泡野瑤子

死別ブロマンス企画のために書きました https://kakuyomu.jp/user_events/16818093078423711258

心優しい性格で誰からも慕われた、良いおじいさん。彼が亡くなったあと、お供え物が誰かに食べられていて……

なぜか似ても似つかぬ同級生に間違われつづける大学生の話。 「死別ブロマンスを書いて欲しいリターンズ」に寄せて書きました。 作中のカレー中華とはラーメンの麺にカレーのルーをぶっかけ…

南米の廃村同然の村を訪れた民俗学者が聴いた物語。 少年の出会ったカトルと名告る金髪の男。黒いコカの葉。闇夜の儀式…… やがて訪れる破滅。 金髪の男の正体とは？ そして、民俗学者…

近年、文学フリマの参加者は年々増えております。 「自分」を表現し、同人誌などの物理的な創作物……みずから「文学」と信じるものを生み出し、イベントに申し込んで発表する。 この過程に…

学生時代、友人に誘われた家出についていけなかったことを後悔していたマリア。その友人の訃報が届き、ひとりで家出のやり直しをすることにした。ニューオーリンズからシカゴまで走る、19時…

「 [第3期] 同題異話SR -August- 『太陽の音を忘れない』」によせて書きました。めちゃくちゃ駆け込みになってしまってすみません。

地球環境が激変した遠い未来。変わってしまった環境に耐えられなかった人類は、地下都市を建設し、そこに移り住んだ。地下都市〈春時〉の最上層で暮らす古海アヤは、とある目的を秘めて空調局…

みんなでSS持ち寄る会 Advent Calendar 2022（https://adventar.org/calendars/7424）の参加作品です。幼馴染が生きている夢のな…

伯爵令嬢アシュリン・エンフィールドは、婚約者ライナルトとの結婚を前に穏やかな生活を送っていた。彼女はその一方で、自分を炎の中から助け出す男性の夢を毎夜のように見ており、その謎の男…

ビルツ家のサロンは、決まって夜を迎えた図書室で開かれる。 三女にして《じゃじゃ馬娘》ことアンナは、今日も猟師の青年ルーに首ったけ。冬を迎えた図書館で、彼らは今日もチェスに興じるが…

影の少年は、喜んで死ぬつもりだった。みんなもそうだろうと、本気で信じていた。

六年に及ぶ外惑星勢力と地球の戦争は終結し、徴兵されていた俺は地球に帰還した。 故郷の駅に俺を迎えに来たのは、幼馴染みのシュウ。 彼は言う。「お前が無事に帰ってきてくれて、ほんとう…

アウレール・クレンゲル。俺がどう足掻いても、敵うことのない孤高の騎士。 春の聖霊祭のハイライトである剣術大会で、俺は奴とまた対戦する。 もう何度目かも分からぬ敗北を覚悟して――。

恒樹はある日、異星人の旅行者をホストとして迎えることになる。九洞と名乗るその“ひと”は三年前に消えた後輩と同じ姿だった。＊綺想編纂館（朧）様（@Fictionarys ）による企…

　夏の気配が色濃くなりつつある、とある日のこと。平凡な日常を享受する女子大生のもとに、ふわふわ浮遊する自称幽霊の男が現れた。 　未練なし、祟り実行済み、成仏希望。それなのに現世を…

永遠にも似た薄闇を旅している。 ある日、出会った女とかかわりを持った「私」は、政変で主君が亡くなったのを機に、旅に出る。 主君の生まれ変わりと信じる鶏を連れて。 ※文披31題 …

生まれてから全てを記録する刺繍の文化を持つセマザサ族。そのセマザサ族の刺繍の研究のためにセマザサ族の中で暮らす男の語り。 架空の民族の架空の風習についてのお話です。異世界フ…

1/2　2022年6月「ぷちヘキ企画」に参加させていただいた作品です。テーマは「顔を洗う」 2/2　#Twitter300字ss　2022/7/2開催「洗う」に参加させていただい…

インターネットの向こうの貴方へ、しばらくのあいだ手紙を送ります。 ※特定のだれかへのメッセージではありません。

真夜中の寄宿学校で偶然出会ったふたりの少女が、打ち明け話をしたり、あまざけを美味しそうに飲む物語。 冬の夜、この世のどこか片隅で。

2021年11月「ノベルバー」企画参加作品です。 Day24　テーマ「月虹」 参考資料： コトバンク「月虹」https://kotobank.jp/word/%E6%9C%8…

1580年代スペイン帝国を舞台にした物語 南アメリカを支配し繁栄の絶頂を極めるかに見える帝国。 しかしその足元では謎の物価上昇が起きていた…… バルセロナで出会ったスペイン郷士と…

そうとは仕掛けずともそこにある。 そんな性癖を集めました。 こちらTwitterで開催されているぷちヘキで寄稿したものたちです。

2021年のノベルバー参加作品です。（お題：引き潮、金木犀、流星群） （作中「もしもこの子が女子ならば〜」の詞は「捨子教誡の謡」より引用の上、作者が改変を加えています。）

