雀

カフェ『テック特区』は路地の奥にひっそりとある昭和な喫茶店 そこは様々な老若男女が帰る場所になっています ※KAC20231-7に追加・リライトした長編です

茜には、八歳年下のきょうだい、すうちゃんがいる。幼いころのすうちゃんは甘ったれでいつも茜の後ろに隠れているような内気な子だった。茜はそんなすうちゃんが可愛くてたまらない。でも、同…

　怪異による人的被害の対策を行う秘匿された捜査機関（照魔機関）に所属する捜査官——日暮逢と神無四辻。 　逢は原因不明の記憶障害を抱えているものの、体に染みついた分析技術を駆使し…

星崎は不思議な少女だった。 荒唐無稽で、型破りで、独りぼっちで、猫が大好きだった。 そんな彼女がある日突然僕に言った。 「ねえ知ってる？　宇宙猫は今日も地球を守ってるんだよ？」 …

※作者の代表作＜ラグナロク―神々の黄昏ー＞をカクヨムコン10応募のために、小説構成を読み易く改変したものです。内容はオリジナルと同じですので、ご注意下さい。 【紹介文】 神の深淵…

短編シリーズ「鏡堂達哉怪異事件簿」7作を一つにまとめた作品です。 個々の話はそれぞれ完結していますが、7作を通して流れる怪異の大きな流れが最終話で明らかになります。 第1話は「あ…

【カクヨムコン10参加】 （大藪春彦新人賞 一次通過作品を短編化したものです） セキュリティエンジニアだった三嶋玲司は、ハッキングの知識と父譲りの探偵スキルを使い、あるＩＴ企業に…

【カクヨムコン10参加】 戸川優衣は、別れた恋人から贈られた『ぬいぐるみ』の処分のため『埋葬屋』へと辿りついた。 埋葬屋の白石はどんな『もの』の埋葬でも請け負う、冷徹で不思議な青…

その昔、筆者は戦国電脳世界で過ごしていたことがある。 ふつう、電脳空間や仮想空間と言われるような場所では、結構いやなことがあるものだが、この世界ではそういうことはほとんどなかった…

「だって憑いてきてるもん。旦那さん。幽霊なりたて、ほやほやの姿で」 夫の死を告げた春絵に対し、アスラは言い放った。 「だからぼく最初に言ったじゃない。あの男との結婚は碌な結末を迎…

【カクヨムコン10参加】 赤砂嵐が吹き荒れる惑星エンリルに住むコウは、怪我を負った姉のユイナと二人で暮らす。 滅びた地球は仮想世界リアースとして再現された。 そんなリアースでコウ…

【カクヨムコン10参加】 剣と魔性の織りなす和風ダークファンタジー。 太陽に妖しげな翳りが見えはじめたとき。 瘴魔退治を生業とする銀狼衆に所属する少女、縫衣（ぬい）は、左手に魔…

九年前、「灯火教」教主である有慈の妻となった珠希。 現在は教団本部で有慈や信徒達と暮らしながら、事務方トップとして働いている。 業務や面談で忙しない毎日だが、過去を忘れるほど充実…

短編全９話／僕の周りには怖い人がたくさんいるのですが、その中でも一番怖いのが、リサ。 ——あ、友達じゃなかったのかも……。 と思った時の話です。

この國には古から八百万の神々が座す。 奉祀する事も調伏する事も叶わない、所謂 『祀ろえぬ神』が存在する。それを代々に 於いて管理する『神籠』更には『神殺』と 呼ばれる血に由来う者…

【カクヨムコン10参加】 滅びゆくシュメールの王都。少年が奏でるハープと巫女の神託が、運命の闇に神々の叡智『メ』を呼び覚ます…… 月光が照らし出すのは救済か、それとも破滅か――…

『ことば』シリーズの第三弾です。 　シリーズでは日本語をはじめ、さまざまな言語について語っています。 　今回からは「mini」ということで、話数を少なくしてコンパクトにし、短期間…

西暦二百年代初頭の地中海東岸、高原地帯。 二人きりのごろつき隊商、フェイとロン・ロン。 ある日、酒場でいわくありげな女と出会う。 深い紫の瞳、煌めく黄金の髪。 そんな彼女が抱え…

1980年11月、ジョン・レノン5年ぶりのニューアルバムが発売された頃、雑誌社に19歳アイドル歌手のゴシップ写真が届く。 芸能界の裏稼業を請負う俺は、写真の出処を追う。M．S．と…

自作をAIで英語に翻訳して、海外の小説サイトに投稿してみました。 投稿の体験や、翻訳のテクニックなどを掲載していきます。

S県の山奥には開けた盆地がある。 その盆地の中央には小高い丘があり、そこには小さな祠がある。 誰となく人形を供える祠は羅漢の祠と呼ばれ、噂によるとその祠には続きがあるらしい。

いとうみこと様の俳句自主企画、テーマは『新米』です。今のところ皆勤で参加させて頂いております。いつもありがとうございます。 copyright©豆ははこ-2024

｢短歌の秋｣十月、テーマは｢光｣です。 よろしくお願いいたします。 詩のような、一つのお話のような短歌になっているかも知れません。 単独でもお読み頂ける首を目指しております。 …

