人って天の邪鬼ですよね。
特に本作の登場人物たちのような年頃は、より顕著です。好きなのに素直になれない。恥ずかしくなって、つい意地を張る。キュートアグレッシブって言葉もあるみたいですからね。
本作は、男女ペアとなりレポートを作るところからスタートします。しかし、ペア決めの時に休んでいた主人公ハラゲンは、クラスで誰も近寄りがたい黒神と、消去法でペアに。
今思うと、本当に消去法だったのかも怪しいですよね。
ハラゲンは黒神と一緒にレポート課題に取り掛かる中で、彼女の新たな一面にドキドキドン!
挙げ句の果てには黒神ママにまで。
そしてそして必見のラスト!
ハラゲンのその言葉で、等身大の中学生の恋心を見た気持ちになれました。
皆様もぜひお読みになられてくださいね。
この作者さんの描く男の子はとにかく魅力的です。
男の子らしい正義感とか、サッパリしたところとか、異性へのカッコつけとか。
でもまぁ内心はいろいろと揺れ動いたり、照れ隠しをしてみたり、虚勢を張ったりしてみるもの。
そういう男の子ならではの精神世界が実に巧みに描かれています。
元・男の子であればノスタルジーにも似た懐かしさを感じ、同時に男ってやっぱりこうじゃなきゃ!
なんて思ったりするのではないでしょうか。
女性が読むと良く分からない男の子の精神世界が分かるかもしれません。
とにかくヒロイズムとファンタジーのハザマに住むバカな生き物なんです。
でも男の子たるものそういうモノなんです。
なんてことをいろいろと考えたくなる楽しい作品です!
短いのが残念ですが、とにかく楽しいお話です。
男女がペアになって何かをする。ハブられた男女が、半ば強制的に組むことになって、さて何をしようかと悩んだところで、
そもそもこの「男女ペアで」というところの根拠。あるいは歴史に迫る展開は、はっとしました。ボーイミーツガールの始まりにしては、引き込まれる展開かと思います。
惜しむべきは、さてこの物語が始まるぞってところで終わってしまうところでしょうか。
ボーイミーツガールの始まりなので、ヒロインにも心境の変化が出てきます。これが原因でクラスメートがヒロインに振り返るようになって、また主人公との関係がおかしくなる。これおいしい展開じゃないですか。
主人公は原元気という思ったことをつい口にしてしまう男子中学生。
あるとき、学校の先生の指示で男女ペアでレポートを作ることになるのですが、
その相手、黒神小雪は容姿端麗で成績優秀ながら、周りから距離を置かれているミステリアスな少女。
しかしそんな彼女と接しているうちに意外な一面を見つけて、少しずつ距離を縮めていくのですが……。
周りに対して自分を出せない少女と
何でも率直に言ってしまうために相手を怒らせてしまう主人公が
小気味いいやり取りをしながらも親しくなっていく、淡い恋を描いています。
中学生同士の素直になれない関係性を描いた青春短編として楽しめました。
ハラゲンこと原元気は、成績優秀・運動神経抜群の黒神小雪と、男女ペアレポートを提出することになり……。
何事にも動じず淡々と本当のことを言ってしまうハラゲン。
ザ・ミステリーと呼ばれる謎多き美少女・小雪との、絶妙に絡むような、しかし突き放し合うような会話がとても楽しいです。
さらに小雪の母親もとても素敵で可愛らしい人。^-^
ハラゲンが心の中や、実際口に出してしまったりする「ドキドキドン!」というフレーズが、これまた作中で小気味良く効果的に使われていて、物語のリズムを面白くしてくれています。
短編であることが悔やまれる、どうか長編にしてほしいと願ってしまうほど楽しい作品でした!
男女一組のペアになって、課題のレポートをしなければいけなくなり、その相手がクラスでも怖がられている『ザ・ミステリー』と呼ばれている変わり者の女子だった。
美しい容姿なのに、無気味な雰囲気をもつその女子は、口調もキツくて近付きがたい。
そんな彼女とペアになってしまった主人公ですが、課題をこなしていくごとにその女子への印象は徐々に変化していきます。
課題が終わる頃には、彼女はいつの間にかクラスにも馴染み、キラキラとした笑顔でよく笑うようになり、変貌を遂げていました。
果たして彼女の心境にどんな変化が……?
彼女が変わるきっかけとなったのは……?
コミカルな会話と、個性的なキャラクター。学園ラブコメディ。
ラストの主人公のセリフが、主人公の気持ちを全て暴露しているようで、思わず笑ってしまいました。
ドキドキドン。思わず口に出したくなるフレーズ!
このタイトルの印象に違わぬ、ちょっとおバカな中一男子の可愛いお話でした。
謎多き美少女・黒神さんとペアで課題に取り組むことになった主人公・ハラゲン。
思ったことを何から何まで言葉に出してしまう彼は、余計な地雷を踏みまくります。
この二人の掛け合いがめちゃくちゃ楽しい。
煩悩も妄想も下心も隠せない思春期少年と、友達のいない少女。
ラスト、二人の関係がリアルでいいなと思いました。まぁ、そうですよねっていう。
しかし、二人それぞれ訪れた変化にはニヤリとしてしまいました。あらあら。
面白かったです!