2021年11月「ノベルバー」企画参加作品です。 Day5　テーマ「秋灯」 ♪テーマソング（※勝手に）　鬼束ちひろ「蛍」

2021年11月「ノベルバー」企画参加作品です。 Day3　テーマ「かぼちゃ」

友人の茜音沙耶さんの写真に寄せた小説です。 写真付き→http://kurage3310x.blog.fc2.com/blog-entry-258.html

2021年9月「ぷちヘキ企画」に参加させていただいた掌編です。 テーマは「明かりをつける」です。

【第二回角川武蔵野文学賞　ライトノベル部門大賞受賞作品です】 宮廷画家アルフレッドの祖国は戦に負け、新たな王の支配下になった。敗戦から間もないある日、彼の工房を旧友の将軍ギルバ…

未来を予知できるが短命の「空読み」の少女ラスタラートは、 人の体にストームグラスの頭を持った、過去を見る能力のある「投影機」と出会う。 それぞれの目的の為、何でも願いを叶えてくれ…

　洋菓子店の裏庭に無造作に植えられたりんごの木。七年経ってようやく実をつけたのんびりのその木には、葉っぱのような緑の瞳と幹の茶色な髪を持つ、小さな精霊が宿っていました。 　一人…

高校生の俺──甘木創（あまき・つくる）は、久しぶりに藍川真夜（あいかわ・まや）と会う。それは、いつかした「一緒にアップルパイを作って焼き立てにバニラアイスを添えて食べる」という約…

島崎瑠衣は、親友の藤村幸恵とゼミの先輩である田中一を付き合わせるため恋のキューピッドとなったが、それは自分の片想いの相手に恋人を作らせる行為だった。お菓子作りの得意な幸恵から協力…

5分で読書シリーズ『通学路、振り返るとそこにいる』（ホラー）大賞を受賞しました！ ※書籍版は改稿してます。 小学校の通学路にある柳の木。 涙雨降る真夜中、そこには死者が現れると…

林王葵生（りんのうあお）はコーヒーとそれに合うお菓子を売るキッチンカーを運営している。彼のお客様は女性客が多い。なぜならこのお店で売っているアップルパイが食べると恋が叶うと言われ…

うちのアップルパイは、塩の味がちょっと強い。呪われているからだ。

魔女に憧れていたわたしは、「ぬぅん」と鳴く奇妙な黒猫を飼い始めた。どうにもこう、優雅さに欠ける上にちっとも思い通りにはならない猫だったが、わたしは彼女を連れて三日月の夜の魔女集会…

ある日突然不思議な部屋に飛ばされた、咲子と健。 真っ白な部屋の真ん中には「アップルパイを作って食べないと出られません」というメモと共に、アップルパイの材料が…… 夏休みの宿題騒…

高校３年生のミィは、最近付き合い始めたホウくんと仲良くなりたい。家庭部で作ったアップルパイを彼に渡そうと、一緒に帰るが……。

高校卒業間近。別れる彼氏に最後の嫌がらせを、とアップルパイに下剤を混ぜたテリ。結局受け取ってももらえず、落胆していると、近くの席にいた男が突然それを食べてしまった。自称詐欺師のそ…

SF長編『ディ・ア・レ・スト』シリーズのスピンオフ的作品であり、 自主企画「第一回アップルパイ（恋愛）文学大賞」参加作品でもあります。 （『ディ・ア・レ・スト』本編　https:…

最近、自分の作品が「生死を超えて手渡される叡智と尊厳」についてのものばかりだと気付いた人間の創作について

第30回角川スニーカー文庫 大賞！！ 第20回芥川三十五賞！！ 第27 回直木龍之介賞！！ 第40回電撃小説 大賞！！ 第15回講談社ラノベ文庫　新人賞！！ 小説家になろう　毎…

企画発表から脱稿まで一時間半。たまたま旅行中で手元にスマホしかなかったので大変だった こちら↓は尾八原ジュージさんから（自分の人生で初めて）いただいたファンアートになります。 …

スケボーで膝を擦りむいた「おれ」は、幼馴染のことを思い出す。 所沢のけやき並木の短編です。角川武蔵野文学賞に応募します。

人の記憶を奪ってしまう不思議な種を飲んでしまった篤。失われた記憶を取り戻すため、彼は天ヶ瀬という山奥の土地に連れてこられるが…。お人好しな男子中学生が遭遇する、ピュアでハードな真…

　現代日本の山深くに、龍が眠っているという。 　龍へ奉納する舞が美しいと日本中で話題になったが、その祭も少し経てば廃れてしまった。 　舞を受け継ぐ最後の女性と、三流記者の話。

　右腕が義手の傭兵ハルダーは、それを作った魔術師キシルの仲介で、ヴェンレイディール国の王女イフェリカに家族の墓探しの手伝いを依頼される。 　ヴェンレイディールは、ハルダーやキシ…

骨董店の怠惰な店主＆苦労性な郵便配達員の日常と、移り変わる季節を描いた掌編集。 （コピー本「垂れ耳エルフと世界樹の街」収録）