「神様 和風」を含む小説

平安時代の院政期直中――――平安の世も終わりを告げ掛ける最中で、陰陽師たちは隆盛を期していた頃。 　稀代の陰陽師安倍晴明の子孫である、少年雅相はいわゆる落ちこぼれだった。 　そん…

　「神」と呼ばれる化生を代々受け継ぐ一族の末裔である茜は十歳になる晩に、神様を託された。 それは凶事をもたらすものか、それとも繁栄をもたらすものなのか。

とある山奥に住んでいる蛇神様の元へ、供物になるために育てられた少女がやってきたお話。 供物ちゃんはどうしても神様に食べられたいし、神様は人間の肉を食べたくない。 立場差、種族差、…

　こちらは『Junk dog blues』という作品のセルフ二次創作となりますが、たぶん本編を読んでいなくても大丈夫です。登場人物の名前が同じ、ぐらいのレベルなので。 　家出をし…

これは、一柱の神様と、一人の人間の従者の恋の話。 とあるお社に住まう神・陽翠の毎日は、従者の暁月に髪結いを頼むところから始まる。 陽翠は髪結いを通して、変わらない日常に幸…

「今日も、私の抜け殻は、正しく仕事をこなしている」 双子の巫女に支えられた国があった。 死刑執行と安楽死を担う《浄めの巫女》と、 生贄として霊峰に身を捧げる《鎮めの巫女》。 「…

結婚して早５年。愛の言葉ひとつ囁いた事のない神様が、妻に「愛してる」と伝えたい話。 ※少し暴力描写があります。セルフレイティングの設定基準がR15(by公式)なので、付けてはいま…

ぼんやりとして不明確な、言い表せない何かを言葉にしたいだけのお話。 「KAC2022」第七回参加作品

村を日照りによる食糧難から救うため、「供物」の一つとして捧げられることになった少女・ユニ。彼女が連れて行かれた先で出会った「白神さま」は、残りの供物を使って料理を始め…。お腹と心…

　自分に自信を無くした実菜穂は、幼きときに一緒に遊んだ友達、水の神「みなも」と再会したことから運命が変わる。実菜穂はみなもから心の扉を開けていくことを教わり、自己肯定を高めていく…

ここは日の出づる国日本のあったかもしれない”もしも”の世界。 人は神と袂を分かたず、依然この国は神と人が共存している。神が人間のように水を飲み肉を食らい、そして人間のように死ん…

　一九九九年、世紀末。 　明治以降――時が経つにつれ人々の持つ信心が薄れ、「お化けなんていないさ」と笑い飛ばされる世相となった現代日本。神様や幽霊の存在が忘れ去られていく一方で、…

深夜ラジオ騒動によって明らかになった呪術を駆使するカルト教団の存在。 その正体を探る霊能者達を挑発するように起きるテロ。 初めての恋とその結末。 正と邪の呪術師達が蠢き鳴動する闇…

『第一作　首くくりの町』 昭和の終わりの田舎町。突如訪れた怪異に住人は恐れ慄き、ついに死者が出始める。神主の母親であるお婆さんが驚きの行動に出て、親子三代に及ぶ慰霊の物語が幕を開…

「仕方がない」が口癖の高校生、ユキノ。親から出来損ないと諦められ、学校では面倒ごとを押し付けられる日々を「まあ仕方がないか」でなんとなく送っていた。しかしある日彼女は自らを神と名…

のどかな山村に祀られている《はぐれ神》ガウは、その村の巫女シャラに、便利屋の様にこき使われていた。 そんなある日。シャラと町に買い物に出たガウは、隣村の神ダイラと、その巫女リミに…

人の世界と不思議な世界の狭間（はざま）で生きる女、香夜（かや）は様々な壊れた『物』を直す力を持っていた。人のみならず、神や妖（あやかし）が大切にしている物を守る為に、香夜はそ…

　横浜市に住む真人(まさひと)は、ある日、立ち寄った神社で一人の少女と出会った事が切っ掛けで神社庁から神様の住む神域の管理者を任せられ神様と関わる事になるが、そこで自分の隠された…

　村はもう、限界だった。長い間雨が降らず、そこかしこの台地がひび割れていた。雨乞いの儀式のために生贄とされたのは天涯孤独な人の子、モク。 　捧げれた先に居たのは、恐ろしいほどの力…

廃れた神社にの蛇神と狛犬、山を統一する天狗。 そこに置いていかれた少女のお話。