応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 今、余韻に浸ってます。
    その内に八ヶ岳連峰を臨む場所までドライブしてみようかと思ってます。
    ハイキングじゃないのが軟弱ですが。老齢なので。

    作者からの返信

    時織拓未さん 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。わたしの執筆した小説のなかでも最も長い物語です。ほんとうにお疲れ様でございました。
    小説は、絵画、音楽などよりも遥かに読んでくださる御方のお時間を頂戴するものです。ですから最後に読んでよかったとおもっていただけると、こころより安堵致します。

    私自身八ヶ岳で生まれ育ち、縄文時代の遺物などに触れて様々なことを思いながらこちらの物語を書きあげました。美しい八ヶ岳の峰々を眺めながら余韻に浸っていただければ、これいじょうに嬉しいことはございません。

  • 其の伍 《餬》への応援コメント

    東日本大震災を経た後だと、相当に意味深な解説ですね。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    ありがとうございます。
    仰るとおり、東日本にも三陸大津波の際に残された教訓を記す石碑があるとか。先人の教えはやはり尊いものなのだとおもいます。

  • 其の肆 《饉》への応援コメント

    機動戦士ガンダムで、セイラがシャアを指して言う。
    「兄は鬼子です!」

    鬼子とは「呪われた子」の意味かなと思っていましたが、改めて広辞苑で調べると最初の意味が本エピソードで登場した通りなんですね。
    セイラの使い方は2番目でした。

    40年後に初めて知った。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    「機動戦士ガンダム」懐かしい響きですね。鬼子というと、確かに「呪われた子供」「異端児」という印象は強いですね。
    鬼子……歯が生えそろった嬰児の処遇は、県によっても違ったそうです。縁起がいいとする例もあれば、災いを招くとされた例もあり、実際に捨てられる子どももいたようですね。悲しい話です。

  • 其の参 《喰》への応援コメント

    真相は?
    度肝を抜かれ、コメント書きの行為とは矛盾するも、先を急ぎたい。
    結構な数の読者が、そう思ったはず。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    いつも足跡に言の葉を添えていただき、とても励みになっております。こころより御礼申しあげます。

  • 其の壱 《死を偲ぶ》への応援コメント

    どんな結末が準備されているのか?
    期待感。とは少々ニュアンスが異なるが、先を知りたいとの欲求は強まる。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    重ね重ねになりますが、お読みいただき、ありがとうございます。
    どのようなかたちの終幕になるか……あとひと息、見届けていただければ嬉しいです。

  • ああ、そう言う発想の発露。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    そうなんです。単純に母親の罪を許さなかった、というわけではなかったのですね。彼女は彼女なりに考えて、あの行動に及んだのです。


  • 編集済

    其の伍 《辜》への応援コメント

    考え直してみるに、あの母娘のパターンを非現実的と一刀両断に片付けるのは乱暴か。
    ヘレンケラーもニ重苦だったんだし。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    愛ゆえに。ですね。人の業をたどれば、そのおおもとには愛や憎といった人の縁が絡まっていることが多いです。ヘレン・ケラーですか。偉大な御方ですね。彼女には様々なことを教えてくれる恩師がいた。しかし悲しむべきことにお紅には、道を誤ってしまった母親しかいなかったのだとおもいます。
    重い御話なのに、どんどん読み進めてくださりありがとうございます。

    編集済
  • 其の肆 《子》への応援コメント

    いやぁ、凄惨。
    陰鬱と言うのか。
    でも、先の勘違い夫とM妻の方が、何と言うか、考えさせられました。
    このエピソードは余りにも非現実的なので。まぁ、現実的だったら、それはノンフィクションだけど。

    兎に角、娘が無事で良かった。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    ありがとうございます。《夫婦鑑之噺》を御気に召していただけたとのこと、幸甚です。仰るとおり、このようなことは現実には起こらない。と考えたいです。もっとも事実は小説より奇なりとも申します……いずれにしても、人の業とは恐ろしくも悲しきものでございますね。


  • 編集済

    其の参 《瞽》への応援コメント

    助けた娘は?
    置いてきた?

    作者からの返信

    時織拓未さん
    お読みいただき、ありがとうございます。
    娘さんは朧が担いでいます。力仕事は基本朧さんの担当ですね(*^^*)

  • 呪物屋って、良いキャラだと思います。
    勝手ながら、笑うセールスマンと鶴瓶を足して2で割ったイメージを湧かせてます。関西弁がキャラを惚けさせるんですよね。

    作者からの返信

    重ね重ねになりますが、お読みいただき御礼申しあげます。
    鶴瓶さん……! おっとりとしながら、ちょっとばかり毒があるところがちかいイメージかもです。関西弁独特のふんいきですね。
    呪物屋はスピンオフとかできそうなタイプのキャラだなあと、作者ながらにおもっています。なのでそのように仰っていただけて嬉しいです。

  • 其の壱 《津雲発つ》への応援コメント

    冒頭はいつも紀貫之なんですね。
    和歌に詳しい方が羨ましい。虫麻呂なんて聞いた事もない。ひょっとして創作の産物かもしれないが、それならそれで、その文才が羨ましい。

    作者からの返信

    時織拓未さん ありがとうございます。
    昔から紀貫之の歌が好きなものでして……実際には嗜み程度で、それほど詳しいわけではないのです。なのでそのようにお褒めいただくと御恥ずかしいです。ですがとても励みになりますので、有難く御厚意をお預かりさせていただきますね。

  • 与太噺 《妻の鑑の噺》への応援コメント

    これは深い話でしたな、傑作。

    作者からの返信

    時織拓未さん いつもご愛読いただき、まことにありがとうございます。また、勿体なくもお褒めいただき、恐縮致しております。誰も幸福になっていないような。あるいは誰もがゆがんだ幸福に耽溺しているような……。縛り、縛られ、また縛り、これもまた縁のかたちなのかもしれませんね。

  • 其の参 《死候とも》への応援コメント

    異常気象の烈夏日に相応しい怪談でした。
    最初はギョッとする寒さでしたが、最後は清々しい涼やかさでした。

  • 其の伍 《蜎》への応援コメント

    結局、職人稼業で稼げなかった兄は高利貸しにでも行った、と言う事でしょうか。
    そっちが気になって、なんだか落ち着きません。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    引き続き、お読みいただき、ありがとうございます。
    高利貸し……ではないみたいですね。ちなみに悪事にも手を染めてはいません。ただ、お兄さんは詳しいことは語られなかったので……そっと胸に秘めておいて差しあげてくだされば嬉しいです。語りたがらない、という段階で……なんとなくではありますが、並々ならぬ苦労や苦悩が偲ばれるはずですから。
    ありがとうございます。


  • 編集済

    其の参 《蜩》への応援コメント

    どうだったのよ?
    読者の心を放しませんねぇ。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    はてさて、どうだったのでしょうね?……お確かめいただければ幸いです(*^^*)
    話の終わりはそれぞれ、読み進めたくなるように工夫を施しているので、そのように仰っていただくと励みになります。

  • 其の弐 《蜉》への応援コメント

    世の中で何が最も怖いかって、やっぱり銭の枯渇だろう。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    読み進めていただきまして、ありがとうございます。
    仰るとおり、銭がなければ段々と夢も崩れ、こころもひび割れていくものだとわたしも思います。銭だけでは虚しいですが銭がなくとも空しいです。

  • 其の壱 《蝉》への応援コメント

    このエピソードは、これはこれで趣きが変わり、私は好きです。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    読み進めていただき、まことにありがとうございます。
    そのように仰っていただけると嬉しいです! ひとの業にも裏表、ひかりと影があるとおもっております。ゆえに生魑にもいろんなものがあるのだと……

  • いやぁ、今回のは凄い。
    でも、次はもっと凄かったりして。

    作者からの返信

    勿体ないお褒めの御言葉に恐縮致しております。
    引き続き、お読みいただければ幸いに存じます。

  • なんか突然、意味深な言葉が飛び出ますね。

    作者からの返信

    いつもお読みいただき、ありがとうございます。
    基本は生魑にまつわる一話完結の連作短編ですが、本筋もあって、こちらはその本筋の壱になります。お楽しみいただければ幸いです。

  • いやぁ、迫力のある寓話。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    読み進めていただき、ありがとうございます。
    そのように仰っていただけて、大変嬉しく存じます。

    編集済
  • 其の伍 《累》への応援コメント

    面白い。

    作者からの返信

    時織拓未さん
    ありがとうございます…!

