「#庭」を含む小説

　芹澤馨は切り裂く様な絵を見て、その奥に潜むその人物の何かを感じ取った。 　それはまるで野獣のような強さであり、再生を願う、野生でもあった。それはまた芸術のある一面を見たものであ…

延々と眠り続ける奇病『眠り病』が流行する世界を救うため、突然現れた猫耳少女と共に、月で敵を倒すお話。 ※サークル『菖蒲ノ庭』様が主宰した『セカイ系アンソロジー』への寄稿作で…

「クロッカスは、あたしの救世主なのよ」 　学院の隅、ヨルの庭に現れた完璧な美しい少女ネリ。 　ヨルは美しくも風変わりなネリに惹かれ、ネリのためにクロッカスを庭に植える。この庭の…

ファンタジー短編連作オムニバス作品。 「僕」とちび黒猫トントンが、てくてく旅ゆく先々で、ふしぎななにかと出会い、ふしぎな事件が起こります。 ※複数のサイトで重複投稿しています…

人嫌いな野良猫と、猫好きの妻との攻防・・

　娘のリクエストでクリスマスに父親が庭に植えたもみの木は、その後一度もクリスマスツリーの役割を果たすことなく、十年の間にばかでかく成長してしまいました。管理の限界が来て伐採される…

庭で遊ぶ少女に声を掛けられた「私」は、脈絡のない話にうんざりする一方で彼女の問い掛けに言葉を詰まらせる。少女のとった残酷な行動に思わず叱責の声をあげた「私」だったが、それは彼女が…

「なあ、テル。カラオケ寄って帰ろうぜ」 「ごめん。今日もちょっと早く帰りたくて」 同級生の誘いを断り家路を急ぐ。 僕の名前は春間テル。 高校一年生だ。 僕が家路を急ぐその理由…

御庭番・蛭子十郎太は、御側御用取次である小笠原若狭守に呼び出され、「神部藩でお前の身に起きた事、見た事、聞いた事をありのままを報告せよ」という役目を受ける。 十郎太は困惑しながら…

３世紀。卑弥呼が日本を支配し、中国では魏呉蜀が中国を統べるべく争っていた時代。その遥か西に位置する世界――強大なローマ帝国と向かい合うササン朝ペルシア帝国のはずれ、宗教団体〈白装…

　僕はある日、よく知っているようで、よく知らない場所に迷い込んだ。

　世界を終焉へ導く『空の割れ目』を塞ぐため、救世主たる『適合者』に選ばれたクラスメイトの高橋さん。 　他のみんなが「ヒーロー誕生だ」と騒ぎ立てる中、僕だけは知っていた。『適合者』…

侯爵家の次女として生まれ育ったマルゲリットは小さい頃から時々窓の外や庭に家族でも使用人でもない人の気配を感じていた。その人たちはマルゲリットが気付いて外を見る前にいつも消えてしま…

2013年ぐらいに書いたやつ。集英社ライトノベル新人賞3次落ち作品。

真面目な私がふしだらに――！？ 『白銀の聖女』と呼ばれるシルヴィエラは、修道院の庭を掃除しながら何げなく呟いた。「はあ～。温かいお茶といちご大福がセットで欲しい」。その途端、彼女…

財閥という概念が残っている日本。 機械、情報、電気のメーカーとして世界的に有名である渚家。 そこで使用人として働く御供翼は優秀な使用人として、厚い信頼を得ていた。 ある日、いつも…

砂漠の果ての物語。 語り部の僕は、隣国へ呼び出された。 そこで、王からある頼まれ事をする。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 『弦楽四重奏』　ヴァージニア・ウルフ著 ……緑…

★コミカライズ版「魔王の庭の白い花」一迅社様より単行本発売中 ⇒https://amzn.to/3QH0Lwz （原作：瑠璃森しき花　作画：十屋つぐみ先生） ★「pixvコミカ…

雪の夜、お庭で大きな金平糖を拾った少女。 少女は無事、金平糖たちを帰して上げることが出来るでしょうか。