Joker Bullet #03：高２、学祭。 「彼ら」の明洋高校に学祭の季節がやってきた。だが、彼らの学祭が無事に済むわけがない？ ハロウィンの時期もあいまって、特有のわち…

鏡堂＆天宮コンビが活躍する怪異事件簿シリーズの第7弾です。 不可解な連続殺人事件の捜査の過程で、前回の＜窮奇＞事件から続く謎の全容が明らかになります。

第7回カクヨムWeb小説コンテストホラー部門特別賞受賞しました。 改稿･改題の上、 2023年1月25日KADOKAWAメディアワークス文庫様より発売。 2024年3月25日より…

鏡堂達哉怪異事件簿第6弾です。 遺跡発掘現場で発生した不審死を発端とする、連続事件の謎に鏡堂＆天宮コンビが挑みます。

去年の付け火で家をなくした生薬屋・松清堂の跡取り松太郎は、悠が子どものころに世話になった茶問屋の徳屋に住み込みで奉公する。枝鳴長屋のお恵は、そんな松太郎と枝鳴長屋の仲良くなり、チ…

【あらすじ（ネタバレあり）】 　豊臣秀勝（豊臣秀吉の姉・ともの子。豊臣秀次の弟）と江（豊臣秀頼の母・茶々の妹）の子・完子は、まだ乳飲み子の頃に秀勝が病没し、結果、江が徳川秀忠に嫁…

女子大学生コンパルと茶房カフカのマスターヤマシロたちを取り巻く、穏やかでちょっと変わった物語。 （1500字程度のあらすじを最後に追加します） ＊カフカとはチェコ語でニシコクマ…

【あらすじ】 フランス革命暦第２年霧月（ブリュメール）２日。パリ、ノートルダム寺院あらため「理性の神殿」において、「理性の祭典」という催しがおこなわれた。 主催者のエベールは、「…

【カクヨムコン10参加】 幻想文学×和風ダークファンタジー！ 美しくも哀しい、生贄の道の果てには…… 白花は　穢れし土へ根をはらむ 花開きては　浄しなるかな ▼ストーリー …

鏡堂＆天宮コンビの怪異事件簿シリーズ第5弾。 今回も不可解な事件の謎に、二人の刑事が挑みます。

烙夭《らくよう》魔王はさっそく、三種類の悪徳を集めた。――すなわち、欲望、怒り、愚昧、この三つの悪徳によって、三体の天魔をつくった。それら天魔は、げに美しき姉妹だった。三毒の姉妹…

夏休み終わって、仕事しろって言われたって、すぐにはギア入らないじゃん？ え？　生成AIなら休み明けでも速攻で仕事始めるって？ おいおい……だれか、生成AIに夏休みボケってやつを事…

カイトは家族とバラバラに暮らしている〈音読みの一族〉という〈族《うから》〉の少年。彼の一族は、数多ある〈族〉から魂の〈音〉を「読み」、なんの〈族〉か「読みわける」。彼は飛びぬけて…

【注意】結末まで分かるあらすじです 　三方を山に囲まれた限界集落、囲水。土地神である「おいぬさま」を北方の山に祀る、地元住民の六割以上が後期高齢者の地区だ。 　父親の死をきっかけ…

骨董好きな青年、賢木正宗(さかきまさむね)は、ある日妖艶な店主のいる骨董屋と出会う。 深川我無様の自主企画『第三回【霊夏にしやしゃんせ】』参加作品です。 企画ページ↓ ht…

鏡堂と天宮バディの怪異事件簿第四弾です。 今回は、死因不明の連続変死事件の謎に挑みます。

恵まれた環境にいた芝元尊は、ある日突然何者かに背中を刺され意識不明の重体に陥る。何とか一命を取り留めたが、何故か幽体離脱した状態となった。その頃世界中で人の悪意により殺害された被…

一九七七年初冬。とある集落を調査すべく訪れた青年カナメは、次代の巫女シヅクに亡き恋人の面影を見、集落の呪縛からシズクを救い出すと誓う。 次々と判明する不穏な事象、湧き起こる不可解…

『半魂とは、魂の半分を怨念に冒された悲しい血族のことを言う』 【あらすじ（ネタバレ注意）】 　相模湾に面して弧を描いた地形の鎌倉は、丘陵に奥深く入り込んだ谷戸（やと）が多く…

由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出た…

鏡堂、天宮バディの怪異事件簿第三弾。 〇〇県警管轄下で発生する、一見無関係な数々の事件の裏に潜む謎とは、果たして何なのか？

【あらすじ】 寿永二年閏十月一日（1183年11月17日）、備中国水島（倉敷市）にて、源氏の「朝日将軍」源義仲軍の足利義清七千騎と、平家の平知盛・重衡・通盛ら千余艘が激突した（水…

自主企画【霊夏にしやしゃんせ】に寄せて。 ホラー短篇をひとつ。

つかれてんじゃないかなあ ※残酷な描写があります。苦手な方はご注意ください。 ※作中に殺害された動物、人の描写がありますが、本作品は決してそのような行為を推奨するためのもので…