ドキドキドン！　中学一年生

男女ペアでレポートをすることになった原元気くんは、黒神小雪さんとすることに。
この世のものとは思えない美しさを持つ彼女は、近寄りがたいオーラを放っていました。

小雪さんと交流するうちに、彼女も笑ったり怒ったりするのだと理解する原くん。

どこが地雷なのかわからない、と原くんは言いますが、
私は君がなぜそこまで余計な一言が多いのか、そっちが恐ろしいよ……(震え声)
しかし怒られても反省どころか興奮する始末。おめーがこえーよ……。

大爆笑間違いなし。
甘酸っ……ぱい？　かわいいのは間違いなし！　な、青春ストーリーです！

大人になると恋の仕方も変わってきますね。
良く言えば感情のコントロールや立ち回り方が上手くなるというのでしょうか。

ですが、中学時代というとまだ初恋を知って間もない年頃。
色んなことが初めてで不器用です。
それが純粋で素直な男の子となれば尚更なことだと思います。

好きな相手がクラスメイト止まりで、もどかしいという感情。
そんな甘酸っぱく、懐かしい恋を思い出す作品でした。

紡がれる会話はラリーのようにテンポ良く、魅力的なキャラクターがまるで踊るようです。
個性的というか欲望に忠実？なのは、まだまだ子供かも知れない中学一年生だからかも。皆が皆、大人への階段を見上げている男の子と女の子なんですね。

気になる噂は二度見間違いなし。最後のオチも、思わず笑ってしまいました。

主人公の言葉の選び方にセンスを感じます！
ついクスッと笑ってしまう。

なんでもできてしまうが故に物事を難しく考えてしまうのはあるのかなぁと思いました。

とにもかくにも、主人公には頑張っていただきたいです！

心温まる可愛いショートストーリー…、
中学生の時の純粋な心を思い出す…。
忘れていたあの純粋なドキドキ感を感じさせてくれます！

中学校へ入学したばかりの男の子と女の子。
始まりは、とても分かりやすいボーイ・ミーツ・ガール。

個性豊かな主人公とヒロインのキャラクターについては他の方もレビューで語っている通りですが、この二人の魅力を120パーセント引き出している会話の描き方が特に秀逸です。
まるでテニスや卓球のラリーを眺めているような楽しいリズムが文章から伝わってきて、「次、次」という期待と共に二人の会話を読み進めることになると思います。

ヒロインの小雪には色んな噂があるようだけど、実は……。
そんな彼女と男女ペアでのレポート作成をすることになってしまった主人公。
最初からにやりとし、ラストにはにんまりとなった暖かい作品です。

何だか羨ましい２人に幸あれ。
そして、モンブランは自分も好きです。

始まりはわかりやすくキャラが立っていて、オチも綺麗になっていて読みやすかったです。

人って天の邪鬼ですよね。

特に本作の登場人物たちのような年頃は、より顕著です。好きなのに素直になれない。恥ずかしくなって、つい意地を張る。キュートアグレッシブって言葉もあるみたいですからね。

本作は、男女ペアとなりレポートを作るところからスタートします。しかし、ペア決めの時に休んでいた主人公ハラゲンは、クラスで誰も近寄りがたい黒神と、消去法でペアに。
今思うと、本当に消去法だったのかも怪しいですよね。

ハラゲンは黒神と一緒にレポート課題に取り掛かる中で、彼女の新たな一面にドキドキドン！
挙げ句の果てには黒神ママにまで。

そしてそして必見のラスト！
ハラゲンのその言葉で、等身大の中学生…続きを読む

この作者さんの描く男の子はとにかく魅力的です。
男の子らしい正義感とか、サッパリしたところとか、異性へのカッコつけとか。
でもまぁ内心はいろいろと揺れ動いたり、照れ隠しをしてみたり、虚勢を張ったりしてみるもの。

そういう男の子ならではの精神世界が実に巧みに描かれています。
元・男の子であればノスタルジーにも似た懐かしさを感じ、同時に男ってやっぱりこうじゃなきゃ！
なんて思ったりするのではないでしょうか。

女性が読むと良く分からない男の子の精神世界が分かるかもしれません。
とにかくヒロイズムとファンタジーのハザマに住むバカな生き物なんです。
でも男の子たるものそういうモノなんです。

なん…続きを読む