(三)縦書き機能が心の底から欲しい
縦書き……縦書きで読みてぇよぅ……(シクシク
この感覚には世代間ギャップもあるんじゃないかと思う。たぶん、「横書きの創作文章」に最初から慣れ親しんでいたのなら、縦書きも横書きも違和感なく読めるんだろう。
小説と言えば縦書きの書籍で読んでインプットしてきた我が脳みそなので、横書きで表示される文章を、小説として認識するのが難しいのだな。カクヨム利用層はなんとなく若そうな気がするので(いわゆるデジタルネイティブ層がボリュームゾーンなのでは?)、横書きの方がより身近だ、というケースもあるかもしれない。
昔は「横書きで小説を目にする」機会がなかった。パソコンそのものが存在しない時代に、もう本を読んでいた。小説は縦書きしかなかった。
今は「デバイス上での横書き小説もあるし、書籍の縦書き小説もある」という「両方ある」時代だ。この違いはとても大きそうである。たぶん、ここらに違和感を感じないあなたは、ここに書かれている「縦書きが恋しい」という感覚が分からないだろう。同じような程度で、こちらは「なんでみんな平気なの……」とか思っている。育った環境が違えば感覚も変わってくる。まこと人間は面白い。
で、オッサンはそういう違和感を泣く泣く飲み込みつつ、ここカクヨムでは横書き小説を読むしかないのである。がんばる。
レイアウトの関係上、PCブラウザの横長画面で、左右に大きくブランクが空いた画面よりは、タブレットやスマートフォンの画面で読む方が、ストレスは少ないようだ。横書きの場合、一行の文字数が少ない方が安心感があるのか。あるいは、「縦長」という縦方向の要素が心理的に安心させてくれるから、とも思える。縦の呪縛恐るべし。
しかしそれでも、縦書きされた文章を読むより遥かにツラい。
単に「読みづらい」という以上に、既に「横書きされた文章を小説の文章とは認識しづらい」の域なのではないかと思えてくる。
創作文章を読む時の脳の回路と、例えばビジネス文書や、学芸書籍の文章を読む回路というのは少し違っているのではないか。右脳と左脳の働き方のレベルとか。我々オッサンは、もはや見た目が横書きだと、創作を読む回路にスイッチが入らないのではないか。そんなことすら考えてしまう。
普通に読んでいるつもりでも、横書きと縦書きでは、脳が文意を理解するスピードが違うのだな(個人の感想です)。横だとどうも遅い。読み返しも多くなりがちだ。
ツラい。
「なろう」の縦書きPDF機能みたいなの、付けてくれないものか……せめてアプリ版カクヨムでは縦書き表示を選べるとか。技術自慢の「はてな」なら、それくらいのことはしてくれても罰は当たらないぞ。
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