エロを書けない理由

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「エロを書けない理由が、恥辱で書けないのか、技術で書けないのか考えよ。恥辱で書けないなら半人前だ。物書きが照れて可能性を狭めてはいけない。しかし技術で書けないなら一人前だ。それはエロの難しさをわかっているレベルにいるということだからである」


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■解説

 アーダルトが弟子に「エロを書いてみろ」と言うと、弟子が「エロは書けない」と答えたという。

 その時に告げられた格言がこれである。


 これはなかなか面白い格言だと解説者は思う。


 エロに限らず、恋愛物などでイチャラブシーンを書くのは、恥ずかしいこともあるだろう。しかし、そこで照れを入れてしまい中途半端な物を書いても仕方がない。割り切って……というより、むしろノリノリで書くべきだと解説者も考えている。

 もちろん、恥ずかしくて書けないから手をださない……というのは、自分の可能性を狭めるのでお薦めしないということだろう。


 一方で、恥ずかしさを捨ててエロを書くにしても、エロは非常に難しいジャンルであると彼は言っている。

 エロは非常に日常的にそこにあるというのに、ベールに覆われて隠されている部分もある。それを表現するのには技術がいると言うことなのだろう。


 因みに彼は、エロが日常にあるということを「犬も歩けばバターを舐める」という諺に喩えている。

 また他にもいくつも彼は諺を作っている。

 詳しくはまたの機会に説明したいが、いくつか例を挙げると「しもの芝生は青い」「水女の交わり」「尻穴に乗る」「処女に交われば赤くなる」「早漏に口なし」「一寸先はエロ」などある。意味はそれぞれ想像して欲しい。

 他にもかなりの数があるらしいが、どうやらこれらは日本の諺から作ったようだ。日本人の読者諸君ならば、きっと誇らしく感じることだろう。






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※20話のお詫び文の隠しメッセージ解答:縦読みすると、AADESSの秘密を深く知ってしまった執筆者からのメッセージが隠されている。

https://twitter.com/Guym_Haga/status/908280147010142208

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