第6話 しあわせの旅


「こいぬさん、こいぬさん。」


何か聞こえる


「こいぬさん、こいぬさん。」


歌?


「こいぬさん、こいぬさん、さぁ行きましょう。」


聞き慣れた声、すごく心地よい響き…


こいぬは目を覚ましました。

あたりは一面お花畑、でも、さっきとは違うお花畑。

声のするほうへ振り返るこいぬ。

そこには…


「ことりさん!」


そこにはやさしく微笑むことりが歌を歌っていました。


「ことりさん…なんで?ここはどこ?」


「ここは天国ですよ、あなたが来るのを待っていました。」


ことりは空へ飛び立ちます。


「私の友達も待っていますよ。さぁ、でかけましょう。天国の旅へ。」


こいぬは涙をながしながら、元気に答えます。


「うん!」




二人は、歌を歌いながら、淡く優しい色のお花畑を進んでゆきます。





どこまでも―






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