足らない物を求める

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「世の全ては足らない物を求めるよう神に創られた。男は女を求め、正義は悪を求め、変態は普通の物語を紡ぐ。神に近い天使が両性具有なのは完璧を表している。なにしろ天使だけでいくらでも連結できるのだから。しかし人は例えBLで連結しても天使になれないのだ」


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■解説

 ある時、アーダルトは美しく感動する小説に出会い、その作者に会ってみた。

 しかし、その作者はとんでもない変態であり、アーダルトは意気投合したという。

 彼は何度もそのような経験をし、「変態的ではない小説を書いている者ほど変態である事が多い」という法則を見つけ、それを神の法則に結びつけたという。


 また彼は、「足らないことを嘆くのではなく、それを求めることを楽しむべきだ。どうせ、嘆くなら足らない物を得られない原因・・・・・・・・・・・・・に対してするべきだ」と講演会で語っている。


 ちなみに、キーワードとして「連結」と「BL」というのが出てくる。


 「連結」に関しては深い意味はなく、そのままである。

 ところで天使が「連結」することで「円」を描くことができるが、アーダルトは「円」とは「完全」「無限」を意味すると考え、それを「天使の輪」と呼んでいた。天使の絵画によくある頭の光の環は、これを表わしているという。


 「BL」に関しては、「ボーイズラブ」の略ではないかという見方が一般的ではあるが、和製英語であるため日本人ではない彼がその言葉を使うのかという疑問も残る。

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