鏡征爾

流麗で美しい文章。才能のほとばしり。現代ミステリーの書き手にもこういった感性の持ち主が存在するのだと、胸を押さえた。 ５年間、この一作に捧げてきたと、作者は言う。 10年間、何もで…続きを読む

鬼凄いです。大好き！ 才能とセンスと文学とキャラクターとSFと、 そしてそれ以上の何か。 物語の現在地。フィクションとメタフィクションの交差するクロスホェン。 現在コンテスト用の小…続きを読む

初めて小説を書いたときの懐かしい気持ちが蘇ってくる。 初めて小説を書いてみたとのことですが、その新鮮さが朝起きて これを目にした自分にはとても新鮮に響きました。 本来和文のもってい…続きを読む

「なにこれ筆力超高い」と思い拝読させていただきました。 こんなにうまい文章・構成・会話の巧みさは正直、 僕には書けないです。 プロ作家の方なのか、最終候補に毎回あがられる方なのか、…続きを読む

凄まじい情報量と密度と更新速度に最大級の敬意を表します。 裏方的な仕事ではありますが、こうした方のおかげでこの場所に みんな、自分の居場所を見つけて、がんばれている部分もあると思い…続きを読む

日常ミステリを現代ドラマで描いたら、理想型はこんな風になるかもしれない。 日常と事件をつなぐ媒介項。 その中心にあるのは人間と人間の〈関係性〉だ。 中学時代に"四天王"と呼ばれた…続きを読む

素朴な記号が、やわらかい円環をえがいていくような、 そんなピュアな感触を覚えました。 やくしまるえつこさんを彷彿とさせるというか。 溶け出しそうな不安と、指の隙間からさしこんでくる…続きを読む

妹萌えの自分です。 「これからは俺のこと『お兄ちゃん』って呼んでみて」 お兄ちゃん呼びをグリム童話にかぶせるとはけったいな、、 いや素晴らしい。 過去の古典も、現代風にアレンジすれ…続きを読む

うますぎますね。笑。 誰がうまいことを言えと、と馬刺しがわななきそうに、 腹筋がわななきました。 文章とアイデアとセンス。この三拍子揃うと、この少ない 文字数でも、力をもつのだとい…続きを読む

異世界転生ものの導入が非常にスムーズに設計されています。 自称・女神さまの「お約束」の裸体から、ハーレム展開まで。 サービスショットが随所に散りばめられており、楽しめました。 それ…続きを読む

先の見えない人生を行動を伴わせて描出させるような巧みな文体。 一個一個の文を緻密かつシームレスに繋いでいく文章力。 伝奇と幻想の入り交じったホラー風味の小説という感じです。 懐か…続きを読む

孤独な性癖を持つ少年と不良になりきれない不良少女の物語。 主人公・矢吹ミツルは『食材』（という妄想）のない少女に出会う。 少年にとって恋愛は性欲と直結する。少女にとって友情は食事か…続きを読む

第一幕読了。大変楽しく読みました。麻耶雄嵩氏的な畸形さと、 西尾維新氏的な叙述トリック。ミスリード。コンプレックスの三重奏。 あるある――と、某カウンセラーのくちぐせのように言いた…続きを読む

自分は妻帯者でもお店の利用者でもありませんが、 友人知人にそう言った方々も多かったため、他人事とは思えませんでした。 いや、そんなもの関係なく、物語に感情移入してしまいました。 懇…続きを読む

魔王×保育士のかけ算というぶっ飛んだ着想に、裏打ちされた筆力。 コメディ調の作品かと思いきや、しっかりと現実を描いています。 後の展開を考えるだけで笑いがこみあげる異世界ものの冒頭…続きを読む

ゴジラファンです。エヴァファンです。 冒頭から怪獣に突然襲撃されるという容赦のなさに度肝を抜かれ、 一気に物語にひきこまれました、ひきずりこまれました。 最近の戦いは人間対人間の枠…続きを読む

冒頭からサンテグジュペリ＋手紙＋古い友人、 という一連の流れにやられてしまいました。 主人公、ラシェット・クロードが友のために立ち上がる 自分的に本格派の俺Tueee小説の要素も入…続きを読む

耽美派小説の流れを連想させる、荒削りだけれども随所に詩的な表現の光る文体。 悪魔憑きの題材は奈須きのこさんの『ＤＤＤ』を想起させます。 彼がまだ若かった頃、『月姫』を始めてプレイし…続きを読む

光のなか交わされた誓いを、忘れることはないのでしょうか。 人生は一瞬で、光の速度で過ぎ去っていきます。 志峰と宜脩。運命に引き裂かれることが決まっている二人の誓いは、 切なく、しか…続きを読む

小説を書き続けるうちに詩的表現に魅入られるようになった自分が、 『山風虎』を読んだときに、時間の止まる感覚を覚えた。 忘れられないものがある。 忘れたくないものがある。 記憶は大地…続きを読む

電車の中で読了。途中、わらいをこらえるのに必死だった。 だが、しだいに、怖くなった。この作品は、単なるネタを超えた、何かをもっているのではないだろうか。そう思った。 肉親の存在感は…続きを読む

心があらわれるような躍動感、その名を恋と呼ぶ。 そんなキャッチフレーズを勝手につけてしまいましたが、 とても綺麗な文体運びで、感心させられました。 自分は、小説の文章には文体＝文の…続きを読む