@belly

人は死ぬと打ち上げ花火になる。 その花火を打ち上げて、故人を偲ぶ。 中学の同じクラスに、サイトウという男子がいた。 サイトウは誰かの死である花火を「綺麗だ」と言った。 そして…

厚労省の外郭団体。特殊遺伝子工学研究所――通称、実験室。 その研究者「トレー」 彼女は、水原茜という戸籍を得て。高校生という設定で、日常生活を送っていた。 実験室が追い求めるエメ…

ネパール出張、アラサーの私は疲れていた。 ハイエースが走る道はでこぼこすぎて、天井に頭をぶつけそうな程に身体が跳ねる。 ネパール政府の彫り深おっちゃん（砂漠の商人顔）が、私に言っ…

その年の冬は違うところで過ごすことになった宏輝ら一家。 彼らには、「冬の間眠りにつく」という秘密があった。

カクヨムには高校生や初心者が書いた小説でも 人気作になれる「仕組み」がある。 さらにその人気作には法則があり、 それに私が見つけたフォローが増える技術、 タイトルやキャッチコ…

軍人やってる俺とあいつの腐れ縁。 可愛い分隊長に心ときめかせることが出来たら、どれほど楽だったか。 俺の話を聞いてくれ。 この短編をもとにして、公募用の長編を執筆。 …

うっかりラブコメにはまって30万円ぐらいラノベを読んでから正気に返った筆者が試行錯誤を繰り返しながら次々と謎な行動を取る感動のノンフィクション。現在進行形で続く。 カクヨムコン８…

「春は――無事、此処に、います」 世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。 やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。 この季節の巡り…

階段から落ちて気を失って、目が覚めたらそこは知らない街だった。 そのうえ別人になっていた。 ここはどこ、俺は誰。 え？　アーサー・コナン・ドイル？ シャーロック・ホームズを読んだ…

どうしてあんなことをしてしまったのだろう。 振り返ってみても分からない。 誰かに強要されたわけでもない。 そうしなければならない理由もない。 それでも私は、あの時は、私のすること…

20歳のリュウは、魔法が使えない冒険者。雑用係として、頭を下げる毎日。 家族もいない。友人もいない。生きる理由も見いだせず、魔物に殺されようと決意する。 しかし、いざ魔物の牙が迫…

短歌５首ずつ、耽美的な短歌を更新。 一度、角川短歌年鑑で特選に入り、令和２年度にBEST20位の3位になったことがあります。 好きな歌人は寺山修司さんや春日井健さん、萩原慎一郎さ…

物語は天体望遠鏡をのぞく少年が、愛犬のアクセルと戯れている場面から始まります。しかし次の展開ではキータという＜花火＞を仕掛ける仕事で生きている登場人物の視点に変わり、主人に頼まれ…

目覚めると病院のベットで寝ていた少年アシュ。その横で泣いていた少女アリス。彼らはある特別な病気を患っており、故に色々と厄介事を抱えている。目覚めた少年と傍らの少女は過酷な闘病を強…

就職活動に失敗し、コンビニでアルバイトを続ける飯山大地の趣味はＤＴＭだった。 着想のために見つけた廃墟となった教会で、彼はそこで黄昏時に歌いに来ている謎の女性を知る。 やがて彼女…

高校の入学式を迎えた主人公、黒羽玄（くろばねくろ）は黒歴史小説を書いた過去があった。

大陸全土が神々に支配されていたのも最早遠い過去のこと。 旅人は大陸を旅し、様々なものを目にしていく。 それは、雷を纏う剣、旅人を癒す幻、古の姫が眠る硝子の森、雨に因って閉じ込め…

伝承として語られてきた鬼、雪女、人魚、天狗、化ける動物に八百万の神。 科学の発展により未知が解明された今、彼らは「畏怖の対象」から「隣人」となった。 そんな不思議な存在たちと過ご…

度重なる科学の発展。それはやがて雲という副産物を生み出し、大気汚染によって地球は空の光を失った。 そこで人々は、各主要都市に置かれたAI搭載型空気清浄機に一縷の望みを託して、快適…

自分のための詩です。 素人ですので、生暖かい目で見守って下さると嬉しいです笑

第8回カクヨムWeb小説コンテストの観察、作品紹介など。 特別賞受賞→書籍化失敗しましたが、別作品でデビューしました。

殺し屋が集う町───北山町には、殺し屋を追う組織が存在していた。 異能組織暗殺者取締部 通称:"ASSASSIN"。 メンバーは全員、異能力者。そして───子ども。 物を操る能…

この国一の悪女が死んだ。 人々は歓喜に沸き、彼女の死を祝った。 けれど真実は、別の形をしていた。 ——— 恋愛要素は極薄ですが、他のジャンルがピンと来ないので恋愛ジャンル…

