概要
クトゥルフ神話×和風伝奇ホラー
一九九九年、世紀末。
明治以降――時が経つにつれ人々の持つ信心が薄れ、「お化けなんていないさ」と笑い飛ばされる世相となった現代日本。神様や幽霊の存在が忘れ去られていく一方で、しかし国のあちこちでは受肉した妖による奇怪な事件『怪異』が発生していた。
無辜の民に害をなし取り殺す、魑魅魍魎共。
然してこの世には、妖を鎮め怪異を退治することを生業とする者がいる。
大江山の首領こと酒呑童子を自称する子供の姿の妖・酒呑あとら。
酒呑に取り憑かれ、名前と記憶を食われてしまった青年・名無し。
酒呑の好物は妖と酒とアイスクリーム。そして血生臭い凄惨な事件。退屈を嫌う我儘な雇い主の要望に応えるべく、今日も名無しは酒呑霊能探偵事務所唯一の所員として怪異を解決すべく奔走する。
コズミックホラ
明治以降――時が経つにつれ人々の持つ信心が薄れ、「お化けなんていないさ」と笑い飛ばされる世相となった現代日本。神様や幽霊の存在が忘れ去られていく一方で、しかし国のあちこちでは受肉した妖による奇怪な事件『怪異』が発生していた。
無辜の民に害をなし取り殺す、魑魅魍魎共。
然してこの世には、妖を鎮め怪異を退治することを生業とする者がいる。
大江山の首領こと酒呑童子を自称する子供の姿の妖・酒呑あとら。
酒呑に取り憑かれ、名前と記憶を食われてしまった青年・名無し。
酒呑の好物は妖と酒とアイスクリーム。そして血生臭い凄惨な事件。退屈を嫌う我儘な雇い主の要望に応えるべく、今日も名無しは酒呑霊能探偵事務所唯一の所員として怪異を解決すべく奔走する。
コズミックホラ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!名状しがたき異常なる怪異譚
先行公開版から読んでいましたが、一連の事件が収束する様は待った甲斐がありました。
怪異に脅かされた人間が退魔を依頼し、事件を紐解く中で人間の異常性が浮かび上がる……という怪異譚はポピュラーですが、こちらはあちこちから非日常の匂いが立ち込めています。
不気味な舞台、追い詰められているのを差し引いても異様な依頼者、そして浮世離れした主役達。
あちらこちらがおかしい中で、それでも垣間見える日常と現実が、取り囲む異常と非日常の輪郭を一層際立たせます。
読み終えれば、それがただの異常と非日常ではなく、怪物の腹の中だと気づくわけですが……。
余談ですが、酒吞あとらがかき氷を頭痛一つ起こすことなくぺ…続きを読む