第71話:プロット

 プロットは、アウトラインの各構成をつなぐ要素をいいます。

 つまり、「因果関係」です。


 よく言われるのは、「だから」でつながる文と言われます。

 「鬼が村で悪さしている。だから、鬼退治に行く」というような文章です。

 桃太郎をプロットにすると……


おばあさんが巨大な桃を拾った。(だから)桃を食べようとしたら、赤ちゃんが出てきた。(だから)赤ちゃんを育てた。(だから)青年は育ったが、そのころに鬼が村を襲った。(だから)青年は鬼を退治しに行った。(だから)村は平和になった。


 ……という感じでしょうか?

 このプロットには、キャラクターの感情とか細かい情景とか一切出てきません。

 例えば、「川で拾った」とか「かわいいから育てた」とかそういうのはいりません。

 話の「流れ」「構成」に大きな影響を与える、前後の因果関係のみがピックアップされます。


 つまり、シノプシスの肉を削りまくった根柢の物になるのです。

 これを作ると何が分かるかというと、無駄が分かります。

 因果関係のつながりがない話は、基本的になくてもいい話です。


 もちろん、雰囲気作りとか、その他のおまけ要素で入れる場合もあるでしょう。

 ただ、削るときの目安になることは間違いありません。

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