概要
あなたはどんな味の魔女がお好みですか?
国の英雄である魔女・レクシーに呼び出された田舎出身の平凡な少女・ジェシカ。
わけがわからん、と現実を受け入れられないでいるジェシカにレクシーは問う。
「ジェシカ。貴女はどんな味の魔女が好みかしら?」
平凡な少女と英雄な魔女の不思議な共同生活が始まる……!
わけがわからん、と現実を受け入れられないでいるジェシカにレクシーは問う。
「ジェシカ。貴女はどんな味の魔女が好みかしら?」
平凡な少女と英雄な魔女の不思議な共同生活が始まる……!
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!連綿と続く、魔女の秘密
たった一人、国を守る英雄。魔女さま。
遠く離れた村に住む、特にこれと取り柄のない娘ジェシカは、突如として呼び出される。
なぜ自分が? こんな高級な馬車に乗せられていいの?
と、泣いて見送る父母を後に旅立った。
出逢って最初の問いは、「どんな味の魔女が好きか」。戸惑うジェシカに魔女レクシーは、屋敷の掃除係を命じる。
明るい性格のジェシカと、からかい上手のレクシーさんのやりとりが楽しく、ほんわかとさせられる文章です。
でも落ち着いて考えると、呼ばれた理由がなんだか分かりません。
しかし同じ屋根の下に暮らすうち、慣れ親しんでいくジェシカの気持ちはよく分かります。
けれど、やはり本当の目的はあり…続きを読む - ★★★ Excellent!!!素朴な語りと魔女との温かな時間が魅力的な作品です
突然、国を魔法で守る偉大な「魔女さま」に呼ばれた田舎の少女、ジェシカと魔女さま、レクシーとの交流と、受け継がれていく魔女の使命を描いた作品です。
一人称の文章には、気取らない素朴な雰囲気が滲んでいて、ジェシカの人となりがよく伝わってきます。
読んでいてとても心地いいものでした。
レクシーさまとの会話も、冗談と温もりに溢れたもので、二人の間にある繋がりが、お話として大袈裟なものではなくても、二人にとっては特別なもの、他の人との間にはないものであったのだろうなというのが、感じられました。
魔女に課せられた宿命は、なかなかに辛いものだけれど、それでも読んでいて悲観的な気分にならないのは、代々…続きを読む