  • 其の参 《死候とも》への応援コメント

    茶碗から腕は、おぞましくもあり、滑稽でもあるのですが、実情はとても悲しいものだったのですね……。
    陶工の心情は他人事とは思えず身につまされました。
    食っていくなら職人に徹するのが利口。しかし表現したいものかある。それを認められたい。
    わたしも、パソコンから腕生やすかも……

    作者からの返信

    わあ、励みになるお言葉を頂戴致しまして、ありがとうございます。
    怖さと滑稽さと哀愁の兼ねあいがちょうどいい塩梅になるように、考えながら執筆した噺だったので、そのように仰っていただけて嬉しいです。

    陶芸も小説も絵画も…思うところはきっと一緒ですね。私もそうですが、小説で暮らしを立てたいというのは、じぶんの創作と表現で、というところに重きをおいています。私も、もしかしたら電撃の編集部に送った原稿から腕が生えちゃうかもです(*^^*)


  • 編集済

    其の参 《昔語りの間に》への応援コメント

    寒いですね
    大賞用の執筆がんばってください(*^-^*) どんなお話なのかもう決まっているのでしょうか♪
    *
    19/2/12追記...修正されたようなので消しておきました
    コメント更新したらお知らせは行くのかしら…
    津雲さんの先が長くないみたいですが…はらはらしたり朧さんとのやりとりにほっこりしながら(ホラーものをほっこりっていうのも変ですねw)読み進めます(*^^*)

    作者からの返信

    わわわっ、教えていただきまして、ありがとうございます。ご指摘いただいて、はじめてに誤植に気がつきました。すぐに修正致しました。お恥ずかしいです。

    ほんとうに寒い日が続きますね。
    おおよその物語は既に決まっているのですが、それをかたちにするのがなかなかに難しく、苦戦致しております。間に合えばよいのですが…
    頑張りますね(*^▽^*) いつも応援を賜りましてありがとうございます

  • 昏く、美しく、そしてどこまでも清い。
    いつの間にか、恐ろしい怪異や人の業から、人の魂と、こころに視点を移していました。

    それが揺れ、ぱっと咲くように燃え、静かに消え、また風に運ばれ、遺る。津雲と朧を通して、そんな風に感じました。

    素晴らしい物語をありがとうございました。

    作者からの返信

    増黒 豊さん ああ、有難いお言葉を頂戴致しまして、真にありがとうございます。人の業も怪異も、人の魂から出づるものにてございます。故に最後は、魂の噺を。
    救いとは云えずとも、せめて津雲の魂が報われるように。
    祈りながら、綴らせていただきました。

    ご愛読いただきまして、こころから感謝致します。
    ほんとうにほんとうにありがとうございました。

  • 本当に、本当に、お疲れさまでした。
    色々と、色々と言いたいことがありました。
    でも、朧先生が何も言わずにいたので、あえて最終章ではコメントを書かずにいましたが、本当にありがとうございます。

    回避できなかった結末です。
    こうなることは分かっていましたが。
    それでも、それでも二人にとっての《幸い》がここにあったと思います。

    一人残され待ち続けるのは長いです。いなくなったらはいお終い。と言う軽い関係でもなかったのです。いつの日か津雲と出逢ったとき、今度は朧先生が沢山、津雲を振り回して欲しいと思いました。

    切なくて美しい終わりをありがとうございました!

    作者からの返信

    橘 月さん…!
    最期までお読みいただきまして、真にありがとうございます…!

    もう、ね、胸が裂けそうになりながら、書き綴り、幾度も読みかえしては涙腺が熱くなりました。最期に津雲が生きかえるとか、逝かずに帰ってくるとか、様々な案を考えていたのですが、それは違うなと。ちゃんと最期まで書いてこその《生魑》だと想い、この結末になりました。

    朧はどれだけ時が経っても津雲のことをわすれることはないでしょうし、孤独を抱えながらも生き抜いていくのだと思います。そうしていつか。時が流転すれば、きっと巡り逢える。その時には、しっかりと津雲を振りまわしてやってほしいです。でもなんだかんだで振りまわされる役なんだろうなあと想像したり。

    お読みいただきまして、ほんとうにありがとうございました。橘 月さんが掛けてくださった御言葉のひとつひとつ。物語が終わっても、ずっと大事にさせていただきます。


  • 編集済

    ああ…声にもならない…

    作者からの返信

    増黒 豊さん ……ありがとうございます!
    私も胸が詰まる想いで書き綴りました

  • 其の伍 《蜎》への応援コメント

    またまた失礼します。
    最近、通学途中の電車の中で生魑を読んでいるのですが、美しい情景描写とどこか切なくも美しい登場人物の織りなす物語を読むのに集中し過ぎて、電車の中の喧騒が完全に遠のいております笑。ハマりました。特に津雲さんが好きです。

    今回の物語は労咳を患った少年の話でしたが、切ないけれど優しい物語でとても心に残りました。労咳と聞くと、「風立ちぬ」の菜穂子さんや、新選組の沖田総司を思い出します。労咳を患った人の話と聞くと悲劇がつきものですが、操は旅籠の夫婦や兄、朧や津雲に見守られ、最後は兄の面影と会い、本当に安らかに逝けたようで良かったです。津雲さんが兄として操に接するシーンは胸に来るものがありました。

    夢見里さんの『生魑 いきすだま』。文庫本にしてそばに置いておきたいです。何度でも読み返したくなる作品に出会えて嬉しいです😊

    作者からの返信

    藤咲さん 読み進めてくださいまして、真にありがとうございます。
    なんて嬉しい御言葉でしょうか。紙の書籍にして読みたいと仰っていただくことが、私に取りて最も有難く嬉しい言葉です。
    人の業は私の永遠の題材でもあります。悲しくも美しく、おそろしくも果敢ない……そうした境界線ぎりぎりのものを書きたいと望みながら、ずっと物語を綴り続けております。

    労咳は罹ればかならず死に至る患いでした。私は父親と一緒にみていた《燃えよ剣》の影響もあり、沖田総司の印象が強いです。ひとり悲しく死を迎える患いですが、操はせめて兄の愛に看取られて逝くことができ、津雲も側にいて、……幸福な最期だったと想います。津雲は、人の業に情けは掛けませんが、無辜なるものには優しく、情も厚いです。津雲のことをお気にいってくださったとのこと、とても嬉しいです。

    この物語はそれぞれの人の業の奇譚でもあり、津雲の物語でもあります。ゆっくりとお楽しみいただければ幸いです。

  • すみません。長らく立ち寄れてなかったのですが、久々に津雲さんのお話が読みたくなり、お邪魔しました。
    残酷描写は苦手なのですが、この物語独特のどこかおぞましくも美しい雰囲気がすばらしくて、読みふけってしまいました。(おぞましいという言葉に気分を害されてしまいましたらすいません)
    そして、目の前に情景が浮かぶかのような文章力には、脱帽させられます。
    これからも応援させていただきます。

    作者からの返信

    藤咲さん
    想いだして御立ち寄りいただきまして、真にありがとうございます。

    「おぞましい」素晴らしいお褒めの言葉を賜りまして、重ねて感謝致します。おぞましくも美しい……私の目標としているところですので、ほんとうに嬉しいです。頽廃の果てにある美、絶望のなかに差す一縷の光を書きたくて、物語を綴っているようなところがあります。凄惨で凄絶な、されど静かで美しい物語を、これからも想いをこめて綴って参ります。

    応援を賜り、ありがとうございます。その御言葉を励みに、頑張ります。

  • 其の伍 《餬》への応援コメント

    いや、もう……泣き笑いしながら読んでいました。

    童謡がまるで似合わなさそうな朧先生が歌う歌。
    何となく漢字から意味は察することは出来ますが、どうしてこうも動いている映像で見てみたくなるんでしょうか?

