異世界転移してしまった、日本人のスズ。
休職中の騎士ルクスに出会い、彼と一緒にカフェを開くことになりました。
カフェの名前は『ハーブカフェ 木漏れ日の庭』
素敵な名前ですよね。
ルクスはハーブティーを。スズはお菓子や日替わりランチを提供します。
お客様の気分に合ったハーブを選ぶ描写が楽しい。
お菓子と一緒にこのハーブティーを飲んだらおいしいだろうなって想像するたび、「あーっ!このカフェに行きたーい!!」って叫びたくなりました。
カフェに来る人の中には、重い感情を抱えた人たちがいます。
そういった人たちに対する、スズとルクスの距離感が絶妙。
スズもルクスも、傷ついた過去があります。
だからそっとしてほしいとき、一言声をかけてほしいとき、見守ってほしいとき、受け止めてほしいとき。そういった諸々が感覚的にわかるんじゃないかな、と思いました。
前に進みたいのに進めない。言いたいのに言えない。素直になれない。
そういった思いを抱えながら飲むハーブティー。どんな味がするのでしょうね。
人との出会いから起こる出来事の他に、スズとルクスの関係も気になるところ。
情熱的な恋愛もいいけれど、穏やかな関係性も素敵だと思います。自分のペースで、焦らずにじっくりと。
ハーブにお湯を注いで出来上がるのを待つような、そんなゆったりとした恋。
のんびりとした気持ちになれる癒しの物語です。
グラスティア王国という異世界転生先でアラサーOLの鈴子こと、スズは溺れているところを超イケメンのルクスに助けられる。彼は国一番の騎士様。現在休職中。ハーブ園で魔道具を使ってハーブを自家栽培をしている。
彼は小さなレストランを営んでいるのだけど、この世界ではハーブは薬として扱われるか、普及していない。そのうえ、ルクスは料理は得意ではない。
行く場所もないスズにルクスは住み込みでお店を手伝うことを提案する。スズの料理に手作り菓子。ルクスの癒やしのハーブティーが味わえるカフェ『ハーブカフェ 木漏れ日の庭』オープンします。──というお話です。
現代知識を使ってスズが洋菓子や軽食を作ったりするのですけど、その描写がとても美味しそうで、ハーブティーが苦手な自分も、行きたくなるカフェです。
ハーブが苦手な方ようにオススメのハーブもあり、参考になりました。(お茶が好きなので)そして、甘ーい。と、言いたくなるルクス様とスズの和みの恋愛。
洋菓子をフォークでつんつんと突いているような甘さを感じます。
カフェに訪れる客も様々で、そんな人たちに一杯のハーブとお菓子。マジで羨ましいです。スズとルクス様、家の周辺にも来てくれないかな。絶対にお店に行くので。
そんな気持ちにさせてくれるお話です。
オススメ作品です。