第70話:アウトライン

 ストーリーの骨組みとなる要点を1~2行でならべたものです。

 つまり「構成」です。


 そして、構成の基本は、ご存知の「起承転結」です。

 小説を書く人は、耳にタコができるぐらい起承転結を聞かされたことでしょう。

 まあ、それだけ大事ということです。

 アウトラインも、この起承転結にそって基礎を作ります。


※例:桃太郎

起:おばあさんが川で拾った巨大な桃から男の赤ちゃんが出てきた。

承:赤ちゃんは桃太郎と名づけられて元気に育った。その間、鬼が村に迷惑をかけてきた。

転:青年になった桃太郎が鬼退治に向かい、途中で犬、猿、雉を仲間にし、鬼を退治した。

結:村に無事に戻って英雄となった。


 通常、この中で「転」が一番容量が増えると思います。

 「転」がもっとも面白くなるところだからです。


 Webラノベだと特にですが、細分化してきちんと「転」が各話に存在することを考える必要があるかもしれません。

 例えば、上の桃太郎をWebで4回に分けた時に、「起」の中に面白さ=「転」が必要になるわけです。

 それが含まれているのか、分解することでチェックすることができます。


起:おばあさんが川で拾った巨大な桃から男の赤ちゃんが出てきた。

 起:おばあさんが川で洗濯をしていると大きな桃が流れてきた。

 承:おばあさんは、おじいさんとそれを食べようと持ち帰った。

 転:桃を切ると、中から男の赤ちゃんが出てきた! ヒャホーイ!

 結:びっくりした二人だが、育てることにした。


 このようにアウトラインを細分化していくと、自然にシノプシスに近づいていきます。

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