    私に絵心があったなら、一体どれだけの挿絵を描いていたことでしょう。

    まざまざとその光景が浮かび、歌が広がる様が見えます。

    解すことは出来ても、救うことは出来ない――

    その村の習慣はその村でしか直せない。直し方を伝えることは出来ても、結局はやるかやらぬかは村人しだい。救われるための努力は誰でもない自分たちでなさねばならぬこと。

    それを割り切ろうとして割り切っている津雲も、時にはもどかしいものもあるでしょうが、一人で抱えずに済んでいるところが救いですね。

    作者からの返信

    橘 月さん いつもお読みいただきまして、ほんとうに有り難う御座います。毎度暖かいお言葉を頂戴して……挿絵…その御言葉だけでも嬉しくて震えるくらいです。そこまで愛していただける小説を書けたことは、これからずっと私の誇りになります。ほんとうに幾度感謝を申しあげてもたりません。

    《救い》というのが実はこの小説の裏の題材になっています。誰も彼もが津雲に「救ってください」と縋りつき、津雲は「救えはしませんよ」と言い続ける……人の業の裏には救済をもとめる心があります。それは決して悪とは言いきれないけれど。
    救われたい。救われない。救わない。ほんのちょっとだけ、救われる。
    あともうちょっとで完結です。どうか、どうか、最期までよろしくお願い致します。

  • 其の肆 《饉》への応援コメント

    何故か唐突に、私のところの監察医と朧先生と酒を酌み交わしたいと思ってしまいました。

    きっと私のところの監察医も、朧先生と同じように谷底を睨み付けていたことでしょう。

    綺麗事では乗り切れない。
    他者だからこそ責められるけれど、当事者には選択の余地が無かった。
    それを責めることが出来るのは、当事者たちの代わりに解決方法を提示し実行してくれる者だけ。

    故に苦しい物語。
    名主の立場になっても、名主の娘さんの立場に立っても、胸が締め付けられるような思いです。

    作者からの返信

    わあ、素敵な想像をありがとうございます(≧▽≦)
    …なんだかんだ冷静を装いながらも朧さんは子どもが犠牲になったりする話が嫌いなので、腸が煮えていたと思います。ただそうでもしなければ生き残ることができない飢饉という現実も同時に理解しているので…複雑ですね。
    人の業は善悪や成否、綺麗事で割りきれないことが多すぎて、だからこそ書きたいと想わずにはいられません。例え、書くこともまた、苦しく、辛くとも。私が人の業を題材とした小説を書き続けるわけは、やはりそこにあるのだと思います。

    ほんとうにいつも細やかにお読みいただき、恐縮です。橘 月さんのいらっしゃる方角に足をむけては眠れません…!

  • 其の参 《喰》への応援コメント

    朧先生が寝ているか起きているか分からずに、思わず地雷を踏んで怒られている津雲の姿を想像すると微笑ましいものがありますね。

    でも、これはなかなかに衝撃的です。
    夜。突如現れたのは巨大な赤子の成り損ない。絶句するのも当然です。それでも戦おうとした朧先生と、逃げずに諭した津雲の強靭な精神力に、尚更すさまじい世界に住んでいるものだと思わされました。

    作者からの返信

    橘 月さん いつもありがとうございます(*^▽^*)
    あ、この小説はホラー・ミステリー部門に投稿しているんだった…と想いだしていただけるように、恐怖描写を頑張りました。人の業が産み落としてしまった、因習という怪物。どちらかという心霊寄りですが、あくまでも《生魑》です。
    津雲さんはこうした怪異には普段から慣れていて、朧は津雲と旅をしていた頃は慣れていたけれど現在はすっかりと鈍っています。けれどそれぞれ、他の分野で優れているので、相性は抜群ですね(≧▽≦)
    いつか、……あくまでも未定ですが、ほんとうにいつか、ふたりが出逢った頃の小説も…外伝として書きたい…というきもちは……あります💦

  • 其の壱 《飢》への応援コメント

    今回は手毬模様の羽織りなんですね。
    どこで買ったんだろう? 選んでる最中のことを想像するとなんか楽しくなってきますね(*´ω`*)

    今回は先に与太噺が来ていて何事かと思いましたが、もしや名主様って……と思わせつつ、それ自体がミスリードか? と考えながら読んでいた物の、津雲も驚いて硬直することがあるんだ(;゚Д゚) と、むしろそのことに驚きました(;^ω^)

    作者からの返信

    橘 月さん 細かいところまで目を配り読んでくださいまして、真にありがとうございます。橘 月さんのお言葉に、作者であるはずの私があれこれ想像を膨らませて楽しませていただいております。ほんとうに有難いことですし、嬉しいです。
    羽織は津雲が複数枚旅に持ってきたものと、道中で購入したものがあると思います。なんだかんだと言いつつ、津雲は東条から多額の報酬を受け取っていますし、朧もしっかりと貯蓄をしているので路銀にこまることもないはず…と想像しています(^^)

    与太噺先行なのは面影之噺以来でしょうか…本編を読み終えてから、与太噺に戻ってきていただけると嬉しいかもです。

  • この与太噺のくだりが、いつも味変えになって佳いですね。

    作者からの返信

    ありがとうございます…!
    与太噺は一人称視点なのですが、津雲にも推し量れなかったそれぞれの人物の内情を綴るように致しております。

  • 其の壱 《死を偲ぶ》への応援コメント

    だああああああっ――もう!
    朧先生! というか、夢見里様!!
    その! 約束! 朧先生に言わせた約束! その流れ!!

    画面の外で突っ伏しました(ノД`)・゜・。
    涙出て来るかと思いました。
    (正直、滲みました←意地っ張りなので泣いてやるもんかと思いましたが!)

    その一つ前の『約束を守った』でもう、駄目でした。

    どうすれば、どうすればこの物語をもっと評価してもらえるのでしょうか?!

    うううっ。物語が好き過ぎて何かしら生魑現象起こしそうな勢いです。

    でもって、そんな朧の発言を聞いて、心から笑えた津雲の声が聞こえて来るようでした。心から、心の底から、津雲が朧と出逢えてよかったと思いました(ノД`)・゜・。

    作者からの返信

    わあああっ、ありがとうございます…!
    橘 月さんの一言一言がどれほどちからになっていることか…! ほんとうにありがとうございます…! 何度感謝してもたりません。橘 月さんに読んでいただけて、とてもとても幸せです。

    津雲から朧に託した約束は果たされたので、次は朧から津雲に。津雲にとって、骨を拾ってくれるものがいる、ということには物凄く意味があると、私は想うのです。まして呪われた骨です。
    津雲は普段から微笑はしても笑うということがないのですが、この時ばかりは笑いが堪えきれなかったみたいで…津雲が笑ってくれたことには作者である私も驚きでした。既に作者の手を離れて、みずからで呼吸し、みずからで動き始めたふたりですが、これからもなにとぞよろしくお願い致します…!

