傘木咲華

KAC2021 01回目「おうち時間」参加作品 　緊急事態宣言下のある日、大学生、滝田壮（たきたそう）の下宿に小包が届けられる。それは、ＶＲとＡＲの両方で遊べる新たなゲームハー…

三日前から臨時休校の措置が取られている。 自宅待機は思っていた以上に暇で、暁人は試しに遺書を書いてみようと思った。

　定型にとらわれずに自由に言葉を綴ろう。　 　散文なのか、詩なのか、そんなことは気にせず、想いを綴ろう。 　綴った言葉が　届いたら　幸せです

　「一緒に流星群を見よう」 　初めて訪れた彼の部屋。 　窓の外は、生憎の曇り空。 　でも、彼は微笑んだ。 　「きっと見えるよ」 ☆★☆ 　あいるさんのゾロ目企画に参加さ…

　弘化三年、肥後国。 　闇夜の波間に現れた青白い光。 　鱗に覆われた体に三本足、嘴を持つ異形の姿。 　……我はアマビエ。病が流行れば、我の写絵を見せよ。 　人々に言い残し、海…

高校生になり、好きな人が出来た久保田南。けれど3年間、関係が変わることを恐れて何も進展出来ずに卒業式が終わってしまった。 そんな南は卒業式の翌日にある思いを持って外に出る。すると…

友達に約束をすっぽかされた日にふらりと寄った珈琲店。 そこはとても不思議な珈琲店だった。 店内に流れる音楽と出されたコーヒーに癒されて、自分の中の後悔が溢れかえっていく。

夢を追いかける二人の前に 辛い現実が立ちはだかる。 とはいえ、毎日陽はのぼりそしてくれる、一日は過ぎてゆく。 それでも毎日生きねばならない。

その日たまたま風邪を引いて欠席したのが悪かった。 課題のレポートは男女一組で提出する決まり。 ペアを決める大事な日に休んでしまった。 ボクのパートナーになったのはクラスでもちょっ…

高校入試の日、俺は彼女と出会った。 少し困っていそうなところを助けただけなのに、お弁当を一緒に食べ、帰りも一緒。 そんな思い出に残りそうな一条さんと出会った入試。 再会したのは…

2020年6月『カクヨム2020夏物語』中間選考に残りました。 ２０２０年の夏。 会社の先輩が新型コロナウィルス感染症に感染してしまった！ 濃厚接触者となった僕はPCR検査の結…

入社5年目。 仕事も一人前、後輩も出来た。 だが、社会人になって一度はやってみたいあのシチュエーションを、未だに達成していないのだ。

「結婚」がテーマの短編です。 結婚して数年経った主人公がある日に、ある夢について考えを巡らせます。 それは愛や結婚と深くかかわるもので、、、

これは、とある一家のクリスマスのお話。 クリスマスと言えば、ケーキとお肉料理！ あなたはクリスマスに何を食べますか？ 松川姉弟のちょっとハラハラドキドキの クリスマスをご堪…

国の英雄である魔女・レクシーに呼び出された田舎出身の平凡な少女・ジェシカ。 わけがわからん、と現実を受け入れられないでいるジェシカにレクシーは問う。 「ジェシカ。貴女はどんな味…

地球消滅までの五分間の、たぶんなんてことないお話。

おかげさまで、カクヨムWeb小説短編賞2020にて佳作をいただきました。 ありがとうございました。 【登場人物】 鹿島祥子……高校三年生。競技かるた部部長。高校最後の大会が中…

息子の手を離れ、大空に舞い上がった風船。 大泣きした彼が夢想した、風船の国。 一緒に膨らませて、空へと放つ物語。 ※　拙作エッセイ「日々是笑日」に書いたエピソードを、「童話と…

売れないストリートミュージシャンのヒロト。 今日もいつものように路上ライブをする為に、駅前にある格好のライブスポットに向かっていた。 そこで見かけた見慣れない先客の少女の、その…

あの地とこの世のはざまを舞台にした、ちょっと不思議な物語。 切ないお話ですが、気分転換したい時に、ぜひどうぞ。【短編4300字】 冬の海。たそがれ色の砂浜で、アオイは胸が高なる…

　クリスマス直前に失恋した私は、シンガポールへ傷心旅行。 　でも、空港に降り立った途端、運命の出会いが！ 　botanical　perfume　 　この香りが人間の姿になったら、…

むかしむかし　あるところに　仲の良い王様とお后様がおりました。可愛らしい王子を授かり、毎日が幸せです。ただ、お后様はいろんなことが心配になります。王様はお后様の心配を取り除くため…

　ユウキは時々、異世界で勇者として戦う夢を見る。 　それ以外はいたって普通の学生で、幼馴染のアミとは公認の仲だ。 　平穏に暮らすユウキに異変が訪れたのは、あの夢を見た日だった。…

「フウちゃんも一緒にバトミントン部に入らへん？」 「運動系のクラブはしんどいやん。私は美術部にする」 風香は友達の誘いを断って美術部に入った。その部には不機嫌そうな顔をした彼女が…

