カクヨムでヨミカキ。
久保田弥代
カイタ編
カクヨムで書いて感じるよしなしごと
(1)まず投稿してみた
「長編のことしか考えてないのか?」
これが最初の、システム面に感じた正直な感想だった。
章分けもないような短編・掌編なのに、何故か章タイトルに当たる「見出しテキスト」を入力させられるのは、不細工でかなわん。
他の投稿サイト、例えば「なろう」(仮名)では、章分けのない投稿作品では作品トップページが存在せず、作者ページの作品一覧から直接本文へ飛べるようになっているので、カクヨムのような不細工さは感じない。その代わり、作品ごとのトップページがあったりなかったりするので、カクヨムのように、作品にまつわるレビューなどを整理できるページは、最初の段階ではない(本文ページに常にリンクが表示されているので、特に不都合はないのだが)。
作品トップを作ること、を優先したために、必要になった処理があるのだが、それを上手く設計できなかった、ということだろう。作品トップがあるために、「作品の見出し」「レビューの見出し」という要素が上手く働いてくれてはいるので、作品トップ自体は支持したいのだが、そのための処理に失敗しているのは明か。
意地悪く見ると、長編や短編「集」といった、「一冊の本にまとめられる分量」が必要なのでそちらを優先に設計し、単独の短編とかは考えなかった、といったところか。
☆ ☆
「見出しを付けられるのは面白いのだが……」
作品やレビューに見出し(アオリ文句みたいなアレ。キャッチコピー)を付けられるというのは、面白いアイデアではあるのだけど……それを作者自身が付けるってのはなぁ。いや確かに、レビュー一覧でアオリ見出しがずらっと並ぶのは壮観なので、これ自体はいいアイデアではあると思う。
あんまり気分が乗らないのは、作品に、作者自身がアオリを書かねばならない方だ。
個人的にはここは、レビューで付いたものの中から作者が選んで、その作品のアオリ文句として表示させられるような機能でいいと思う。それを選ぶまでは、しょうがないから作者が書いたものを表示させるとしても。
出版物の場合、アオリを作るのは編集者の仕事だ。
作者自身がアオリを入れるというのは、まず第一に面はゆい。第二に、アマチュア執筆家を前提としている(はず)のこのサイトで、アオリを書くことを強いるのは、執筆者にとってハードルが高い。アオリを書くにも技術がいるので、あちこち見て回った限りでは、個人的には読む気を失わせるアオリとか、これネタバレしてないかと心配になるアオリとかあってやきもきしている。
アオリをレビューからの選抜方式とすれば、今は存在しない、レビューを書くことに対するインセンティブ(この場合、レビューを書くための意義付け)にもなる。レビューが喜ばれた、ということが分かれば書いた人は嬉しいし、「少なくとも悪い読み方ではなかったのだな」ということが分かるし。
アオリのこととは別に、レビューに対するインセンティブや、コントロールする手段はもうちょっと必要なのではないかな、と思っている。
☆ ☆
「ルビが簡単なのはいいけど、その分、ちょっとでも凝ったルビは無理か……」
「と思ったら出来るのかよ!」
心のセリフ一行目。ルビは《 》で囲むとのことなので、特に最初の投稿作はルビが非常に多いので、テキストに直打ちで入れていくことにしたのだが……
ルビを振ろうとして、実際に付けられるのは「《ルビ》を挿入した直前の連続した漢字」だけなので、例えば『疾風ウォルフ』に《ウォルフ・デア・シュトルム》というルビを振ることは出来ない。『黒い森』に《シュワルツシルト》と振ることも出来ないのだ。
うーん。もうちょっと融通きくといいな。
心のセリフ2行目。うわ、範囲指定からのルビ挿入ボタンで出来るのかよ! つか青空文庫そのままかよ! それもどっかに注意書き書いといてよ!
『
素直にツール使っていればすぐ分かったのだろうが、もうちょっと説明して欲しかったな。
この三点が、最初期に投稿して気になった部分だった。前の二つについては運営への要望としてすでに送信してある。三点目は、仕様としては実装されているのでまぁいいやと要望までには至っていない。そもそも、ツール指定するのが面倒だから手でやるわ、とかならなければ、この事態に陥らないのだから。まぁ自分が悪い。
そういやこれ書いていて思い出したので、すっかり忘れていた拙作『
そんなオチ。(いやオチてない)
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