  • ここで、答え合わせの答案を見たような気持になりました……
    尚更切ない(ノД`)・゜・。

    でも、被害者側の立場に立つと一方的に同情することは出来ませんが、
    それでも、切ないです。


    誰のせいでもないのに、罪の意識を背負って、母親の愛を無下にしないようにして、
    やがて考え方をじわじわと変化させていく。これぞ、業ですね。

    作者からの返信

    お紅は数多の旅人を殺した母親を許せなかったのではないかと津雲は考察しましたが、実際のところは「母親を許してもらう為にみずからが母親の命を絶った」というのがお紅の本意でした。狂っています、が、それでも母親を怨めなかったお紅としては最善の案だったのだと……。
    条理とか理窟とかでは割りきれない感情の部分が、人間の人間たるところだと思います。それは愚かしく、浅ましく、そうして悲しい……。まさに、それこそが、業ですね。
    お読みいただきまして、重ね重ねになりますが、感謝致します

  • 其の伍 《辜》への応援コメント

    犬と鹿のくだりが何だか微笑ましく、蛾に驚いて眼鏡ずれる朧が可愛らしい(≧▽≦)
    刺客なんかなんのそのの強者でも、突然飛んで来る蛾には弱いんですね。

    そして、羽織のない津雲さん。なんだろう? 道中合羽でもいいので着てくれませんかね? なんか寒そうで(;^ω^)

    解っていても伸ばさずにはいられないこと……
    そんなことが無くなれば、もっと楽に人は生きられるんでしょうけどねぇ……
    難しいですよね……

    作者からの返信

    橘 月さん…!
    子細にまで暖かいご感想を賜りまして、ありがとうございます。
    たぶん、朧さんは虫が嫌いなんです。綺麗好きですし。後、悪意も殺意もなく不意に飛びこんでくるものには反応が遅れるのだと思います💦
    羽織のない津雲さんはなんだか、こう、心許なさがありますよね。津雲の羽織にはこだわりをもって書いているので、羽織がないまま一噺とかになったら、私がこまると思います💦
    人はやはり、救済を求めますよね。それはある意味、人の本能なのだと思います。もっとも根幹的な欲が、救済にたいする欲求ではないのかと。生魑を書いておりますと、そのように考えることもあります。
    欲望と救済は、様々な小説通しての私の主題です。

  • 其の肆 《子》への応援コメント

    居たたまれないです……お紅ちゃん。
    ずっとずっと繰り返された悲劇。
    きっとお紅ちゃんは思ったと思います。
    自分の目が見えたなら。自分の声が出たならば。
    不要な殺生を母親はしなくても良かったのではないのかと。
    自分を愛するばかりに理不尽に命を絶たれるものはいなかったのではないのかと。

    私だったらその辺ガッツリ書いてしまいそうですが、こうやって想像を膨らませられるからこそ、この物語が愛おしいです。

    本当に、本当に、憂鬱な物語でしたけど、二人がいたからこそ、お紅ちゃんは終わらせられたんじゃないかと思います。

    ハエ……人が悪事を働いて、再び人に生まれ変われなかった時、その人は虫になる……と言う話を思い出しました。
    だとすれば、ハエが《仏に拝むように前肢をすり合わせ、念仏を唱えるように~》と言うのも、うなずけるような気がしました。

    作者からの返信

    丁寧に読み解いていただきまして、ありがとうございます。いつものことながら、非常に励みになっております。堀りさげるべきかどうかも考えたのですが、あくまでも津雲という部外者の視点から考察して書くにとどめさせていただきました。繰りかえされた悲劇にお紅はなにを想ったのか…それは、津雲の存ぜぬ与太噺ですね(*^^*)

    蝿は罪人の魂。確か、《魔女に与える鉄槌》にもそのような解説があったように思います。蝿は不浄の蟲ですからね。そうしてあの仕草は、救済をもとめているようにも見て取れます……
    こうして考察していただけるのがとても嬉しいです。ほんとうに感謝です。

  • 其の弐 《娘》への応援コメント

    ねぇ~ハエさんのたかるもの……

    しかし、朧先生が気になることを捜している間に、本気で津雲が眠りに落ちて、
    先生返ったときには部屋がもぬけの殻になっていたらどうしようかとハラハラしました。

    何ですかね。津雲が一人旅しているとヤキモキしますが、二人旅だとハラハラ感が増した気がします。

    作者からの返信

    津雲の信頼のなさに思わず笑いました ァ '`,、'`,、 (ノ∀゚*) '`,、'`,、'`,、
    そうなんですよね。津雲はいつ、いなくなるかわかりません。でもいなくならないことだけが、約束を果たしてくれた朧に報いることだと想ってもいるので、たぶん津雲は朧と一緒に父祖の地までいくでしょう。……たぶん。

  • 其の壱 《小》への応援コメント

    津雲は雨に濡れても風邪などひかない……とは以前も聞きましたが、それでもやっぱり濡れそぼってしまっている様を想像すると、本当に大丈夫なのだろうかと心配してしまいました。

    霧の中に見えた灯りに辿り着くと愛想の良い美人が一人。雨宿りのために集まった旅人が五人……と言う展開に、殺人事件が始まる予感を覚えずにはいられません。

    そこに来て、ハエの群れが飛び立つとか。想像したらゾッとしました。

    それでも、先生も一緒に道中旅をしていると思うと、心強いですね。思わずにやけてしまいました。

    作者からの返信

    ずっと、ふたりの旅路を書きたかったので、こうして連れだって街道を進んでいく姿を眺めていると、なんだかほっこりと致します。津雲さんも朧もひとりでも暮らせるし、戦えるし、確りとやっていける人物なのですが、やはりたりないものを補いあいながらふたりで旅をしていると安堵感が違います。
    よくある殺人事件の現場を連想して舞台装置を整えたのですが、推理で謎を解くよりも、為されたことを為るように質すべく、噺の大筋を進めています。つまりはいつもの《生魑》です💦

  • どこまでも好きな語り口…。
    噺によって、文体が違うのが興をそそります。

    とても佳いものです。すっかり虜になってしまっています。

    作者からの返信

    有難い御言葉を頂戴し、非常に励みになっております。噺により主観と客観の位置関係を移動させたり、比喩表現の質を変えたりと、細かいところにも意識を配っております。丁寧に読み取ってくださり、御礼申しあげます…!
    ほんとうに励みになります…!

  • 其の伍 《累》への応援コメント

    なんとも昏く、美しく、狂おしい…
    圧倒的な筆力にただただ溜息です…。

    作者からの返信

    お褒めに預かり、幸甚の至りに存じます。
    昏く 美しく 狂おしい なんて最高の褒め言葉で……恐縮致しております。

    長編ですが、基本は連作短編になっているので、お時間がある時にちょっとずつお読みいただければ幸いでございます。

  • 其の弐 《奇》への応援コメント

    とても好みの世界観、語り口です。
    素敵な作品に出会えた予感。

    作者からの返信

    増黒 豊さん
    有難いお言葉を頂戴致しまして、御礼申しあげます。とても励みになります。実は以前から増黒豊さんの小説を拝読させていただきたく、フォローはさせていただいていたのですが、このところいそがしくしておりなかなかに読む時間を取れずにおりました。
    通知に増黒豊さんのお名前が表示されて、吃驚致しました…!
    御目に留めていただき、ありがとうございます。

  • ここで伏線回収するとか。
    二人が一緒に行動できることに今小躍りするほどテンション上がっていましたが、まさかの人物の登場に驚きを隠せず、また、過去の物語がここで繋がる気持ちよさに、応援一つしか付けられないことにもどかしさを覚えます。

    もう逢うこともないと言いつつ、何気に二人に着いて来てくれたらそれはそれで私的には面白いんですけれど、二人にしてみれば迷惑この上ないだろうなぁ~と思ってしまいました。

    何はともあれ、先生の粘り勝ちの結果に、何故か私も勝ち誇るかのような気持ちでおります。

    作者からの返信

    お褒めに預かり、恐縮でございます…!
    ここまで本筋で積みあげてきたものがひとつのかたちになって、私もほっと致しました。起承転結の《転》にふさわしい書き方はできたと思います(≧▽≦)
    残念ながらこちらで呪物屋さんの出番は終わりです。でも彼のことだから、どこかでスピンオフとか…ある、かも、いや…お約束はまったくできませんが(*^^*) 気がむいた時にふらりと何処かに登場するかもですね
    呪物屋はちょっとこの小説のなかでは異色な人物でしたが、受けいれていただき、ほんとうにありがとうございました。関西弁は文字に起こすと書き難いですよね💦

    最後になりましたが、朧さん、善い仕事をしました(*^▽^*)


  • 編集済

    其の弐 《浅からぬ縁》への応援コメント

    先生ナイスです(≧▽≦)

    てっきり大人しく見送るのかと思ったら、よくぞやってくれました!
    やりたくてもやらないのかと思ったら、素直にやった! 捕まえて引き留めた!