卒業式の帰り道。3年間を共にした朝倉とふたり、毎日と歩いた通学路をゆく。駅に着くまでは25分。それぞれの思いを胸に、僕らの青春は終わりへと歩きだす。 ▢大学文芸部誌文化祭号202…

　タイトル：「心世界」 　ジャンル：探索型RPG プレイ人数：一人 プレイ時間：約72時間 　　難易度：そこそこ難しい可能性あり [あらすじ] あなたは、人の夢の中に広がってい…

好きな先輩の前では良い後輩でいようとしてるのにうまくいかない女の子の話

狐さんと遊ぼうと思って書いた百合です　付き合えずに終わりますし男が百合に挟まります

いつか日の目を浴びることを信じて＿＿。 ネット上に作品を投稿し続ける、「文章は上手いが作品がつまらない」人間と、「作品は斬新だが文章が下手」な人間がタッグを組んだら＿＿。 小…

高校の卒業式、最後のホームルームで実際に経験した思い出を元に10年温めていた作品です。どうか宜しくお願い致します。

どこか浮世離れした語り部が口にする、ほんのり不思議なお話をまとめた短編集です。 旧家の習わしや、ふとした日常の隙間へ潜むあやかしの数々。 それら微かな妙を辿りながら、さらさら…

私の心の、この汚い紙魚も虫食いの跡も曝して、何もかも浄めて、最初からなかったことにしてくれたらいいのに……

親父の葬儀を終えた僕は、何十年ぶりかで自分の育った場所を訪れた。 でもそこはもう、自分の知っている場所ではなかった。 懐かしい家も、懐かしい駄菓子屋もなくなっている。 時間の経過…

虚井華子（うつろいはなこ）は精神科医。 診察の場面で語られる患者の「犯罪の心」と「実際の罪」。

夏鎖芽羽さん（@natusa_meu）主催『音楽と嘘と〇〇小説大賞』参加用の書き下ろし作品です。テーマは「音楽と嘘と五〇〇円」です。

【6/10　角川ホラー文庫より書籍版発売！】 看護師から介護サービスの会社に転職した女性・栗谷茜（くりやあかね）。 介護に訪れたのは山奥にたたずむ洋館だった。 担当するのはそこの…

　かつて、二本松には藩のために戦った少年たちがいた。 故郷を守らんと十四で戦いに臨み、生き延びた少年は、長じて何を学んだのか。二本松少年隊について、最後まで語ってくださった方の実…

『奇跡館』に八人の男女が閉じ込められた。 八人の彼らは、それぞれに紋章権能と呼ばれる特殊な異能力を持っていた。 最も優れた者だけが抜け出すことができる。 そう明示する白い謎の…

ぼくと、地味な服を着て たこ焼きの入った紙袋を持った梢は、 ぼくの生まれ育った街へと向かっていた。

　伏し目がちな目が微かな憂いを湛えて見え、清楚という言葉が人間の形をとっているようだった。 　けれども僕は、彼女の本性を知っていた。それだけが最大の問題点だった。 （2012年…

ちょっと前に思いつくままに書いた短編です。

大学四年、冬。 全てに嫌気がさした私は、電車の差し迫る線路へとその身を投げて飛び込んだ。 しかし、今まさに電車がぶつかるというその瞬間、なぜか世界の動きはぴたりと時間を止めてし…

祖母の家へ帰省したある夏の日、私たち姉妹は集落の子どもたちと裏山に遊びに入った。 その山で見た白い靄がかったモノ。 あれは、本当に神様なのか–––

　とある辺境に呪いの湖があった。美しい子供の幻を見せ、幻に誘われた人々の魂を刈り取る巨蟲が潜むという伽話が言い伝えられる湖。呪いの蟲の巣であり、目が眩むほどの純白の水面を湛えたそ…

「民族調ボーイズラブ企画」によせて書きました。民族にもボーイズラブにも疎いのですが、なんとかそれらしいものになっていれば幸いです。

キツネのようだと揶揄され、容姿にコンプレックスを持つ悠子が、お姫様のように愛らしい容姿を持つ女性、詩織と出会う話。 ------- pixivで連載していたものを移してまいりま…

違和感を覚えた朝。 静かすぎる家。 自室の扉を開けると、そこには穴が空いていた。 謎の現象。 襲い来るバケモノ。 何が起きているのか分からないまま、時は過ぎていく。

「世界電球」という全人類を幸福に導く装置のある世界。 そんな世界でなぜか「しあわせ」になれない二人は、世界電球を壊しに行くことを決意する。

戦火に焼け出され1人となった私であったが、孤児院に迎えがきたことにより、武蔵野に住む祖父母に引き取られることになった。 私はその地で全てを得て終えてゆくだろう。

「嫌だなあ、俺まだ死にたくないよ」 スーパーマーケット磯崎に勤める山田は、物騒なセリフをつぶやいた店長が気になり、声をかけた。なんでも、異動先の店舗が「いわくつき店舗」なのだそう…