小さな女の子の魔女になりたいなという望み。飼い始めた変な鳴き声のねこ。
日常のようで非日常、ちょっと不思議な雰囲気に包まれている作品です。
現実感がある導入、魔法が使えるようになった日からふんわり夢の世界の雰囲気に。やがて参加する魔女の集会。
なんとなく、そこに集まっているだけでという事自体が、公園で時折集まってる猫の姿っぽくもあり。
夢なのかな? 現実なのかな? とその境界で読者はたゆたう。
だけどアップルパイのくだりはとても現実感があったりする。
夢っぽいけど夢じゃない。彼女のためにも現実でありますように! なんて気持ちも芽生えてきたりと。夢見る女の子のちょっとした恋のはじまりを予感させるものがたり。
童話の雰囲気が好きな方に強くお勧めできる作品です!