宇宙人が地球でホームステイしている近未来。
主人公は宇宙人をひとり、自宅に受け入れる。
しかし、主人公はその姿に動揺を隠せない。
人間の姿に擬態していると思われるその宇宙人は、数年前にいなくなってしまった友人の姿にそっくりだった……
こんな導入で始まる物語は、なぜ「彼」が友人の姿をしているのか、その謎をつねに頭の片隅に抱えつつも、ホームステイらしく「現地を案内する」日々が続きます。
たまたまどこかで知り合ったときに姿を真似たのか?
憑依しているのか?
……それとも……
生死を研究しているというその宇宙人は、地球でなにを見いだすのか?
後半になるにつれ、明かされる「姿」の謎。
衝撃的でありながらも清澄な印象すらあるラストシーン。
その宇宙人は、人の生死になにを見いだしたのか……?
さまざまに解釈できる作品です。