推敲時には音読を

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「推敲時は、音読をするべきだ。誤字等だけではなく、読みやすさ、読点の打ち方など多くをチェックできる。できるなら感情をこめて読むとよい。同じ『気持ちいい』でも発声により雰囲気が異なり台詞の適切性が確認できる。普段から恥ずかしがらず声をだすのだ」


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■解説

 音読の必要性、これは今さらアーダルトが語るほどもないほど当たり前のことではないだろうか。

 推敲時に声をだして読むことで、一番わかるのはやはり読みやすさであろう。また、文のリズム、読点の打ち方なども、彼の言うとおり確認することができる。


 最近は読み上げソフトなどもあるので、性能がいいものを使えるならばそれもお薦めだ。自分で読むと、どうしても自分の文章を補完・修正してしまい、誤字・脱字・衍字というものに気がつかないことがある。読み上げソフトの場合は、そこに気がつきやすくなるのが利点であろう。


 ただし、台詞に関しては、現在の読み上げソフトでは実力不足が否めない。

 そこで台詞周りは、やはり口頭で感情をこめて読むといいだろう。これにより台詞の不自然さを見つけることができるかもしれない。


 もっともよくあるのは、説明台詞だ。不自然に独り言で説明を呟く台詞、無駄に感情を声にだした台詞などである。



「なるほど。初めて見たけど、ア○ルの皺はこんな風になっているのか」



 このような台詞を口に出して言うのは、恥辱プレイ以外でありえない。



「うわ! 驚いたな。いきなり喉の奥まで使ってくわえてくるとは思わなかったよ」



 このような説明調の台詞も、感情をこめて読めば不自然だとわかるだろう。


 試しに読者の皆さんも、上記の台詞をその場で大きな声をだして読んでみて欲しい。周りから、「不自然だ」と蔑む視線が集まるはずだ。


 ただし、台詞を感情をこめて読むのはなかなか恥ずかしいと思うことだろう。

 そこでアーダルトは、この格言の補足でこう書いている。


「声出しは、普段から行っておくのだ。もちろん、性行為中にもきちんと声出しをする。それにより興奮できる上、声出しの練習となり、音読も恥ずかしくなくできるだろう」


 なるほど、素晴らしい練習である。


 しかし、解説者としては、別に人前で音読しなければいいだけではないかと思わなくもないが、そこはせっかくなので考えないことにしておこうと思う。

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