極論のリスク

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「『こうだ』『こうするな』という極論には対極が忘れられる。喩えるなら、男の理論が女に通用しないように、女の理屈は男に通用しない。大事なのは一方通行ではなく、互いを見るように69することだ。それを可能性というのである」


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■解説

 文学に関係しないように見えるこの格言が言いたいことは、極論の危険性であると読み取れる。

 事実の現象を語るわけではなく、思想を語る場合は反対の意見もあるということを考えるべきだということだろう。


「夢をもて」→「夢をもたなくてもいいじゃない」

「下手に希望をもたせるな」→「希望を否定するな」

「面白い」→「面白くない」

「悪い」→「良い」


 考え方、見え方によりいろいろな意見がある。

 確かに意見を述べることはすばらしいことだが、「わからない」と相手を否定するより理解することを目指したい。


 こう考えると、この格言は多様性の認識とも受け取れる。つまり思想の柔軟化とも言え、小説のテーマを考えるときや、キャラクターの思考の多様性にも役に立つだろう。

 凝り固まった頭では、ワンパターンな話しか作れないものである。


 アーダルトが言うように、あなたも69をして視点を逆にしてみるべきかも知れない。それにより、今まで見えなかった穴が見えるかも知れない。それが新しい可能性を生むかも知れない。






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