元・男の子だった大人たちへの物語

この作者さんの描く男の子はとにかく魅力的です。
男の子らしい正義感とか、サッパリしたところとか、異性へのカッコつけとか。
でもまぁ内心はいろいろと揺れ動いたり、照れ隠しをしてみたり、虚勢を張ったりしてみるもの。

そういう男の子ならではの精神世界が実に巧みに描かれています。
元・男の子であればノスタルジーにも似た懐かしさを感じ、同時に男ってやっぱりこうじゃなきゃ!
なんて思ったりするのではないでしょうか。

女性が読むと良く分からない男の子の精神世界が分かるかもしれません。
とにかくヒロイズムとファンタジーのハザマに住むバカな生き物なんです。
でも男の子たるものそういうモノなんです。

なんてことをいろいろと考えたくなる楽しい作品です!
短いのが残念ですが、とにかく楽しいお話です。

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