ハルカ

　元孤児の小夜（さよ）は凍え死にかけていたところを村長に引き取られ、虐げられながらも暮らしていた。しかしある日、自分が引き取られたのは、“神の末裔”を名乗る醜悪な領主に義妹の身代…

婚約者のレベッカに火薬密売の疑いがかかっていることを職務上知ってしまったレオンは、軍の規定によりその調査から外されそうになってしまう。 レベッカの潔白を信じる彼は、婚約破棄して調…

現し世に生きるものすべてが持つ命の核、實珠(みたま)。實珠を喰い生者に成り替わる『浮き人』を適性に処理する専任職『還送師』は、国家機関『特殊人外管理局』に所属し、アヤカシと契約す…

みなはむさん（https://x.com/manuhamu?t=caehvv4aWQsZ6Lvrj_p5ig&s=09）が描かれているおばけの絵（https://x.com/ma…

サトは勢いで退職し、無職中。 逼迫する家賃を抑えようと家探しの途中、大学時代に大嫌いだったミキと再会する。 ミキは、「シェアハウスしない？」と提案してきた。

注意 ・人を選ぶ作品です。お気をつけください。 ・このお話はフィクションです。

電車で寝過ごしてしまった俺は、見知らぬ寂れた駅に着いていた。 周囲には目立つ物なし。電話繋がらず、SNSもつながらず、GPSも死んでいる。 ハイ詰んだー、ここ「きさらぎ駅」ですね…

世界が滅びて７年後。僕はひとり、この島で生きている。 2023年に開催された『pixiv小説1000億字突破記念 1000字コンテスト』において、この作品が優秀賞を受賞いたしま…

　勇者によって魔王が倒されてから、10年。 　世界は平和を取り戻したが、魔王軍残党たる魔族、魔獣、魔妖の類は統制を失って野生化・山賊化し、今なお人々を脅かし続けていた。 　そん…

贄の望む姿になるカタチを持たない神様が、贄の死んだ想い人の姿で妻問いに来てしまった話。 和風ファンタジー異類婚姻譚です。 一章『神様の上面を破壊する』 二章『生贄たちの裏事情』…

フランセス王国の先王の子シルヴィエは、現王の王妃誘惑及び王女殺害の罪で郊外の屋敷に軟禁され、処刑を待つ身だった。その屋敷にあると思われるブルーダイヤモンドの指輪を盗みに入ったマル…

　絶滅危惧種となった竜が生き延びるため人間に擬態して町に紛れ込むようになった時代―― 　人間の肉の味を覚えた一部の竜達を倒すために組織された《ドラゴンハンターズ・カンパニー》には…

若手編集者のアオシマは、本の発売初日に作家本人から「この作品は盗作です」という告白を受ける。 どうしてこんなことをしたのか問うアオシマに、作家の我那覇キヨは動機を語る。 物語が…

【25年1月24日・角川文庫さんより書籍化されました】 救国の聖女、リネッタ。二年間の巡礼を終えた彼女は、自分の婚約者に伯爵家次男クウィルを指名した。 顔すら知らない聖女との婚…

収容所で母語を禁じられ、夜更けに一人日記を書くことを愉しみとするトーリ。 最愛の兄の迎えを待つ彼女は、ある日、兄にそっくりな男と出会う。 国も母語違うが日記を通して距離を縮める二…

インターネットを舞台にしたサスペンス。 引き籠もりの霧山真直（きりやま・ますぐ）は、知り合いのオカルト雑誌編集者の西園寺護（さいおんじ・まもる）に、十年前に解散した「サルベイショ…

　ヴィラン化ウィルス――通称V2 （villain Virus）が蔓延し、魔物化した人間が暴れ狂うようになった東京に、突如現れた二人組の魔法少女エンジェルステラ。 　 　ピンクの…

「ねえ琥珀、はじめの狸は何故ドングリを埋めたの？」 ハチドリが聞いた。 『ホシがそうしろと言ったからだ』と琥珀が応えると、ハチドリはポカンとして暫く何も言えなくなった。 「じゃ…

ちょっと不思議な世界観のラブコメ。彼女とお付き合いをはじめて三ヶ月。できればもう少し深い間柄になりたい。そんなお話。

人気のない、絶海の孤島で、気の遠くなるほどの長い年月を暮らしている「私」。 「必ず私たちも後から行く」という言葉だけを頼りに、いつまでも待ち続けている……。 そんなある日、「私…

「プラネタリウムが光ったら、面白いと思いません？」 「それって実質、昼じゃない？」 　ド田舎の小さな科学館の、プラネタリウム担当。イカれた新人が出してきた新しいプログラム案。それ…

　轟木高校文芸部は部員全員が三年生。部長の鑪麗華以外は幽霊部員、このままでは廃部……という危機にあって突如現れた新入部員・田畑悠大。 　しかし、一年の田畑は鑪に一目惚れしただけの…

精神安定のために始めた創作言語作成メモ。参考になるのかは謎。驚くほど雑。 ●追記：これは初期設定なので使いやすいように変更しているものもあります。 ！！！ここで作成した言語の使用…

大学の準教員として食いつないでいた凡才魔術士が、ある日ひとりの天才少女と出会う。独特過ぎる感性がために全く認められない才能のつぼみ……少女を世界一の術士に育て上げるべく、彼は立ち…

