眠る度に異世界で凄惨に殺されるタイプの佐藤

南瓜の王冠

AREA1-1

佐藤 両奈りな こんな名前だが女性じゃないし男の娘でもない、普通の男子高校生だ。

それなりに夜更かしした後寝たのだが、今初めて明晰夢を見ている。


…にしても明晰夢って思ったよりリアルなんだな。地面を踏み締める感触もも普通にある。


「あっkyがっ…gu…う…」


首がさっきからみきみき言ってる、言ってると言っても比喩と言うやつで実際は本当に首から鳴っている。それにしても何故か必死になれない、状況的に命が掛かってる筈なのだが。


おかしい…あまい…におい…かんが…られなく

…なる。


思考が維持できない、何も考えられなくなってくる。

心の中で「別に良いか」と考えている自分がいる。


いたい…くるs…なn…とか…しな…

えだ…つかん…でも…おれな…


なに…か…な…に…


急に手が何かを握りしめていた。

握りしめた何かで咄嗟に枝の片方を切ったが…同時に首を折られて死んだ。


ぐきゅっ…とした音が鳴る中、


「ぷぎゅ…gyお…」


豚を絞めたよな鳴き声とはこんな音なのかと思った。

意識が闇に沈んでゆく。


………

……

《RESULT…loading…loading…》

《drop「ガロウッズの締枝」…》

《アビリティ…「自失耐性Ⅰ」…》

……

………


「…っはぁ…はぁ……ふぅ…」


夢…か?常識的考えて現実にあんな事有る訳ない、そう思いながらも未だに残る生々しい感触に疑惑を捨てきれなかった…


冗談半分と空元気であの時見たいに恐らくナイフで有ろうものを出そうとして…

正直に言おう…あり得ないと言いたかったのだ私は…


だが、手の中に何かを握りしめた感触があり、目の間には大振りのナイフを持った私の手があった。


自分が一度死んだと言う恐ろしい現実を前に掻き叫びたかったが、何とか落ち着いて自分に何が出来るのかを知ろうとした。


判った事は思い浮かべれば自分が何を出来るか理解できる事と自分の力が【アクション】【ハンドメイド】【ストレージ】の3つで有る事だった。


【ハンドメイド】は今は使い道がなく【アクション】は「ナイフアクション」と「ガンアクション」が出来るらしい。

また「マナ」と言うものを使う事でアビリティ…スキル見たいなものをセット出来るらしく「自失耐性Ⅰ」のコストは1だったのでセットしておく。


因みに私の「マナ」は5だったのだが、


このまま考え込んでも仕方ないので準備をして高校に向かう事にする。

今日は平日なのだから。



_______________

______

《マナ:4/5》

【アクション】

▶︎ナイフアクション

▶︎ガンアクション

▷リロード:1

【ハンドメイド】

【ストレージ】

▷「ガロウッズの締枝」×1

▶︎コンパート

【アビリティ】

▶︎パッシブ

▷「自失耐性Ⅰ」 コスト1 SET

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