「鍵」を含む小説

　俺の隣の席にいる友利梓は文武両道、クラス委員で人望の厚い『みんなの友だち』だ。――俺、鍵坂君孝以外には。<br> 「そんなだから友だちできないんだよ、ぼっちくん」<br> 「う…

鍵を閉める。 挿さったままの状態で、何度も指差し確認する。 ガチャガチャガチャと、確実に閉まっているかを確認する。これも何度も。何度も。 疲れてうんざりしてきたらやっとドアの前を…

俺、“飯狗頼忠（めしく　よりただ）”は世間一般で【大ハズレ】と呼ばれるスキル【＋１】を持つ男だ。 幸運こそ１００と高いが、代わりに全てのステータスが１と、何をするにもダメダメで、…

徹夜明けの仕事帰り、私は心惹かれる小さな鍵を拾いました。 それは、夢のなかで異界へと繋がる扉を開く鍵だったのです。 扉を開くたびに、主人公の心境に変化が起こります。 彼女が最終…

中学生の鈴木さほりは、自宅のピアノと喋ることができる。名前はベルキー。何でもできる優秀な姉に比べたら、それはちっとも特別なことじゃなく、退屈な日常の一部であるはずだった。【9話完…

タイトル未定←ループサマーバケーション決定。 終わらない夏休み。 夏休みが、ループしているのに誰も違和感を持たない。 →ループしていることに主人公を含め、数人が気づく。 …

蒼壁の大陸の南端近くにある国メルヴィ・メルヴィレッジ。 首都から少し離れた寂れた街の、これまた寂れた感じの裏通りにあるソラ・ルデ・ビアスの書架はある。 古より伝えられし魔導書から…

ある日、学校に行こうと玄関をでた少女は玄関を潜ると同時に、何故か、異世界へと呼ばれてしまった。 　召喚先には物語で見たようなファンタジーなものが沢山出てくる。しかし、彼女の前に…

ルカ・クルス、十二歳。片田舎の村から女王の都にやってきた少年は、白髪の幻術師のもとに身を寄せ、やがて世界をゆるがす「鍵」の秘密に触れる。 不可思議な力をもてあます少年と、かつて…

開かない。

夏樹智枝（なつきともえ）は、２９歳独身処女の市役所職員。 胸にあるのは、小学6年生の夏の日の…ある男の子との思い出。 そうしてある日、彼女の元に来た１枚の葉書が、止まっていた思い…

どこかにある、どこにでもありそうな、どこにもないお店。 『どんな鍵でも作り〼』 そんな置き看板が掲げられた小さなお店。 普段はなくても、あなたが望めば目の前に現れるそんな店を訪れ…

あの日、一体何があったのか？ 「術」を使える人と使えない人がそれぞれの地方で暮らす世界。そこでは「トワ」という神的存在が世界を治めている。 「術」が使えない人の地方で暮らす…

「きっと神様が僕たちを友達にしてくれたんだよ！」 　白く光る巨大な入道雲が浮かぶ青空の下、眩しい笑顔で君はそう言った。 願いを叶えてくれた神様へお礼をするため小学生のミコト…

蛯名隆司は課題用の資料を借りるために唐沢美香の家を訪れていた。鍵のかかっていない扉を開けると、部屋から強烈な柑橘系の香りが漂ってくる。ワンルームの薄暗い部屋の奥には、ドレッドヘア…

ある悲劇をきっかけに、少しだけ歪な関係になった４人の幼馴染たち。中学生活最後の夏休みの直前、突如彼らの前に未来人を自称する男が現れる。 そして男は、「未来では世界が滅びること」と…

〈細菌〉〈古細菌〉そして人類を含む〈真核生物〉どのドメインにも属さない、新たな細胞特性を持つ生命体が地上に現れた時、地球は大きな転換期を迎える……。 一年前、突如出現したモルテ…

これは鍵を忘れた女の子達のお話。

「突然ですが、あなたは魔法少女ですわ。だから殺し合ってくださいまし」 静かな田舎町に住む孤独な少女・未散（みちる）のスマホに、ある日、「使い魔」を自称するＡＩ・アリスがやってき…

水森綾の秘密は不眠症であること。先輩の橋月翔が綾を庇って交通事故に遭ったことに耐えきれず睡眠薬を飲んだ綾は夢の中で、「ユキタ」と名乗る兎頭の少年に出会う。その上案山子にされた翔を…