概要
それは少年が伝えたかった最期の言葉
面倒事が嫌いな男子高校生――安城真昼は、友人である日野アカリの善意性にいつも振り回されていた。
真昼はアカリの友達である空井野卯月と知り合う。ひょんな事から発覚した彼女にまつわる謎を解くことに。
それは一年前に名も知らぬ男子生徒から渡された『ぼくは。素の嘘つきが嫌い』とだけ書かれた手紙だった。
やがて真昼は、手紙の主が去年の夏にいじめが原因で中学校の屋上から飛び降り自殺をした生徒だと突き止める。
それを皮切りに、現状は次第に不穏さを増していき――――
※『小説家になろう』にも掲載しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!謎のメッセージ。それはラブレター?それとも……
メインは後半の、題名にもなっている、一人の少女に宛てられた「ぼくは。素の嘘つきが嫌い」という手紙の話ですが、導入に軽い謎解きを入れて登場人物のキャラ付けをし、その本章で思いもよらぬどんでん返しがあり、思わず脱帽しました。
特に最後のとある謎は、思わずリアルで「そうくるか!」と膝を叩いてしまった程です。
文章も読みやすく、また中心人物のキャラがとても親しみやすいこともあり、物語の世界に没頭してしまいました。それ故に最後の方の展開には心を痛めますが、それでも是非とも読んでほしいと思える作品です。
そして、私と同じカタルシスを感じてほしいです
とても面白かったです!!!