もし、明日死ぬとしたら

作者 烏目浩輔

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★★★ Excellent!!!

それがなんであれ。

コロナ禍で色々と考えることが増えた昨今。
生き死にの話はもう身近なもののように思えます。そんなとき、そう言う話を遠ざけるのではなく、いったん近寄って確かめてみると言うの大切な行為なんだなと思いました。

最後の一文に、頬が緩みました。

★★★ Excellent!!!

 主人公の学校で感染者が出て、学校が休みになった。暇になった主人公は遺書を書いてみようと思い立つ。しかし、何も書けない。悩んでいると、社会人でリーモートワーク中の姉が、うるさいと言ってきた。主人公は遺書を書こうとして書けないのだと、正直に言う。すると姉は、今日死ぬってことにして、書いてみれば? とアドバイスをくれた。
 三時の休憩に姉弟仲良くアイスカフェオレを飲みながら、主人公は遺書を完成させる。しかしその書き方は箇条書きで、しかも、内容もどうしようもないものだった。ただ、遺書の最後の一文は、思いもよらないもので……。

 日常を描きつつ、遺書という非日常を引っ張り出し、ラストは心にしみる。
 とても素晴らしい発想力と表現力だと、感服しました。

 是非、御一読下さい。