昏く、美しく、そしてどこまでも清い。
いつの間にか、恐ろしい怪異や人の業から、人の魂と、こころに視点を移していました。
それが揺れ、ぱっと咲くように燃え、静かに消え、また風に運ばれ、遺る。津雲と朧を通して、そんな風に感じました。
素晴らしい物語をありがとうございました。
作者からの返信
増黒 豊さん ああ、有難いお言葉を頂戴致しまして、真にありがとうございます。人の業も怪異も、人の魂から出づるものにてございます。故に最後は、魂の噺を。
救いとは云えずとも、せめて津雲の魂が報われるように。
祈りながら、綴らせていただきました。
ご愛読いただきまして、こころから感謝致します。
ほんとうにほんとうにありがとうございました。
本当に、本当に、お疲れさまでした。
色々と、色々と言いたいことがありました。
でも、朧先生が何も言わずにいたので、あえて最終章ではコメントを書かずにいましたが、本当にありがとうございます。
回避できなかった結末です。
こうなることは分かっていましたが。
それでも、それでも二人にとっての《幸い》がここにあったと思います。
一人残され待ち続けるのは長いです。いなくなったらはいお終い。と言う軽い関係でもなかったのです。いつの日か津雲と出逢ったとき、今度は朧先生が沢山、津雲を振り回して欲しいと思いました。
切なくて美しい終わりをありがとうございました!
作者からの返信
橘 月さん…!
最期までお読みいただきまして、真にありがとうございます…!
もう、ね、胸が裂けそうになりながら、書き綴り、幾度も読みかえしては涙腺が熱くなりました。最期に津雲が生きかえるとか、逝かずに帰ってくるとか、様々な案を考えていたのですが、それは違うなと。ちゃんと最期まで書いてこその《生魑》だと想い、この結末になりました。
朧はどれだけ時が経っても津雲のことをわすれることはないでしょうし、孤独を抱えながらも生き抜いていくのだと思います。そうしていつか。時が流転すれば、きっと巡り逢える。その時には、しっかりと津雲を振りまわしてやってほしいです。でもなんだかんだで振りまわされる役なんだろうなあと想像したり。
お読みいただきまして、ほんとうにありがとうございました。橘 月さんが掛けてくださった御言葉のひとつひとつ。物語が終わっても、ずっと大事にさせていただきます。
今、余韻に浸ってます。
その内に八ヶ岳連峰を臨む場所までドライブしてみようかと思ってます。
ハイキングじゃないのが軟弱ですが。老齢なので。
作者からの返信
時織拓未さん 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。わたしの執筆した小説のなかでも最も長い物語です。ほんとうにお疲れ様でございました。
小説は、絵画、音楽などよりも遥かに読んでくださる御方のお時間を頂戴するものです。ですから最後に読んでよかったとおもっていただけると、こころより安堵致します。
私自身八ヶ岳で生まれ育ち、縄文時代の遺物などに触れて様々なことを思いながらこちらの物語を書きあげました。美しい八ヶ岳の峰々を眺めながら余韻に浸っていただければ、これいじょうに嬉しいことはございません。