物語の雰囲気、登場人物の名前、出てくる用語すべてがロマンチック。現代ファンタジーのようで、どこか古風で懐かしむような、心がトキメク枯淡の趣を感じる物語です。紙に書かれた文字や、そこに込められた想いを味わう。読んでいると改めて紙本のページをめくりたくてうずうずしてしまう。そんな小説をぜひ一緒に味わいましょう。
紙魚という斬新な題材にしたあやかし話。鸞鳳堂古書店、そして店主・雅楽代春と紙魚の少女二藍ふたあいの日常。キャッチコピーのセンス。雰囲気出てます。文章うまいです。今後の更新が楽しみです!
ネタバレになりますので設定の仔細は書きませんが、ほかにはあまりない現実離れした設定なのに、登場人物たちのいる世界が本当にありそうな感じがします。きっと、それは細部まで丁寧に書きこまれているからだと思います。しっとりと物語は進みますが、登場人物は生き生きとしていて、どんどん物語に引きこまれます。ゆっくり読書をしたいときなどに読んでもらいたいオススメの作品です。
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