長編小説4 『花纏月千(かてんげっち)』 

作者 くさなぎ そうし

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★★★ Excellent!!!

流麗で美しい文章。才能のほとばしり。現代ミステリーの書き手にもこういった感性の持ち主が存在するのだと、胸を押さえた。
5年間、この一作に捧げてきたと、作者は言う。
10年間、何もできなかった自分も、共感させられてしまった。
『花弔封月《かちょうふうげつ》』冬
『月運花馮《げつうんかふう》』春
『花弔封影《かちょうふうえい》』夏
『風花紲月《ふうかせつげつ》』秋
『花纏月千《かてんげっち》』冬
言葉とエネルギーの集合体、「才能のきらめき」が光点をつくり、
ぼうだの如く過ぎ去っていく快感を、どうかご体感ください。

★★★ Excellent!!!

決して、戻す事も早める事もできない「時間」。
その概念を言葉の魔法で記憶操作し、関わる者達の「心の傷」を癒そうとしていくミステリー色も盛り込んだヒューマンドラマ☆

結果として「そうだよね。そうなるよね」という現実に当たりながらも、各キャストが持つ純粋な本音が縦糸と横糸となって織り成され、綺麗な「イメージ」となって仕上がっていく文章の流し方が素晴らしいです。

ちょっとした小道具の使い方も絶妙です。こういう表現力を自分も養っていきたいものだと感じました☆

★★★ Excellent!!!

ひとつひとつの文章に全く無駄がなく、味わい深い意味が篭っています。そして物語は流れるように進んでいきます。

正直言って文学レベル、教科書の題材になっても良いのではないかと思います!
まだ、読むのが遅くて途中までですが、この作品の凄さは充分伝わりました。
本当につきなみな表現で申し訳ないのですが凄いという他ないです、皆様にも是非ご一読頂きたいです。

★★★ Excellent!!!

三章まで読みました。

葬儀屋という仕事を通して、様々な人間模様を、美しい言葉の数々と花言葉で綴る珠玉の作品です。

章ごとのオムニバスのようでいて、少しずつ繋がっていくのでしょうか。

章が進むごとにどんどん引き込まれていきますが、三章までですでに充分評価できる文章力ですので、レビューさせて頂きます。

今後どんな展開になるのか、ワクワクしています。
焦らずゆっくり堪能させて頂きます。

★★★ Excellent!!!

美しい日本語で紡がれる魂の物語です。

流れるような文章で清らかなこの物語の世界に引き込まれます。

主人公をはじめ、彼女をとりまく周囲の人物のひとりひとりが誰かを想い謎を秘めています。

それらの絡み合った糸のような謎や想いがほどけていくにつれて伝わってくる人を想う強烈な心。

最終章の最終話の最終行を読み終えたときに心に残るもの。

人はこんなにも深く想えるものかと。
人はこんなにも深く愛せるものかと。

本来ある花と月を用いた四字熟語の意味を踏まえつつ
漢字を置き換えて新たな意味を持たせ、物語に添わせる。
その作者の意図たるや圧倒的です。

行間から語りかけてくる作者の熱い想い。
「これ以上のものは書けない」
そこまで作者に言わしめる渾身の物語をぜひ堪能してください。

花と月を纏わせるこれは深い愛の物語。

★★★ Excellent!!!

第三章まで拝読しました。その第三章で作者様は『精神とは人生です。その人が培った経験はどこにもいきません。全て周りの人に受け継がれます』というお言葉を書かれています。私はこのご作品を『人生』だと感じた矢先に目を通したのです。そこで私は『あぁ、つまりこのご作品は作者の精神そのものであり、受け継がれるものなのだ』と。小説という名の精神を覗いているのだと自覚しました。作者様はどのようにお考えか分かりませんが、私はそのように受け止めることができました。

清らかで哲学的なお話、優しさ溢れるミステリー、凛とした花言葉。そのどれもこれもが作者様の人生で精神です。皆さまも少し覗いてみてはいかがでしょうか。

★★★ Excellent!!!

