そう、こんな作品を全俺が待っていたのだ(大声)!
……本題に入りましょうか。
全体として2~3時間のSFホラーアクション映画を観ている気分でした。
様々な映画の「小ネタ」がニヤリとさせてくれます。
おっと、肝心なことを忘れていました。
本作にはまぁ様々な魅力があるのですが、その最たるものが「リアルさ」でしょう。ここでいうリアル、とは作中設定に関することです。
あらすじを見ただけもうわかるのですが、現実に存在する理論を上手く架空と融合させ、違和感がほとんどないものとなっています。
更に作中ではかなり分かりやすく説明されているため、とっつきにくさという物がかなり軽減されています。
正直自身の作品を横に置いて書籍化や漫画、映像化を所望する一作デス!
是非読んデみて下さイ!
…………エッ、まだ続キあるんでスか⁉
(歓喜のポーズ)
某年、人類の生存が危ぶまれる、そんな危機が世界中で起こっていた。
環境破壊?
戦争?
未曾有のバイオハザード?
それとも、天変地異?
原因は一つじゃない、全て、だ。
ヤツらの名前はモルティングマン。
他を食い、他を知り、そして、変態する。
ヤツらから逃げる事に意味はない。
世界が食われるのをただ待つだけだ。
生き残りたければ、戦え。
それ以外に勝つ方法はない。
たとえそれが星の意志に叛く事であったとしても。
最新テクノロジーをふんだんに組み込み昇華された最新SF超大作!
〝 モルティングマン 〟
生き残るのは人か、それとも……。
大ヒット上映中!!
モルティングマン。それは他の生物を捕食し脱皮を繰り返すことで、捕食した生物に擬態することができる人類の敵である——
こう書くとSFや映画が好きな方なら「なんだ『遊星からの物体X』の二番煎じか」と思われてしまいそうですが、本作はそうしたモンスター映画をオマージュしつつも、最新の科学の知見を織り交ぜて作られた、れっきとしたバイオSFアクション作品です。
敵役であるモルティングマンの性質はおおむね先述した通りですが、あくまでこれは冒頭あたりまでに判明する分です。本編が進むにつれ、モルティングマンの驚くべき性質が続々と判明していく流れは実にスリリングかつ、人類全体を脅かす敵として相応しい恐ろしさを覚えることでしょう。
もちろん、人類も黙って外敵にやられるわけではありません。勇敢な父親にして主人公のケイス、極度に冷静沈着なリンナ博士、古風な話し方をするネイティブアメリカンのヒットガイにお調子者の黒人ベニーと、どこか古き良きB級映画を思わせる個性的な面々がモルティングマンたちと死闘を繰り広げます。
本作の魅力はそうした『人類VSモルティングマン』という構図を全力で描いていることです。この手のお話にありがちな”侵略者が強いわりにヌケている”ということがなく、互いに策略を巡らし、裏を読み合い、優位に立とうと本気で挑み合うのです。
レビューを書いている段階で25話まで投稿されていますが、まさに両者一進一退の攻防を繰り広げていて、もしかするとモルティングマン側の勝利もありえそうに思えてきて手に汗握ります。まさにエンターテイメント!
最後に勝つのは人類か、それともモルティングマンか?
二つの種族の生き残りをかけた戦いを、ぜひお楽しみください!