「鬼／あやかし」を含む小説

朋香のおばあさんは、さっと金色の目をかくした。 こんなおばあさんは、私のおばあちゃんじゃない。 おばあちゃんはどこへ行ってしまったの？

朝廷の権力者・千手関白に媚びを売り、貴族社会の末席をかろうじて死守する源頼光。 おっちょこちょいでひょうきんで、周囲からは軽んぜられている彼だが、実はもう一つ、人知れず負っている…

古代っぽい舞台の和風ファンタジー。 舞台は帝の支配する「瑞穂の国」。辺境には鬼や土蜘蛛、「怪《ケ》」といった妖魔が跋扈する世界である。 主人公のレプは「奴婢」として、武人として…

鬼と妖が地を蔓延り、天人と竜がまだ空を翔けていた昔々の話。物語の始まりは雲の上の禍か、地底の都で起きた乱か、或いは陽の国の小さな村の小さな神社での邂逅か。だが、総ては一人の名もな…

一世紀に一度、妖界の妖怪達が人間界へ凱旋し恐怖を食らうための祭り『百鬼夜行』。 それがまさかの、志願者不足によって中止することに！ 企画責任者の鬼が実行しようと誘うも、妖怪たち…

私の背中には守護霊がいて、私の人生の節目節目で背中を押して助けてくれるんです。 そんな女性の話。

　新年でも機嫌が悪い鬼の青年・鬼平太は、夜の町中でよく他人に絡まれてしまう女子大学生の弥生と出会う。 　彼女はどうやら、近所の神社の神に呪われてしまっているようだった。 　私自…

心の平穏を奪われ心身を病んだ少年 心の鏡が割れ無の世界の扉が開き現れる黒猫。言葉を話すそれは少年の亡き祖母だった。祖母と少年の心を取り戻す旅が幕をあける。 前世～現世へ未来永劫、…

早朝に来た宅急便。いつものカラコンが届いたと思ってはめたら、大変、河童が目の前に現れた！死んだの？私？いつ？とりあえず、河童の世界に来ちゃいました。

人も通わぬ深き森の奥。 少年の求めに応え現れたのは この世のものとも思えぬ色香を纏った美しい姉妹。 異形の肉体を持つ彼女らは双面四臂――すなわち、宿儺であった。 ※一之巻 全９…

炎陽の退魔師の番外編です。主人公の燈火と藻香、楪さんの赤いきつねと緑のたぬきをめぐるコメディー作品です。 藻香の好物がお揚げで本編でも食べているので、勢いで書いてみました。

【縦読み推奨】 神鬼と人がまだ同じ世界にいた頃のお話――。 叡智と音の神であり、また戦闘神としても崇められていた弁財天神には、彼女に仕える童子が十六人いた。 童子達は悪さをする…

川の主が死んだの続編！？ 八百万の神々が集まる出雲の地へ、ヒトに化けた川風の鬼神と共に少女は旅立つ──

真実の愛などない。 ましてや、永遠の愛など。 それでも、死後にまで渡る想いがあるなら それは、真実の…永遠の愛なのかもしれない──

時は平安末期にはじまる御噺——。 潮の流れの疾き、竜神様の棲まう海峡。 そこには、一頭の白い仲間はずれの子クジラがおりました。 通りかかった同じ白さを持つ、人ではないもの。 …

　山深い科野の国に住み着いている鬼。 　彼はある時、山道を行く一団を襲う。 　圧倒的な鬼の力を前に護衛である武士達は逃げ出した。 　そして、彼らが置いていった物を奪っていく。 　…

この山には人食い鬼が出ると謂われている——。 浮世離れした旅の坊主と、後生大事に抱えたひとつの葛籠。 山で出逢ったのは、果たして。 続編がスタートしました。 → 【首葛籠】…

人を喰らうという咎鬼(とがき)と、それを討つことができる妖鬼(ようき)という存在が多く活動している街、四神(よつがみ)。そんな街で起きる事件に挑むのは霊法課と呼ばれる組織の、その…

人、鬼、妖。 様々なものが住む珂国には、彼らを脅かすモノも在る。 そうしたモノと対峙し、処分するのが『始末屋』。 そんな始末屋を生業とする、百という女がいた。