くらえ！　これが俺の光小説や！

「第七回こむら川小説大賞」によせて書きました。怪談の類いだと思うので、いちおうホラーにしました。

十年前の火事で、兄が死んだ。 家族は壊れ、兄の親友だった男が義兄になった。 くすぶり続ける怒りと暴力衝動を持て余しながら、放火犯を探すことで、なんとか無為の日々をやり過ごそうとす…

ジャンルごちゃまぜ、どこから読んでも大丈夫。そんな短編集です。 以下補足 第1話:行旅死亡人情報データベース 南雲さん主催の匿名短文カツラバレ企画参加作品。 詳しくは↓こちら…

第三部完結！ 【10000PV突破！ ありがとうございます！】 　精霊があまねく満ちる世界で、女神の封じられた剣を手に入れた半妖精の少年が逆境を切り開く王道ハイファンタジー。 …

自分が書いたり読んだりしている時に、「おや？」と気になって調べた日本語のメモです。不定期更新です。 私の無知・無教養を晒すことになるかもしれない恐ろしい場所ですが、「これ前に調べ…

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト「短歌・二十首連作部門」応募作品です。 介護福祉士として働いた日々の煌めきを歌にしました。

ライトノベルの編集者は言ったことを守らない。 そういう話が定期的に出てきます。 ではそれは本当か？　本当だとしたら解決案は？ それを考察した結果を記していきます。 ※本編は読者…

KAC2024第8回お題「めがね」で書きました。 黒縁眼鏡をかけた碌でもない男が出てきます。

KAC20243。 引っ越しシーズンですね。うちにも開かずのダンボール箱がありますよ。何が入ってたかな……

──私はショウジさんに欲情していた。 同じ公民館に勤めている、少し脚をひきずった男性〝ショウジさん〟に、惹かれる私。ショウジさんは優しく、清らかで、善良な公僕であり、そんな彼を私…

【話数が多いので、1話から読むのはいっそ諦めた方が良い！気になるタイトルからぜひどうぞ！待ち時間に最適な暇つぶしエッセイです！】 自分のことやら何やらを、好きなように書いてます…

西暦一六〇五年、琉球は国家存続の危機に瀕している。 戦国の世を経て江戸幕府を開いたアジア有数の武力大国、大和による軍事侵攻を控えていたからだ。 もし開戦すれば、軍のない琉球の敗…

親友の相川君は深宇宙探査機ヘルベイオンのパイロットになってしまった。時間が乱れた世界で私は大切なひとを繋ぎ止めたい。あの時刻共有サービスを使って。（全４回）

中学の入学式が終わって登校初日。学校に到着したと思ったら朝七時、目覚ましに起こされた。何をやってもそれを繰り返す。このままじゃ俺の学校生活がスタートしない。 お題「スタート」で…

広瀬夫妻は結婚十年を超えてなお仲の良いおしどり夫婦だ。しかし、子宝には恵まれなかった。それでも二人は仲良く悠々自適に暮らしていた。 そんなある日、夫人がある提案を口にする。 「…

高校生の晃介は卒業式の日、思いを寄せていた幼馴染の菜摘に告白された直後、「ナマケモノ症候群」という奇病を発症し倒れてしまう。 一日に二十時間の睡眠を取らなければならず、身体機能も…

12月24日。人呼んで、クリスマスイブ。 街を歩くは１人のサンタと２匹のトナカイだった。 ※激しい描写は一切ありませんが、サンタに関する重大なネタバレを含みます。ご注意ください。

私は探す。銀河を旅する。いまや頭部のみとなった亡き彼女の望みを叶えるため――。 Twitter自主企画「novel首塚」参加作品。 ※サークル「弘法の筆」様主催のSFアンソロジ…

現代あやかし小説。 サッカーのプロ選手になる夢が破れてフリーターとして秋田県北に帰郷した、青年の羽村京一郎(はむらきょういちろう)。 幼馴染の女性、三森裕希(みもりゆうき)と鷹…

　砂と埃にまみれた社員十余名の小さな測量事務所が、ロボット掃除機たる「私」の職場。 　散らかる床に嘆息し、不遇に耐えながら、私は今日も任務を遂行する。 （2023初稿）

ジャン・ポール・三木！　ジャン・ポール・三木！ジャン・ポール、ズン！ズン！ 　初めは「ダンボール……」って聞こえてたんですけど。 　一度空耳で刷り込まれると抜け出せないですよね？

太志は高カロリーな物を食べるのが大好きな平凡な男性だったが、ある日、事故に遭って異世界に転移してしまった。 その世界では脂肪が力と魅力の源なのだが、人々は魔王ガロンによってガリガ…

「ねえ、これは提案なんだけど、俺と入れ替わってみないかい？」 『出荷』を翌朝に控える「ぼく」が、寄宿舎の中庭でぼくにそっくりのエイリアンと出会うところから始まる物語です。 ぼ…

「ネオ・トーキョー拘置所は、三次元の空間に設えられた四次元の住まいである…」 時は28世紀。 無実の罪によって確定死刑囚となった活字中毒のぼくは、拘置所内の図書室を探し回って…