短編の数をこなす
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「物語を書く練習として、短編の数をこなすのは有効な手段である。また短編を早く書けるようになれば、それは大いに武器となるだろう。短小で早漏でも、数で勝負すれば、昇りつめることもできるかもしれないのだ」
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■解説
ある時に、アーダルトは弟子から「長編小説が書けない」と相談を受けた。
その時に彼は、「君が書けないのは長編だけなのか? 本当に短編は書けているのかね?」と尋ねたという。
とまどう弟子に、彼は言葉を続けた。
「始まりがあり、物語が動き、終わりがある。その形であるなら、短編も長編も構造は変わらない。君は長編が書けないのではない。物語を構成できていないのだ。とにかくまずは書き慣れることだ。短編をたくさん書きなさい。そして書き慣れてきたら、短編をつなげて長編を作ってみなさい」
この「短編をつなげて長編」という部分は、アウトラインの構成を示しているものと考えられる。
長編の全体の「起承転結」を組み、たとえば「起」の内容をさらに「起承転結」としていくアウトラインの組み方の逆をやらせようとしているのだろう。
ただ、逆に組んだ場合、長編になった時のバランスが取れない場合があるので、これはあくまでひとつの練習方法としての提案だと思われる。
※参照:第70話:アウトライン
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880908919/episodes/1177354054881047448
ところで「早さと数」を武器にするという内容が出てくるが、今のWeb小説ならば、特にこれは武器となるだろう。
ただ、夜の生活において、数で勝負するなどというのはエロ漫画の世界だけの話で、ほぼ不可能な話である。
記録によると、彼は一晩で5回が最高記録と書いている。よくも1人で5回もと感心してしまいそうになるが、手だけ動かすのと腰ごと動かすのでは体力の消耗度が異なる。
正直、そこは参考にすることはないだろうというのが、アーダルト・ドエロスキー研究会での結論である。
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