    それを読んだ瞬間、画面の前でテンション上がりました(≧▽≦) 思わずガッツポーズですよ。そうです。言ってやるべきなんです。

    一つ前のコメントで、大人しく見送る想像をしましたが、それはそれで画面の前でヤキモキしていた私にしてみれば、その予想を裏切ってくれた先生と夢見里さんに感謝です!!

    それでも、関係ないと言われてしまうと本当に何も言えなくなりますが(それこそお前、あれこれと利用しておいてなんだそりゃ(怒)となりますから)、それでもきっぱりと『腐れ縁だ』と言い切ってくれたところなんて拍手喝采ですよ!

    てっきり五話で一つの章だと思っていたので五話掲載されてから一気読みしようと思っていましたが、三話で一つの章だと解ったので、安心して読ませていただいております。

    画面越しに、ふたりの酒宴を月以外に眺めながらニヤニヤさせていただきます!

    作者からの返信

    橘 月さん、ありがとうございます…!
    読んでくださって、感想もいただいて、ほんとうに励みになります。書いていることが報われます。何度御礼をいってもたりません…!

    あ、実をいいますと、噺のほうは五話でひとつの章にしていて、本筋のほうはまちまちなのです。そのようなところまで気に掛けていただいてありがとうございます。五話完結を心掛けていたので、とても嬉しいです。

    私もぎりぎりまで、朧が津雲を引き留めるかどうか…考えておりました。結果的には人物に委ねたかたちです。そうしたら、朧は津雲を引き留めました。やらない後悔よりもやる後悔を選んだといいますか。死んだのかどうかさえわからずに離別してしまったら、よほどの後悔が残ると思ったのでしょうね。猫は死ぬ時には誰にも見つからないところにいって死ぬと、昔から言いますが、私が猫を飼っていたら、どれだけ悲しくても目の前で息をひき取るところを見とどけたいです。なので、私もまた彼らの選択に嬉しいきもちがあります。
    それにここで朧が動いたからこそ、津雲も昔と変わったみずからを認めることができたのだと思います。というわけでふたりの旅がこれから続きます(*^^*)


  • 編集済

    其の壱 《津雲発つ》への応援コメント

    い、一気読みすると言っておきながら、我慢が出来ずに一話だけ……
    と思って読んでみたら……

    私は本当に今この感情をどう処理すればいいのかと。
    夢見里さんが近所に住んでいたら、お宅に上がり込んで切々と語っていたことでしょう。

    全てを悟った津雲の笑みは、朧にして見ればある意味拒絶です。
    でも、朧も津雲が変わらないと言うことは知っていたし、おそらく、自分で変えることが出来ないと言うことも知っていたからこそ、複雑表情を浮かべるしかなくて。

    でも、その後の他愛のないやり取りや食事風景や畳干しの大掃除などの日常が本当に大切なことで。

    冒頭、うつらうつらと眠りにつく様とかはもう、やっぱり津雲は猫だなと。
    そこまで気を許して眠ってくれるのに、主導権は絶対に朧に渡してくれない。

    終わりで津雲がこっそりと旅立つとき、きっと朧は起きていたと思っています。
    仮に本当に眠っていたとしても、起きて津雲がいないのを知ったら、「やっぱりか」と怒ることなく思うのだろうなと。少なくとも、自分が朧の立場だったらそう思って、泣くことなく、泣いている気がします。心にぽっかりと穴が開いて、暫くは埋まらない気がします。

    それでも、津雲は行ってしまうんですよね。津雲の自分の最期を見せたくないと言う気持ちも分からなくもないからこそ、ないからこそ!

    すみません。ホントに長々とまとまりもなく書いてしまいました。
    あとは宣言通りまとめ読みいたします。

    作者からの返信

    なんて…なんて嬉しいことを仰ってくださるのでしょうか…!
    近くに暮らしておられたら、すぐにでも御逢いして溢れる想いを聴かせて頂きたいです…! いまここで聴かせていただいているだけでも卒倒しそうなのに、直接伺ったらたぶん嬉しすぎて気絶致します…(n*´ω`*n)

    いっぱい想像を膨らませていただいて…ほんとうに言葉にならないくらいの感謝が胸を満たしております。

    津雲は……はてさて、ある部分は変わっていないかもしれませんし、変わったのかもしれません。朧は変わらずにいることが約束であり、彼なりの誠実でもありますが、津雲は変わりゆくことで報われるものもあるのかもしれません。作者としては津雲にも、朧にも幸せになってほしいのです。例え結末が変わらなくても。
    詳しくは是非続きをめくってみてくださいませ…! 一気読みしていただけるのも嬉しいですが、まだまだもうちょっと続きますので……(*^^*)


  • 編集済

    其の伍 《濫》への応援コメント

    あ、ありがとうございます(ノД`)・゜・。

    最後が。最後の津雲の台詞が!
    無意識にふと口を吐いて出たその台詞が!

    嬉しいんですけれど! でも、切ないんですけれど!

    お幸さんの壊れ具合が……
    でも、分かる気がします。
    生まれたときからこうあるべきと教えられて来たら、それを目標として生きて来て、それが『縋るモノ』に代わって来て、自分に思い込ませることで静かに狂って行ったのかと思うと……
    昔の話ですけれど、それでも、現代にも通じるものがあると思いました。

    当人同士は幸せでも、それを傍で見続ける者にとっては非常にやるせなくて辛い生き様だと思いました。

    と、作文のような感想になりましたが、与太噺を読んでその感想が間違いではなかったと思うと、これはもう充分にホラーだと思えました。

    作者からの返信

    津雲さんの想いを汲んでいただきまして、真にありがとうございます。このあたりから段々書いていても胸が締めつけられるようになりました。ここから続く本筋之伍では津雲と朧の縁がひとつの結着を迎えます。どうかお楽しみに。

    この夫婦はある意味では似た者夫婦なのではないかと思います。おそらくはまた、おなじような悲劇を繰りかえすのでしょう……。生まれた時から親から受けた《呪い》のようなものは根が深く、おとなになっても他の考えかたができなくなるほどに強く魂を縛るものです。解き放たれるには余程の意志と、よき縁がなければならないのだと……そう考えながら書きました。現代もそうしたことはたくさんありますね。
    それを眺めつづけている半兵衛がたぶん一番不幸。でも横恋慕でもありますね。愛やら恋やらではなくとも、間違いなくこのふたりは両想いですから……。

    いつもご感想ありがとうございます。励みになります。

  • 其の肆 《沈》への応援コメント

    や、やってしまった……
    ある意味狂気。お幸さんがなぜそこまで盲目的になってしまったのか
    その謎が明らかになるのでしょうか?

    (まさかこの回で《鏡》の文字を見ることになるとは思わず、タイミングが
    タイミングだったものでドキリとしました(;^ω^))

    作者からの返信

    昔は女の価値は男が決めるようなところがあり、子の価値は親が…と存在を値踏みするようなところがあったように感じます。いまでもそうした呪縛はありますね…嘆かわしいことです…。
    書いていて辛い描写が多いということは読んでいてもお辛いということ。あらためまして、ご一読に感謝です。

    そうなんです(*^▽^*) 鏡なんです…!
    橘 月さんの鏡は、ほんとうに素晴らしかったです…!

