いかけてこれねえ場所に行くためなんじゃねえの? オレはイリスのそばから離れられねえし、そもそも政変が起きたばかりで平定が済んでない現状で、カミルがオレを城から出すわけねえしさ」


 仮にも、オレは元・第二王子だ。ノーザンに長男がいない今、次男のオレが一番争いごとの種にされやすい。

 まあイリスや他の弟達よりはうまく立ち回れる分、自分の身は守りやすいけどさ。


「だから、オレは断言するぜ。ノアはイージス帝国のスラムにいる」


 面白いくらいにゼレスの碧眼が丸くなる。ひとつにまとめた地図を机の上に投げ出して、再び雑多に並べ始めた。一番大きな地図を取り出して、凝視する。世界地図だった。


「帝国は分かるが、なぜスラムだって分かる?」

「ノアが王都の街中にいるはずねえだろ。元とはいえ王族だ。そのくらい警戒するさ。そうだな、後は特に確証はねえけど……。強いて言うなら勘、だな」


 地図から目を離してゼレスはオレを見上げた。

 自信があった。だから、オレは笑みを崩さなかった。

 数秒の間そうやって沈黙が続いたが、ついに心に決めたんだろう。ゼレスはやにわに立ち上がった。


「スラムで互いに散り散り状態だったにも関わらず、真っ先にイリスを助け出したお前のことだ。ヴェル、お前の勘はあの時から外れたことがない」

「おっ、褒めてくれてんのか?」


 わざと茶化してやれば、頭をわしゃわしゃ撫でられた。こういう時、ゼレスはオレのことを子供扱いする。


「ああ、素直にすごいと思うぜ? 何の手掛かりも掴めず土地勘もない状況で、捕らわれたイリスの居場所まで突き止めちまうなんて誰にでもできることじゃあない」


 ニヤリと笑ったゼレスの言葉に、目を丸くする。

 その瞬間、昔の記憶がオレの頭の中でフラッシュバックした。


 

 ——オリヴェル、おまえはすごいよ。



 日だまりの中、薔薇が咲き乱れる中庭でノアはそう言った。

 そういえば、オレ自身でも気づかなかった勘の鋭さに気付いたのは、あいつだったっけ。


 

 ——誰も認めなくても、僕はおまえの努力や立派な行ないを知っている。おまえになら、僕は安心して背中をあずけられるよ。

 


 ノア、オレは嬉しかったんだぜ。誰も気付かなかったオレの可能性に目を留め、親父が見ようともしなかったオレのことを認めてくれた。

 あの時から、お前が未来のノーザンを背負って立つ君主に相応しいと思っていた。誰がなんと言おうと、オレだけは本気でそう思っていたんだ。

 だからオレは、騎士としてお前の隣に立って、剣となり盾となろう、と。そう密かに誓っていたんだ。


「ゼレス、ノアを連れ戻してくれよ」


 気がつくと、オレはそう口走っていた。完全に本心だった。


「……ヴェル」


 はは、情けねえ。声が震えてやがる。だからゼレスも同情の目で、オレを見てんのかな。


「帝国のスラムだなんて、ゼレスには荷が重いかもしれねえけどさ。頼む、あのバカ兄貴を連れ戻してくれ。あいつに何かあったら、オレは……」

「分かった」


 ぽん、と頭を軽く叩かれた。そのまま、またわしゃわしゃ撫でられる。


「任せておけ。この俺から逃れられる奴なんか、そうそういてたまるか」


 だから子供扱いするなっての、といつもなら言いたいところだったが、今回ばかりはやめておいた。

 今のオレは完全にガキだ。大人のゼレスに縋って頼み込む子供だ。

 ゼレスはそのまま机の上も片付けずに出て行った。まずは大将に相談だ、と言っていたような気がする。


 うーん、大将ねぇ……。

 そろそろ大将じゃなく国王陛下って呼んだ方がいいとあいつには言ってやった方がいいのかもしれねえな。カミルも今は国王なんだし。

 ま、それはまた今度ということで。


「頼んだぜ、ゼレス」


 執務室を出て、廊下に出た。窓から見える夜空には三日月が浮かんでいて、きれいだった。 


 ——なあ、ノア。早く帰ってこいよ。

 どうせ城から出てもお前は、誰かの面倒を見たくなるさがだから、一人じゃねえんだろうけどさ。


 カミルもゼレスも、誰を連れて来ようが無下に追い出すような奴じゃない。

 お前が将来どんな道を辿ろうと、やっぱりオレはお前の隣に立っていたいんだ。


「だから、早く帰ってこいよ」


 オレはお前が帰ってくるまで、ちゃんとみんな守っておくからさ。


「さて、と」


 髪を結んでいたリボンを解き、ポケットにしまい込んだ。窓の外から視線を外し、オレは急ぎ足で自室へと急ぐ。早く寝ないと明日に差し障ってしまう。


 お姫様の朝はいつも早い。放っておくと、目が見えないくせにすぐに部屋から飛び出そうとする。兄貴のオレがちゃんと見ててやらないと。


 部屋に入る寸前、意味もなく振り返る。廊下の窓から見える夜空には、さっきと変わらない三日月と数えきれない星が。

 翌朝になれば、早速ゼレスはノーザンを発つのだろう。ああ、明日は楽しみだ


「覚悟しておくんだな、ノア」


 誰に聞かせるでもなく一人でほくそ笑んで、オレは部屋のドアを閉めたのだった。

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