中学生の林原君と友達の林君が、とある放課後に語り合った「武蔵野」の一コマ劇場です☆ 武蔵野樹林×カクヨム「角川武蔵野文学賞」の最終選考まで残りました。

私が追放？　私は何もしていないけど？　まあ、いいや。これからは日々妄想することにした！　けれども、王子エリックが私の元に？

私は小学四年生。ママと二人暮らし。 最近、考える。 ウチはいろいろ普通じゃない。 私はもう、こどもじゃない。 私とママが生きていく場所は、あるんだろうか。 ※この物語はフィ…

機械工学の絶頂期、人はついに生体脳の模倣に成功した。 擬似生体機械を組み合わせ、開発された思考する機械。 人により産み落とされた、新たなる種。人に寄り添い、助け、導くことが可能な…

長谷君は、中学から一緒になった男子だ。親友のさっしぃの彼氏の三好君と仲がいい。 だから、なんとなくいつもそばにいる。いわゆる、親友の彼氏の友達ってポジション。 全然タイプじゃな…

一人ぼっちの夜、星空を眺めてみませんか。 孤独ってなんだろう、愛ってなんだろう。 人間によく似たロボットの中にその答えはあるのかも？ はやぶさ2号カプセル帰還のとき、夜空を駆けた…

カクヨム短編Web小説短編賞2020中間発表通過作品。 恋のおまじないにまつわる純愛で、青春あふれる短編です あなたには、恋のおまじないは何かありますか？

誰よりも近くにいた。 でも今は誰よりも遠い存在。 いつだって傍にいた。 でもそれが確約されたことだなんて誰が言った？ 成長するにつれて微妙に距離感が変わるのは仕方ない。 つか…

十月三十一日、仲良し女子高生の萌美、メイ、かなのは、渋谷に行く予定である。夕方の放課後の教室に居残って、ハロウィンのメイクをしていた三人が、渋谷に急ぐため、駅までの近道をしようと…

アリを潰すタカシ。チョウを助けるコウタ。虫を大量に捕まえるトモヤ。虫の音に苦しむナオト。 人と虫の掌編小説です。 残酷描写というほどのものではありませんが、一応残酷描写のセルフ…

ネットを騒がした、『ネモフィラと瑠璃』というボーカルとピアノの2人組が姿を消してから、数ヶ月が経った。 心に傷を負った和歌月律葉は、ヘッドフォンをして自分を守っていた。 そんな…

私の名前はカスミ、中学2年生の14歳。 とにかく小さい頃から、霊体験豊富で困っています。 金縛りどころか、ハッキリ・クッキリ視えてしまうんです。 てかさ～何だか幽霊にモテモテやね…

高校生になった白城塔子（しろき　とうこ）は、チェス部のない学校にチェス部を作ろうとしました。ですが、なかなか塔子の思うようにはいきません。 人数合わせに幼なじみの黒騎守（くろき…

夢にひた走る「憧れの先輩」と、何ももってない「僕」の唯一の接点は、「開かずのフミキリ」を待つ五分だけ。 今の私の、精一杯の青春劇。 是非最後までお付き合いください。

高校一年生の夏休み前のある日、少年の元に一通の封筒が届く。 その中には一通の手紙と公開オーディションのチケット、一回り小さいピンク色の封筒が収められていた。 差出人は二年前にアイ…

恋愛の純愛もので、短編です 好きという思いを伝えたい。 でも、いつも勇気が出ない主人公。 好きな人とは、毎日一緒に登下校している。 分かれ道から、好きな人の家まで距離は近いの…

クラスの女子達から陰湿ないじめを受け、心が折れかけた中学二年の少女、咲。 泣きながら走る学校の帰り道、思わずある言葉を漏らした咲は、背後から不意に声をかけられる。 振り向いた瞬間…

【まえがき的なやつ】 『サクサクさんのいいアイデア』が『５分で読書：最後はかならず私が勝つ』に収録してもらえることになりました。 【書籍の紹介ページ】 https://www.…

コメディの短編です。 「５分で読書コンテスト」のどんでん返し部門に参加させていただきました。 　どんでん返し＝逆転勝利、と解釈しまして、すっきりとどんでん返しになるようにと思…

✰⋆｡:ﾟ･*☽:ﾟ･⋆｡✰⋆｡:ﾟ･*☽:ﾟ･⋆｡✰⋆｡:ﾟ･*☽ ✰⋆｡:ﾟ･*☽:ﾟ 「きみが選んだ世界の中で得た繋がりが 　いつまでも大切であればあるほど 　それは透明…

「カクヨム2020夏」スポーツ・キャラクター小説部門応募 　三つ上で幼馴染のユナ姉に、僕は20回目の告白をした。 　付き合ってもらうには、サッカーの1対1の勝負で勝たないといけな…

「５分で読書」短編小説コンテストにチャレンジ！ 深夜ラジオが紡いだ、淡い恋。

夏のうんざりする暑さから逃げ、涼しい部屋に引きこもった僕は幸福な夢をみる。 それが、はかない夢だと分かっていても…… この夢をみているメンヘラの正体は？ 最後の一行で物語…

翔と紬。 音楽家を目指す2人の、どこまでも不器用な初恋。 翔は、紬の音楽家としてのキャリアを積む機会を奪った……。

短編です。

ある日、僕はダイエットの為、通勤電車を使わず一駅分歩いていると、「ウミガメのスープあります」という珍しい看板を目にし、そのスープ専門店に入ると……。