「伝奇風」を含む小説

夢は覚めず、続く。新たな冒険の物語がはじまる。 障魔との戦いに勝利し香澄（こうちょう）、源龍（げんりゅう）に李貴志（イ・フィチ）、羅彩女（らさいにょ）たちは、貴志の故国・暁星（ヒ…

事は、鸞成皃（らんせいぼう）が月如艶（げつじょえん）より簒奪を果たした頃より二百年を遡る。 場所は帝壼宮、元方壺。現在の名を方丈。ここに、二次性徴を果たし、雌性二種と明らかにな…

古来より存在する『隠邪（おんじゃ）』。 人を食い、人に害をなす、人の敵。 闇より這い出るこの異形を人知れず退治するのが、今も連綿と続く『祓邪師（はじゃし）』と呼ばれる者たちの役目…

　たまたま近所の神社の森で純白の剣を抜いた、カメラが趣味の普通の少年、〈レオン〉。彼は異世界から会いに来たという小悪魔系魔法少女〈サンリア〉とシロフクロウの〈じーちゃん〉に導かれ…

巻き込まれた連続猟奇殺人事件の裏側には、怪人物と異形による非日常が跋扈していた。突如出現し窮地を救った音楽用ソフトウェア『音羽カナヱ』の願いに応じ、事件を解決すべく、同じ力を与え…

　月の綺麗な夜。 　初めてやって来た都で、親に捨てられてしまった琳瑯(りんろう)は、一夜の宿を求めてたどり着いた廃寺で、一人の少女に出会った。 　唐都・長安をモデルにした伝奇…

鳳凰は焔の鳥。鮮紅の血燃え立たせ、すべてを焼き尽くす・・・。愛しき者よ、我が熱き身に抱かれよ！我ら比翼となりて、ともに、悠久を翔けんー！ 遥か千古の、中華を思わせる大地。世は長き…

《渡り鳥》と呼ばれる者たちが居た。 心の底から願った願いを叶えてくれる厄介ごと引受人。 しかし、いくら願ったところで定住しない《渡り鳥》に願いを叶えてくれるように依頼することは不…

ある日から寝る度に異世界？転移し続ける主人公「佐藤　両奈」 ナチュラルに割と地獄な異世界を探索し現実と行き来するリョナゲー風アドベンチャー。 尚、死ななきゃ現代に帰れない模様。…

主人公ラウラは、姉と一緒に入江のある湖に行き、水晶質のきれいな石を見つけた。そのうち笛のような音が鳴り始め、入江から人々が去っていく。 ラウラはその音を聞いて、笛が「泣いている」…

曜国で1、2を争う妓楼【嫦娥の盃】で働く見習い妓女、雪玲は妓女として一人前になれる日を今か今かと待ち侘びていた。 人よりも優れた運動神経。 人よりも優れた知性。 将来美人になる…

『白玉の昊　序章』『白玉の昊　破章』に続く第三章となります。 　八咫(やあた)と食国(おすくに)が瀛洲から出奔を果たしてから七年を超える月日が流れていた。食国は白浪にて王の座を…

剣を取るとは、殺すこと。これは死と再生、苦難と再起、神と人との物語。 　たまたま近所の神社の森で純白の剣を抜いた、カメラが趣味の普通の少年、〈レオン〉。彼は異世界から会いに来た…

ついつい口にしてしまいがちな「いいわけ」。 「いいわけするな！」「いいわけなんてみっともない！」なんて怒られた経験は誰にでもあるのではないでしょうか？ 今回は、その「いいわけ」と…

瀛洲(えいしゅう)から出奔を果たした八咫(やあた)と食国(おすくに)は、本人たちの意志に関わらず引き離されることとなった。八咫は仙山(せんざん)、食国は白浪(はくろう)に属し、そ…

ある夏の夜。 国軍将軍長・威遼は、ひょんなことから自身の上司である尚書令・白雷が、女性であることを知ってしまう。男しかいないはずの官吏。性別を偽っていると知ってしまった威遼は、白…

閉鎖的な村の中で祀られている「白い玉」様をめぐる、五百年の宿業の物語。 八咫(やあた)の村では村人達により、持ち回りで白い玉様への参拝が定められていたが、参拝方法には細かな手順と…

　抗命罪で営倉にいたイェール連邦の突撃兵ヘイズルは、あるとき中佐を名乗る女の前に引き立てられる。 　およそ現場の者とは思えぬ女は、ヘイズルの、突撃兵にして暗殺者という、猟犬として…

　この世は眠り続ける神獣の夢の中である、と伝わる世界。 　そこで繰り広げられる、あるいは語り継がれる、いくつかの物語。 　物語に登場するのは、この世に降り立った神獣の現身（うつせ…

太古の昔――まだ人と人ならざる者が共に歩んでいた時代。 東海龍王の三太子である敖丙（ごうへい）はある日、不用意にも天理に逆らってしまった。 深傷を負って溺れていた人間の少年を助…