概要
「ぬぅん」と鳴く黒猫と、猫のようになんとなく公園に集まる魔女達
魔女に憧れていたわたしは、「ぬぅん」と鳴く奇妙な黒猫を飼い始めた。どうにもこう、優雅さに欠ける上にちっとも思い通りにはならない猫だったが、わたしは彼女を連れて三日月の夜の魔女集会に参加する。そこにはいつもたくさんの魔女や魔法使い達が集まっていて――
第一回アップルパイ(恋愛)文学大賞参加作。過去の掌編『私が神だ』のリメイクです。
第一回アップルパイ(恋愛)文学大賞参加作。過去の掌編『私が神だ』のリメイクです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!魔女の集会と猫の集会
小さな女の子の魔女になりたいなという望み。飼い始めた変な鳴き声のねこ。
日常のようで非日常、ちょっと不思議な雰囲気に包まれている作品です。
現実感がある導入、魔法が使えるようになった日からふんわり夢の世界の雰囲気に。やがて参加する魔女の集会。
なんとなく、そこに集まっているだけでという事自体が、公園で時折集まってる猫の姿っぽくもあり。
夢なのかな? 現実なのかな? とその境界で読者はたゆたう。
だけどアップルパイのくだりはとても現実感があったりする。
夢っぽいけど夢じゃない。彼女のためにも現実でありますように! なんて気持ちも芽生えてきたりと。夢見る女の子のちょっとした…続きを読む