概要
幕末動乱の陰で人狼剣士が牙を剥く!
西国の小国・海原藩。赤羽道場の跡取り娘・文は、数人の暴漢に襲われる。その時、彼女を救った謎の剣士は懐かしい匂いがした。5歳の時に拾った山犬の子の。10歳の時、道場に現れた言葉も知らない少年。文は「犬千代」と名付けて弟のように可愛がるが、ある日、突然、姿を消す。その犬千代が帰ってきたのだ。それと同時に文たちの周囲に蠢きだす不穏な暗雲。開国派を襲う獣人の剣。赤羽道場は否応なく幕末の動乱へと巻き込まれていく。そして、犬千代は、文を守るため、自分の中の獣を解き放つ決意をする。