第69話:あらすじ、シノプシス

 あらすじ、シノプシス、トリートメントはほぼ同じ意味です。


 これに関しては説明もいらないと思いますが、ストーリーを短くまとめたものです。

 つまり、大まか「流れ」を表すものです。

 これにはキャラクターの感情や、一部の情景なども出てきますが、なるべく短くまとめる必要があるでしょう。


 ただし、トリートメントは国内だとプロットと同義になることも多いそうです。

 というわけで、ここではトリートメントを無視します。



 ここから、Guym式です。

 下記の使い分けは、私にとってなので一般では通用しないでしょう(笑)。



●あらすじ

 これは、ストーリーの概要であり、またセールストークです。

 つまり、本の最初の方に書いてある読者を捕まえるためのもので、もちろんオチは書かなくていいものです。

 カクヨムならば「紹介文」です。

 如何に興味を引くかが勝負の「宣伝」になります。



●シノプシス

 あらすじとおなじくストーリーの概要ですが、こちらはきちんと順を追って書かれなくてはならず、結末も必要なものです。

 あらすじでは、謎をちりばめてもいいのですが、こちらではやってはいけません。

 読んだ人が、ストーリーを正しく把握できることが大切です。

 対象は、自分と編集者の方になります。

 つまり、公募の時に送る「あらすじ」は、Guym式で言えば「シノプシス」です。

 もちろん、魅力あるものに仕上げなくてはならないのは、あらすじと一緒でしょう。

 これを書いてみて、自分で読み直した時に、「おもしろそうだ」と思えなかったら何かが間違っています。



 このように一般に「あらすじ」と呼ばれるものも、大きく2種類あります。

 ここを勘違いして、公募などに上記で言う「シノプシス」ではなく「あらすじ」を送ってしまうと、その時点で落選です。


 多くの人は、このシノプシスから書き始めるのではないでしょうか。

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