  • 其の参 《渇》への応援コメント

    朧先生の心遣いがね(ノД`)・゜・。
    そっと羽織掛けてくれるんですよ。
    何も津雲が話さなくても、なんとなく察して、
    なんとなく休めと促して。
    それになんとなく甘えて眠るこの関係!!

    朧先生の事は細かく書かれていないのに
    津雲を通じて見えて来るものがあるのが何とも言えません。

    しかし、腹が立ちます。この屋敷の主。
    昔々の人にしてみれば当たり前の状況だったのかもしれませんが
    実に腹立たしい。というか、過去も現在も関係なく、この手の男
    は許せません(。-`ω-)

    作者からの返信

    噺ではふたりのことはあまり説明せずに進めていましたが、そのあたりはこだわって入れた描写だったので、そのように仰っていただけて嬉しいです。なにを語らずとも、なんとなく解りあえる関係が、私も凄く好きです。彼らはきっと互いを理解しているなどとは騙らないでしょうが(*^^*)

    昔は男尊女卑が激しかったですからね。ですが過去も現在も変わらず、男も女もひとりの人間で、尊重されるべきものだと私も想います。たぶん、これだけ横暴な武士は稀だったと……そう、想いたいものです

    編集済
  • 其の壱 《浦》への応援コメント

    冒頭の膳をひっくり返した暴挙が、朧先生と津雲、一体どっちがやらかしたことかと、一瞬慌てふためきましたが、なるほど、そう言えば仕事の依頼を受けると言う話だったな……と思い出してホッと胸を撫で下ろしたのも束の間。
    この男――最っっ悪ですね(怒)
    最後も最後で『匿ってやっているのだ』とかって。こういう上から目線でふんぞり返ってるから、余計なモノを向けられるんです"(-""-)"

    作者からの返信

    毎度ご一読賜りまして、真にありがとうございます。
    本筋が盛りあがってきたので、久し振りの《噺》にちょいと新鮮なかんじが致しますね(≧▽≦)
    如何にも、という嫌な夫を書きました。あんまりこういう人物を書くことはないので、われながら書いていてもやもや……正義の鉄槌をくだされる……ことを願いつつ、そう気持ちよくはいかぬのが《生魑》……相変わらずねっとりとした小説ですが、なにとぞよろしくお願い致します(*^^*)

  • 其の肆 《九死に一生》への応援コメント

    とりあえず、良かった……(>_<)

    いや、こうなってくれないと話が終わってしまうか、朧先生に主人公が変わって進むかになりますから、当然と言えば当然なんですけれど、それでも、良かったよぉ(ノД`)・゜・。

    先生良かったね!
    先生で良かったね!

    と、二人に言いたい(>_<)

    作者からの返信

    お読みいただきまして、真にありがとうございます。
    さすがにこのようなところで津雲さんに死なれてはこまるので……とは言いつつも、津雲さんが死んで朧が復讐の旅を始めるという分岐もありそうなのがこわいところです(;´∀`)

    あ、それから朧さんのことを、先生と呼んでいただくの、なんだか凄く嬉しいです(n*´ω`*n)
    この度は続々続きを投稿していきますので、またひとつの噺がまとまった時にお暇があれば読んでやってください(*^^*) いつも応援していただき、感謝でございます。

  • 朧……(ノД`)・゜・。

    解読済めばさっさと出て行くと言われ。
    心配してもつれなくされ。
    思いは一方通行。柳を吹かせるだけの反応しか返してくれない津雲を死に物狂いで捜す様がもう(ノД`)・゜・。

    朧が津雲を見つけた時の安堵と恐怖が自分のことのように思える回でした。

    作者からの返信

    ほんとうに苦労が多すぎるというか、なんというか。朧さんに感情移入するところがますますに増えてきて、作者としても結構つらいです。もはや朧さんがヒロインじゃないかな、みたいなきもちにはなってきています(;´-∀-)
    でもまあ、なんだかんだで津雲が朧に寄せる信頼も重いのです。あの津雲が見つけてくれると信じるくらいですから。

    編集済
  • 先生何者? と思って読んでいましたが、いやいやいやいやいや。ちょっと待って下さい、夢見里さん。え? 津雲? 先生はカッコいいんですけれど、私的にドストライクな設定を盛っていただけていたんですけれど、アニメで見たいシーンナンバー1にいきなり躍り出た回ですけれど。同時に一番動揺する回になりました。

    作者からの返信

    起承転結の《転》にあたる《本筋之肆》をお楽しみいただいているようで嬉しいかぎりでございます…!橘 月さん、ほんとうにありがとうございます!
    実をいうと朧の設定は裏では盛りだくさんなのですが、倭に渡ってきた朧にはすでに係わりのないことで、過去との縁は切っているもおなじなので、多くは語りません(*^^*)

    なお、朧がはじめて発した中国語の正誤には若干の心配が残りますが、ちゃんと調べて書きました…!


  • 編集済

    其の壱 《言霊禍ふ》への応援コメント

    どうせって、どうせって、津雲さんの「どうせ」は許せません! 
    解読したらさっさと出て行くとか。
    朧がどんな気持ちで! どんな気持ちで! 
    先生。解読ストップしてやればいいのにと思ってしまいました(笑)
    だって、だって、先生置いて行こうとしてるのに。そのくせして、他に頼る人がいなかったとかって、起伏の少ないツンデレを見せ付けられた気がして仕方がありません。

    そこに来て、巻物の内容についての仮説が立って、なるほどと物凄く納得したかと思いきやの刺客登場。お二人って、挌闘強いんでしたっけ?

    作者からの返信

    いつもながら丁寧なるご感想を賜りまして、ありがとうございます…!
    橘 月さんからご感想を頂くと励みになりますし、「そうそう、そうなんですよ! 津雲さんはまったくもう!」とあらためて憤慨したり、笑ったり、あらためて物語に息を吹きこんでいただいているようで、ほんとうに嬉しいです。

    朧さんは人が好いですからねぇ……津雲がなんだかんだで朧のことを頼って信頼していることもわかっているので、なんとつらいところだなあと思います。津雲に悪気はないのですが、だからよけいに質が悪いという…(苦笑)また後々津雲の心理も掘りさげて書きます。

    巻物について仮説は書いていて、非常に楽しかったのですが、津雲は復讐を選ばないのでどのような陰謀があっても彼には係わりのないことですね。ただ、裏にそういう陰謀や暗躍があるというのは、小説を書くぶんでも読むぶんでも好きな世界観なのです。
    ふたりは……はてさて、強いのか否か……(*^^*)

  • 其の伍 《誠》への応援コメント

    嘘も突き通せば真になると言いますが、そこは人。やはり万能にはなりきれません。

    作者からの返信

    蜂蜜 最中さん 読み進めてくださっているのですね。真にありがとうございます。
    たったひとりの人間には、嘘を突き通すこと自体が難しいのかもしれませんね。どこかで矛盾が産まれたり、自分自身が信じられなくなったり。或いはなにが嘘でなにが本当か、分からなくなってしまったり。


  • 編集済

    其の肆 《鋏》への応援コメント

    うーん、津雲さんクールだなあ。仕事人って印象です。

    嫉妬とか恨みというものは誰しも持つもの。それが力を持つというのは恐ろしいものです。


    そっとフォローさせていただきます。

    作者からの返信

    お読みいただきまして、ありがとうございます。
    人の業は時に恐ろしく、時に愚かしく、時に悲しいほどに愛おしいものだと思っております。
    津雲さんはそれを静観する役割……ある意味、人の業や悪意に好かれているといってもいいくらいに、そうしたものと浅からぬ縁があります。

    フォローを頂戴し、ありがとうございました(*^^*)

  • 其の伍 《劔》への応援コメント

    辻斬りから始まる意外な展開からの、新キャラ登場の今回の物語。

    いややわァ。なんや呪物屋はんのヴィジュアルがツボですわァ~。

    憎い登場のさせ方です。確か今回の物語は『転』に当たる回だったはず。
    ますます『生魑』の世界に囚われて行きます。

    でも、強か雨に打たれてましたけれど、津雲さん、体大丈夫ですか?

