第42話 真のエゴイスト
「グッ……」
突然の衝撃に、一姫は膝を折る。
腹部に、銃弾を受けた。
その銃弾は他でもない。
太陽から放たれた銃弾。
間違いない。
太陽が―― 一姫を撃った。
「お……前……」
苦しそうに呻く一姫は、太陽を見上げる。
太陽は冷たい眼で、一姫を見下げる。
黙って、じっと。
手を差し伸ばさず、拳銃を向ける。
「何……で……」
一姫は苦しそうに、言葉を絞り出す。
「まさか……お前が――」
「『お前が【真のエゴイスト】か』、か? まだそんなのこと言うのかよ」
太陽は顔を歪ませて、吐き捨てるように告げる。
「【真のエゴイスト】はお前だ。一姫剛志」
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