卒業ってどうしてこんなに切なくなるんだろう……

ハッピーエンドを呼べるかどうかは、その日のたった一言の勇気次第なのかな、と思わせてくれました。

夕暮れの校舎が心に沁みます。

かつて高校を卒業した人も、これから卒業を迎える人も、一緒に「きゅん」となれる作品だと思います。

思春期の女子ならではの葛藤、迷いが分かり易く抽出している作品です。

仕草や行動がリアルで、容姿や服装を細かく描写しなくても、ヒロインに好感が持てる。むしろ、無いからこそ良いのかも。

ラストはドキドキです。

高校の卒業式の翌日。仲の良かった男の子を忘れることも、諦めることも出来ずに、偶然に出会ったら告白することを決めた主人公の南ちゃん。
外に出た途端、いきなり出会ってしまいました！ドキドキの展開です。忘れ物をしたからと、二人で卒業したばかりの学校に向かいます。

告白しようと決めた南ちゃんのドキドキ感が伝わってきます。
恋をすると、スマホで検索してしまう気持ち、多くの人が共感するところでは？
自然な流れで進む展開もいいですし、思いもよらないハプニングが恋を後押ししてくれるのも微笑ましいです。
瑞々しい恋心、ピュアな恋愛、真っ直ぐな告白。純粋な恋愛小説が好きな方にオススメです。

好きな人がいる。想いは多分、一方通行。

昨日卒業式が終わってしまったからだ。


コンビニに行くと……。


タイトルの素敵な忘れ物、いいですね。


青春です。