命綱たるプロット
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「プロットとは物語の因果関係である。それは始まりから終わりまで鎖のように繋がっている。道筋となる命綱だ。それがない物語は、迷子となり虚ろな結末にたどりつく。だから迷わぬよう、しっかりと命綱で亀甲縛りする事が大切である。そう、縄はいいぞ、縄は」
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■解説
この格言で迷っているのは、明らかにアーダルト自身であることがわかる。途中で思考が縄に縛られている。
どうやら彼はこの頃、緊縛にはまっていたらしい。彼の性癖の幅広さには驚きを隠せない。このような好奇心旺盛さは、物書きとして重要な要素なのだと思い知らされる。
なお、本題の命綱たる「プロット」とは、一般的に混同されている「あらすじ」や「アウトライン」とは違う、本来の意味のことである。
興味がある方は、以下のリンクを参照して欲しい。
※第六章:小説の設計図に関する話/第71話:プロット
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880908919/episodes/1177354054881047489
テーマ性を重視した話では、プロットの存在がまさに命綱となる。
アーダルト曰く、プロットがきちんと立っていない話は、どうしても無駄な寄り道が多くなったり、本来語るべきテーマをきちんと語れずに終わってしまいがちだということらしい。
しかし、そう言っているこの格言自体にプロットがない。見事な迷子っぷりである。
むろん、ギャグコメディなどのジャンルでは、プロットが不要の場合もあるだろう。ただ訴えるべくテーマがある場合は、気にしたいところである。
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