    作者からの返信

    わぁ、嬉しい御言葉を頂戴致しまして、ありがとうございます…!
    新キャラ登場ということで、実はかなり緊張致しておりましたが、しっかりと世界観に馴染めたようで安堵致しました…! 関西弁はいちおう、私の故郷の方言なので、取り敢えずそれなりには書けていると思います(*^^*)

    次の更新まで期間が空くかもしれませんが、ここから本筋之四に移り更なる《転》が続きますので、どうかお待ちいただければ幸いでございます。
    津雲は風邪をひくことはないので、たぶん大丈夫だと思います💦 毎度傘を持たずびしょ濡れで帰ってくる津雲には、さすがの朧も呆れています。呆れながらも甲斐甲斐しく世話を焼くと思いますが(^^;)

  • 其の弐 《傷》への応援コメント

    ああ。やっぱり懐事情厳しかったんですね。
    その後どうなったかと思いました。

    安定した眠りについてくれていることで信頼されていると感じる……
    なんか、気まぐれな猫が懐いてくれているような気がして微笑ましいような
    切ないような。

    作者からの返信

    橘 月さん 読んでいただきまして、ありがとうございます。
    津雲と朧の関係はなんとも言えず、硬い信頼で結ばれていて穏やかだけれど、書いていてせつないものがあります。気紛れに懐いた猫…言い得て妙ですね…! まさにそんなかんじの印象を私も擁いておりました。

    いつ帰ってくるのか、そもそもまた帰ってくるのかもわからない津雲を草庵で待っていた「本筋ノ壱」以前の朧のことを想像すると、なにやら胸が熱くなります。

  • 其の参 《死候とも》への応援コメント

    こ、これは恐い。
    自分の使っている茶碗から腕が生えて米を喰らう。
    そんなの見たら、ご飯食べられなくなる!

    しかし、朧せんせい……米代に茶碗代……全てが数日で消えると言うなかなかに元の木阿弥状態……なことに、いつ気が付くかな?

    そして、ひたひたと静かにやって来る津雲さんの最期……
    こう言うとき、頑固者って本当に、性質が悪い!

    作者からの返信

    しかも浮腫んだ死人の腕ですから……二度とその茶碗は使いたくないですよね。よくよく考えると、津雲は事のなりゆきを知っていたわけで、知って毎朝つかっていたのですから、たいしたものです。

    朧さんはなんだかんだで、損をする役まわりというか。津雲に振りまわされっぱなしです。まあ、稼ぐ時はしっかりと稼いでいるので、だいじょうぶでしょう。しばらくは玄米と五穀で食つなぐことにはなりそうですが💦

    さてここから全体の物語が、起承転結の《転》へと緩やかに移行を始めます。またしばらくお待たせしてしまいますが、なにとぞお待ち頂ければ幸いです。

  • 其の壱 《大暑の候》への応援コメント

    津雲さん。ねばねばものが嫌いとか(笑)
    初め一口しか食べないのを見て、「もう! もうちょっと食べて!」
    と思ったら、白湯飲んだ後に食べる姿が、うちの姪っ子の朝食光景と重なって笑ってしまいました。

    作者からの返信

    御読みいただきまして、有り難う御座います…!
    わあ、姪っ子さん可愛らしいですね(*^^*) 津雲さんは大の大人なのに、こんな調子で……なんというか、ほんとうに手が掛かります💦 気ままに振る舞い、達観しているのに、どこか幼いようなところもあって、朧さんは手を焼いているだろうなと思いながらいつも書いています。
    でも、書いている側としては、ふたりともすごく愛しいです。

  • 其の肆 《蛍》への応援コメント

    負い目というのは、悲しいものですね。
    操はやはり、自分を許せなかったのでしょうか……

    作者からの返信

    いつもお読みくださり、真にありがとうございます。
    無実の罪悪感は、あがないようがないので重いですね。それに適度に裁かれて、解放されることもありません。せめて最期くらいは最愛の兄に看取られてやすらかに、と願わずにはいられませんでした。

    お星さままで賜り、この場から御礼を申しあげます。


  • 編集済

    突然失礼します。
    ここまで主に三つのお噺がありましたが、私は今回が一番好みでした。
    三つどれも感慨深く、読み終わるごとに感傷に浸ってしまいました。
    しかしこの花魁と下級武士のお噺は、残酷ながらとても美しい恋物語で、歪でありながら恋慕の理想形を見た様に感じられました。
    互いに慕い合う相手ならば、喰われても本望とは……究極ですね。

    作者からの返信

    はじめまして、いっきにここまで読んでいただいただけでも有難いのに、それにとどまらずご感想まで賜りまして、感激致しております。

    《喰愛之噺》は私と致しましても、熱をいれて書いた噺でしたので、嬉しいかぎりで御座います。愛の本質は「相手とひとつに」或いは「相手をうちに取りこんでしまいたい」という渇望ではないかと考えていて、それを突き詰めていったかたちのひとつが《喰》かなと想いました。日本の風習である「骨噛み」とかはそうした本質の表れだと考えます。

    励みになります。ありがとうございます。


  • 編集済

    其の伍 《蜎》への応援コメント

    儚く辛くもどかしい物語。
    なのに、この救われたように思える読後感。
    どうかどうか。操の和歌が――生きた証が、巷で噂になり語り継がれますようにと願わずにはいられません。

    そんな私は和歌も短歌も読み取れない雅さの欠片もないのですが……。

    この度も考えさせられつつも余韻のある物語をありがとうございます。

    出来れば、津雲さんももう少し生に執着してくれるようになると嬉しいです――と、朧も思っているような気がします。

    作者からの返信

    最後の最後に一縷の光を……それは救いではないけれど、救いにはならないけれど……暗い展開を書くことの多いからこそ、読了後の余韻は後味の悪いものにならないように心掛けております。ただそれが読者さまに伝わるかどうかは、書く側の私にはわからず……なので、そのように感じていただいたこと、とても嬉しいです。

    津雲がちょっとずつ変わることを私も願いつつ、筆を進めております。甲斐甲斐しく側にいる朧の為にも。以前にも書いたと思いますが、私は朧の視点に寄って書いているので、津雲の諦観がたまに腹立たしいです(苦笑)


  • 編集済

    其の肆 《蛍》への応援コメント

    自分の身の上を達観しているように見える操を見ていた時点で、
    いつかこんな展開が描かれるだろうと言うことは分かっていました。
    読みながら、ドラマかラジオを見て、聞いているような気持になりました。
    堪らなく胸に迫るものがありました。

    操に一言。
    どうか安らかに。お疲れさまと伝えたいです。
    と言うか、それ以上の言葉がありません。

    作者からの返信

    またも有難い御言葉を賜り、ほんとうに物書き冥利につきます。

    これまでの生魑のなかでも特に生死に係わる噺でしたので、かなり感傷的な展開になってしまいましたが、お読みいただき、暖かい感想まで頂戴し、感謝の言葉もございません。ぐっと胸に迫るような小説を目指しているので、そのように仰っていただけたこと、これからどれだけ経っても忘れません。ありがとうございます。

    操は輪廻転生して、今度はかならず幸せになれると思います。ちゃんと兄様と一緒に…。私もそう願いながら、書き進めておりました。

  • 其の参 《蜩》への応援コメント

    痛ましいです。
    そんな想いを胸に抱きながら、仕方がないと諦めつつも静かに生きる操の言葉。
    それに応えられない津雲の心情。
    察するに余りあります。