素晴らしい作品でした。
連作短編のような構成をとった、ミステリーと濃密なヒューマンドラマを絡めた非常に読み応えのある物語です。
記憶が一日しかもたない「千月」という女性を主人公に、妹、幼馴染、死に別れた恋人などが、重厚なドラマを展開していきます。各物語はそれぞれ独立したミステリー仕立てとなっており、バトンをつなぐようにキーとなるキャラクターの物語が語られていきます。さらに物語全体を通して千月の抱えた秘密がミステリーとして存在し、複雑ながらも読みごたえのある構造になっています。
構成の上手さはもちろんですが、奥行きのあるキャラクター造形、読みやすい文章、過去と未来を自由に行き来する軽やかな語り口、すべてが味わい深い物語です。
やがて明らかになる千月の秘密にはとても驚き、また深い感動を呼ぶものでした。ぜひぜひ最後までお読みいただきたいと思いました。
とにかく著者渾身の一作、文句なしに楽しいし、感動するし、またに切なくなったりもしますが、ぜひ読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

まだまだ読みたてですが、レビューを書かせて頂きます。私も、幼馴染に葬儀屋がいます。今はもう疎遠となっていますが、葬儀屋とはこのような仕事なのかと、若い命を見送るというのは、仕事とはいえ辛いものだとこの作品を読んで実感し、読み手にそう感じさせる事の出来る作者の表現力に頭が下がります。これから先の展開に期待しながら読み進めて行きたいと思います。

★★★ Excellent!!!

文章力が非常に高く、ひとつひとつの描写が丁寧で美しく、また物語の構成が巧みです。ここまで読者の心を動かすことができるなんて、すごすぎます。
作者様の五年間が詰まっているだけあり、かなりクオリティの高い作品となっております。書店に並んでいる本を手に取ったような気分です。

短編ミステリーが大好きなので、この作品と出会えて本当に嬉しいです。これからもう一度、じっくりと読み返そうと思います。

★★★ Excellent!!!

葬儀社を舞台とした、連作ミステリー。非常によく作りこまれていて、文章も読みやすいし、普通に出版されていても何ら不思議ではないレベルだと思います。

連作ミステリーですので、とりあえず最初の一話だけでも読んでみてください。きっと、その世界に引き込まれることでしょう。

★★★ Excellent!!!

とある『秘密』を持つ葬儀社で働く主人公が、弔いを通じ、様々な人と出会い、謎を解いていくという流れです。平明にして引力のある文章、リアリティある人物造形と会話、ストーリーを引っ張っていく謎と小道具の存在。そして、花と花言葉が彩りを添える作品世界――。読み始めると、時間を忘れて読み耽ってしまう作品です。第一章PART11で明らかになる『花弔封月』の意味、ぜひ読んで感じてほしいと思います。

読了したので、レビューを加筆します。

それぞれの章で語られる登場人物の想いと過去、そして彩りを添える花と花言葉。一章一章に魂がこもっていると感じました。そして、作者さんの生と死への真摯な想いが伝わってきます。ラストに向けてそれぞれの想いが語られ、ストーリーが集約していく構成には特に心を動かされました。ぜひラストまで読んでほしい作品です。美しくて切ない、心に響き、心に残る作品でした。

★★★ Excellent!!!

 記憶が一日しか保てない病、前向性健忘症を抱えつつも葬儀の仕事に携わる女性、黄坂千月。
 その日も仕事に行った時、遺族からあるものを押しつけられる――――
 彼女が救うべき人物とは。
 まだ第一章だけですが、斎場や葬儀、花にまつわる知識、花言葉などの丁寧な描写、そこに関わる人たちの丁寧な描写が光ります。
 更新次第、レビューも書き足していきます、ではひとまずここで。