「短編 色」を含む小説

趣味は、漫画を描くこと。 五月橋夢瑠は、今日も今日とて漫画を描く。 そこには理想の男性が存在し、理想の物語が広がっていた。しかしそんな理想ばかりを思い描き続けてしまったために、す…

普段の彼は無口で、何をするにしても無駄なくこなすから、彼のことを知るのは難しい。 けれど、書籍の積み重なった部屋の片隅にぽつんとあるピアノを弾くときだけ、彼の感情は私の中に映った…

「すみません、ここの色指定なんですけど」と訊かれたのは『青色透明』。指示としては特に問題が無いと思うが、どうにも質問者と話が通じていない。 自主企画『間違いやすい日本語を題材に…

遥果 ＜はるか＞ が差し出す傘に入る 夕映 ＜ゆえ＞ の甘く掠れた声。 「金曜はここにいるよ」ライブハウスのカード。 奏多 ＜かなた＞ と抱き合うと潮の香りがしてくる。 ゆらゆ…

夏の終わりに僕が好意を寄せている美紗季（みさき）と2人だけで神社の境内から覗くように見上げた花火。 それは鮮やかで儚くて、甘くて淡い色をしていた。 主人公 蒼（あおい） ※打…

ネットワークの普及により、知らない人と簡単に繋がれる時代。 誰でも簡単に生放送を行うことができる配信アプリ「キャンパス」 それぞれの活動者が自分の好きな物を発信し続けるーーー そ…

男に頼らなくては生きていけない時代――彼女は自立を求め、その街に一人暮らしていた。ある土砂降りの晩、身柄を追われた盗賊が彼女の部屋へと押し入った。 盗賊は金銭と引き替えに自分を匿…

「アニメキャラみたく、羽でも生えればいいのに」 　夏休みのとある日、そんな妄言は現実となったのです。 　背中に硝子の羽が生えてしまった高校生、新崎いろは。夏休みで両親不在の彼…

激動の時代を生き抜いた少年は、託されたトランクから色を生み出す。

高校生、色斗春（いろとはる）が目覚めた世界はいつもと違っていた。……誰もいない、静かな世界の中で彼は不思議な現象に遭遇する。

とある街、とあるビルに入居するバー「Lady anne」 オーナーの「拾いもの」たちがバーテンダーを務めるそこでは、日々さまざまな愛のかたちが語られる……の、かもしれない。 世…

一話完結型の短編集です。 たくさんの色を混ぜて、重ねて、消して、また塗り替えて。 カンバスに一つの絵が浮かぶ頃には、何が描かれているのだろう？

1分で読めるショートショートホラー。

毎日通る店先の水鉢には、金魚が飼われている。 ひい、ふう、み…同じ水鉢にいる亀に追われたのか、一匹足りない。 気が付けば、目の中には水鉢の中の金魚が棲んで…。 エブリスタに投稿…

時は平安、下流貴族の娘は教養を身に着け上流貴族の元へ仕えに出るのが普通であった頃。私の主人、藤原秀恭さまもその例に洩れず、一人娘の陽花子さまに教養を一生懸命つけさせた。そして、や…

君のイメージは何色かな。 赤、青、黄色、白。 じゃ、僕は？

　乳腺から無尽蔵に魔力を生み出してしまう葡萄色の髪の少女、ウーデル・ラーブルムは世界が破滅する前の旧世界と呼ばれた一度は魔王を打ち滅ぼした伝説の勇者の再来と言われて戸惑う。 　失…

シリーズで連作していた「空想四季」という物語曲企画で使用した、「秋」のモチーフ曲の背景設定です。 小説のタイトルは、曲題と同じ。 楽曲はこちらで公開中。 ◆YouTube　htt…

ほんの二分間。あなたの人生を、拙作とのお付き合いに割いていただけましたら幸いです。 朱く染まった想い、涙色に染めて……。 ……あ。お題は五分でしたっけｗ なんだかなあ＾＾；