いつの間にかラノベに年間30万円という大金をつぎ込んでいた作者。元を取ろうとラノベを書き始める。
これだけでも小説の題材になりそうなものなのに、リアルで始めてしまう。しかも、今まで読んできた知識の積み上げと的確な分析力は、王道を知り尽くしながらチープにならないように、エロを匂わせてもエロくならないように、などなど的確な判断を下す。
対応する『妹ダン』という小説(これもかなりの秀作)とともに読むと、物語を作るための発想の大切さ、ギミックの作り方、構成の大切さ、などが手に取るように理解できる、エッセイには収まりきれない創作論になっています。
知識を形に変えられる天才の書いた本作。
ぜひ、『妹ダン』本編と照らし合わせてお読み下さい。