    作者からの返信

    そのように行間まで察してくださる御方あっての物語ですので、橘 月さまに読んでいただけることに感謝するばかりです…(*^^*) ほんとうにありがとうございます。嬉しいです。

  • 其の弐 《蜉》への応援コメント

    いつに増しても切ない……と言うか、もどかしい。
    この綺麗事で済まさない残酷な世界観がまた。
    下手をすれば達観したキャラクターが鼻に付きそうなのに、そうならないこの物語が、やはり『好き』としか表現のしようがありません。

    作者からの返信

    最高のお褒めの言葉を頂戴致しまして、ありがとうございます。津雲は達観していて、結構あれこれと悟ったようなことを語るので、内心読者さまに嫌われるのではないかと、どきどき致しております💦 
    「人はいつか、死ぬものだから、寿命が短かろうが構わない」というようなことを津雲は言っていましたが、あれを朧が聞いたらおそらく相当に怒ると思います。朧も素直ではないから、直接反論はしないでしょうが、「ほお、そうか、君は医者という職を敵にまわすつもりらしいね」とか言いそうです。「ちなみに僕も町医者なのだが、そのあたりについてはどう思うかな」とか…。このふたりは作者のなかで勝手に動いてくれる人物なので、そのように愛していただけて、嬉しくてなりません。

  • 其の壱 《蝉》への応援コメント

    二年?!
    二年何ですか?!
    そんなにも切羽詰まってるんですか?!
    思わず二度見、三度見してしまいました。

    作者からの返信

    いつもご感想をいただきまして、ありがとうございます。凄く励みになります。

    津雲はみずからの残り少ない寿命を悲観しておらず、延命しようとも考えていないのですが、その分朧さんが憂いていて、なんとかならないものかと考え続けています。そういう意味でも、このふたりは不思議な関係だなあと、いつも書きながら想っています。


  • 編集済

    話の展開も文章も表現の仕方も上手くて、スラスラと読むことができました。
    内容もとても面白かったです!
    生魑を巡る物語が綺麗な文章でつづられており、この世界観にたいへん引き込まれました。正直読みながらプロの方なんじゃないのかと思いました。

    作者からの返信

    この度は素敵な企画に参加させていただきまして、真にありがとうございます。わざわざご一読賜りましたこと、重ねて御礼を申しあげます。恐縮でございます。そのように仰っていただけて、非常に嬉しいです。
    プロには程遠い者ですが、これからも精進して参りますので、なにとぞよろしくお願い致します。

  • つ、津雲さん。
    初めて登場したときから具合悪そうだったんですけれど、
    そんなに、そんなに、切羽詰まった状態だったんですか?!
    『爆ぜるように燃え続けている』と言う表現が、本当に尽き掛けた蝋燭が懸命に燃え続けているようで恐いです。
    いなくなられるのは嫌です。
    朧と同じように、何でしょう。凄く今もどかしい!
    何と言いますか、津雲さん。卑怯です。
    助けさせてくれない、寄り添わせてくれないのは卑怯です。
    いや、取り乱されて縋られても、きっと朧さん困ると思うけど。むしろ途方に暮れると思うけど。
    うう~なんてところで止まるのか。
    凄いお預けを喰らった気分です。

    作者からの返信

    いつも読んでいただきまして、真にありがとうございます。そのように楽しんでいただけていることがほんとうに嬉しくて、日々の執筆の励みになっております。
    お後は次のお楽しみ…とは言いたいところですが、実は5月下旬再開する連載分ですと、労咳の患者さんを巡る縁と生魑の噺に移るので、津雲の真相はまた暫く後になってしまいます💦 気長におつきあいいただければ嬉しいです。
    朧はほんとうに面倒見がよくて、津雲のことを案じてなにかできることはないかと考えてくれていますが、津雲は死に際にふらりとどこかにいってしまいそうな猫のような人なので、気苦労が絶えないと思います。私もどちらかというと、朧の視点で津雲を眺めながら書いている時のほうが多いです(*^^*)

  • 其の参 《櫛》への応援コメント

    津雲さんの性格が良過ぎて笑ってしまいました。
    読めば読むほど深みにハマるとはこのことで。
    一体どんな資料を読めばこんな詳しい場所の説明とか出来るのか。
    資料があっても上手く使えないだけの私とはえらい違い。
    つくづく、言葉遊びと言うか『言霊』と言うか、その使い方が好みです。

    作者からの返信

    小説は、ほんとうに言霊だと想います。うまく言葉をつかえれば、その場の情景や誰かの心境が、現実に体験しているようにあざやかに浮かんでくるのですから。ですが、故に凄く難しくもあります。なのでそれを褒めていただけることは、とてもとても嬉しく、幸甚の至りでございます。
    資料は……あれこれと読み漁りましたが、情報の取捨選択には結構なやみました💦 現代にあわせている部分もあり、実際の時代背景にあわせている部分もあり……というかんじです。なんだかんだで説明や解説が増えてしまうのですが、おつきあい頂き、感謝するばかりです。

  • 口約束は契約で、契約は束縛で。
    雁字搦めになれば身を滅ぼすことも無きにしも非ず。
    いちいちごもっともで、「ですよね~」と口ずさんでしまったり。
    何でしょう。『生魑』の物語。完全にハマってしまいました。

    作者からの返信

    わわっ、またも嬉しいコメントを頂きまして、真にありがとうございます。
    なにげない暮らしの側には、様々なかたちのまじないがあり、意識せずともつかっているのではないかと想像を膨らましながら書いた次第です。……道すがら猫に話しかけ続ける津雲さんを書くのが実は楽しかったです。

  • いきがみ様は根は悪い人じゃなかったんですよ。
    でも、人は変わってしまうもの……
    もどかしいものですね。

    作者からの返信

    善と悪だけでははかれないところが、人間の人間らしきところだと思います。善意からはじまったことでも我欲などが先んずるようになれば、元も子も失い、道を踏み外してしまいます……けれど、はじまりが誰かの為に願った善意からの純粋な想いだったことは、やっぱり嘘じゃないのです。それだけはホントウだったのだと、私は想います。

  • 其の伍 《誠》への応援コメント

    嘘が呪いの一つ。
    確かに、嘘でも相手が信じているうちは真。
    真だと信じ込ませることが出来れば……なるほどと思わせられました。

    作者からの返信

    日本は昔から言霊の幸ふ国と言われていますが、嘘も言霊の一種であるかぎりは、なんらかのちからが宿るものと想っております。嘘から出たまこと。虚は実を引く。良くも悪くも、念のちからによって、虚実が裏返ることもあるのではないかと書きました。

  • 其の参 《糸》への応援コメント

    ここまで読んで確信しました。
    この物語の書き方が私好みで、どんどん読めます。
    糸のくだりは読んでなるほどと思わされました。

    作者からの返信

    なんてありがたい御言葉でしょうか。読んでいただけることに感謝申しあげます。短編連作になっていますので、また時々のぞいてくださると嬉しいです。
    糸のくだりは、私も想いをこめて書いた文章なので、そのように仰っていただけて重ねて御礼申しあげます。

  • 其の弐 《奇》への応援コメント

    初めて聞いた生魑と言う言葉。
    一体なんぞや? と思いながら、お房さんと同じように説明を読ませていただき、何かがストンと腑に落ちました。
    誰にも言えないからこそ、通りすがりの人に話したくなる。
    続きが気になりましたので読み進めます。

    作者からの返信

    目に留めていただきまして、真にありがとうございます。《怪異》といっても、憑き物から呪詛、幽霊から神まで様々なものがありますが、こちらの小説では生きている者が知らずに巻き起こす特殊な《怪異》を描きたく、《生魑》という耳慣れない言葉で表しております。
    重たい小説ですが、お気に召して頂ければ幸いでございます。