概要
この世でいちばん悲しいもの・・それは砂の涙よ。
東京都内にある講演会場。高名な文明批評家であるX氏に化けた悪魔(妖怪の女王)は、『文明の火』と題する講演を行っていた。そこに本物のX氏が現れ、悪魔の本性を暴露しようとした。妖怪の女王は冷酷にX氏を拳銃で撃った。会場はパニックに陥った。悪魔は混乱を鎮めようと集団催眠をかけたが、その催眠術にかからぬ若者が三人いた。一人は若武者風の男。一人は哲学者風の学生。一人は美貌の画家。最後の若者を見たとき、キューピットの矢が悪魔の胸を貫いた。「かわいい!」悪魔はたちまち恋に落ちた。彼女は自分の恋を叶えるため、大富豪の令嬢に姿を変え地上に降りてくる。若者は病弱な少女の絵の教師をしていたが、クリスマスイヴの日、画家アルファは少女の家で絶世の美女と出会う。さて、その恋の行方は・・
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