「伝承 少年」を含む小説

記憶を失った少年『アレン』は、謎多き少女『アリア』に助けられ、強力な魔物が多数生息する『死の森』の近くにある隠れ里、通称『魔女の里』の里長である『ナナリー』の屋敷に保護される事と…

その川は狗流川（いぬるがわ）と呼ばれていた。 雄太（ゆうた）と拓（たく）は狗流川の近くで狸の死骸を見つけた。 狸の墓を作った二人は学校が終わると狗流川に釣りに行き、釣った魚を墓…

冬の女王の呪いによって終わらない冬の続く世界。雪に閉ざされたヴィークリーズ山脈の奥に一人住む少年は、ある日、ドラゴンに追われて空から落ちて来る天馬の姿を見る。巨人の末裔、妖精たち…

小学五年生のミソギ少年は、民俗学者である父の仕事の都合によって、都会から遠く離れた会下地（えかち）の村へと越してきた。 そこは村民が《目隠し鬼》なるオカルトじみた民間伝承を信じて…

森の奥深く外界とは遮断された村ソダライト。そこにはヒスイ、コハクという、どちらも１７歳の少年と少女が暮らしていた。ヒスイは村唯一の薬の調合師であったが村からは浮いた少年、コハクは…

　――不慮の事故で“異界下り”をした七峰七々緒には、異界下り以前の“記憶”が殆ど無い。 　周囲のモノ全てに現実味が感じられない七々緒が唯一現実感を感じるのは、従兄の半田社だけ。 …

　この世には『神話』と呼ばれる奇妙な伝承が数多く存在する。生命誕生は神の仕業。森羅万象が神の仕業だと。 　その中でも、我々人類が太古より信仰してきた〈精霊〉と〈悪霊〉。〈精霊〉は…

これは現代とは異なる地、葦原での物語。 『失敗作』 そう父に告げられ、御剣久遠は全てを失った。 家も名も捨てクオンと名を変えた少年は、かつて恋焦がれた少女、櫃木空の住む日暮子…

ある日、一組の調査隊が深海にて突然の失踪を遂げた。 捜索隊が派遣されたものの、彼らが発見したのはある記録が入った防水袋だけ、残骸は何一つとして発見されなかった。 だが、ボイスレコ…

　小綿紬希。 　十歳。十歳である他は、とりたて特徴のないその少女。 　膨らんだほっぺた。見つめた相手がそのまま映る水面色の澄みきった瞳。 　国語の音読も、九九も、足取りも視線も…

【毎週 月曜 6:00・水曜 12:00・金曜 22:00更新】 星のエネルギーであるマナ。太古の昔、"サカズキ"という武器をもってマナを自在に操り、魔術を行使する人種、ホシタミ…

　十三夜の晩に月明かりの下で影踏み鬼をすると、影の中から黒いおばけが現れる。 　おどろおどろしい見た目に反して臆病な一面があるというおばけの噂に、転校生の少年Yは興味を持つが、他…

その土地には、「少年の形をした死」が存在した。 少年は死者を導き、森へ行く。数多の生命と関わる中で、彼にとっての救済はいかにして生まれるのか。 山形県のモリ供養の風習、諸伝承を下…

　陰陽師の家系としての千二百年以上の歴史を持つ氷狼神社、そこには古来脈々と継承されてきた舞と太刀と言付があった。 　氷狼神社の後継として生まれた主人公の少年は、社に代々伝えられて…

吸血鬼。中世の時代に人々を脅かしたその怪物が、感染症によるものだと知られたのは、最近の事。 技術が発達してもなおオカルトが信じられている時代で、トリシャことパトリシア・ライスは医…

昔々、素羽鷹沼のほとりでは、素羽鷹（そばたか）の国が五つの隣国と仲良く暮らしていました。 ところが或る日のこと、その昔、都の天子様にそむいて兵を挙げた謀反人として、この地で討ち…

その村のはずれには「奇跡の木」と呼ばれる神木があった。過去の大火災で唯一無事だったその木を村人達は畏敬を込めてそう呼んだ。ある日、ある村の少年が大人達の鼻を明かすため「奇跡の木」…

３世紀。卑弥呼が日本を支配し、中国では魏呉蜀が中国を統べるべく争っていた時代。その遥か西に位置する世界――強大なローマ帝国と向かい合うササン朝ペルシア帝国のはずれ、宗教団体〈白装…

『遥か昔。ある1人の剣士は荒れ果てた野を駆け旅を続け、類稀なる才能を持つ魔女と神に選ばれた神子を率いて魔の王を封印した。』 東の大陸に伝わる伝承は小さな男子に浪漫を与えていた。 …

霊峰富士を望む清らかなせせらぎの街につながる異世界でくり広げられる、人とあやかしと甘いお菓子が紡ぎ出す、ちょっと不思議でほっこりやさしい物語。 まじない菓子“冥菓”を伝承する和…