「お伽話？」を含む小説

童話、桃太郎のアレンジです。

人も神も妖精も存在する世界で、兄たちを探してその呪いを解くという運命に導かれ、泉の王国の娘ロディーヌは一人過酷な砂漠を渡り、瘴気の森を逃げ切り、旅の途中の美しい将軍オワインと出会…

レティシア・シルヴェストルはちょっと変わった子供だった。誰も知らないことを話し、誰も見たことのないものを語る。 それが前世の記憶によるものだと知ったのは五つのときだった。 未来の…

濃い霧に包まれた村に暮らす、雪白と薔薇紅と呼ばれる少女たちの日常や、村に伝わるお伽話。 ついでに紛れ込む少女たちの作り話。 各話300文字程度の、1話完結型の断片集。

『聖霊降臨の夜、数多の星の輝きより選ばれし一筋の光が地上に降りる。命により定められた光の聖戦士は、夢幻世界の闇を照らすだろう』 　―――貧しさから抜けられないサリードは、商家…

「自分には想い人がおり、誰とも結婚することもない」と孤高の騎士に拒絶された私は、愚かな計画を実行して無理矢理結婚へと持ち込んだ。 　そして私は、美しいお伽話の真実と彼の心の闇を…

　ある日、桜ノ宮は真っ暗な夜の時間に一人、宮中を抜け出した。

ウィルデリアは王侯貴族の為の学園、エジェカに通う令嬢であった。 その容姿端麗に似合わずに変人で有名。 彼女は太古の昔に失われた魔法に憧れてを抱いていた、いわゆる魔法オタクだった。…

日本人のフリージャーナリストがイスラミック・ステートに処刑される場面から物語ははじまります。アルジャジーラ、日本政府、アメリカ中央情報局など、様々な立場の人々が事件に巻き込まれ、…

　この世を構成する全てに、魔力が宿っている。　空を飛ぶクジラも、尾を噛んだ蛇も、羽の生えたウサギも、火を吐くトカゲも、ソレらは全て人々の側に生きているのだ。 　そんな話も「お伽話…

この物語が語られる世界がいかに作られたのか。創生の神話。

【自主企画『お伽話シリーズ』雪女編】に参加してみました。 一万字を超えそうだったので、あらすじを書いた様な感じになってしまいました。 トゥーカーイ公ギョーム９世の私生児であるサ…

世界は、広い。 現実世界は、広い。 本の中も世界の一つで、もしかしたら現実世界よりも広いのかもしれない。 あちこちに存在する〝人魂〟たちの、長かったり短かったりする、独り言。 …

　昔、パパは『竜宮城の玉手箱』というお話をしてくれました。お伽話ではなくオリジナルのお話で、『魔法少女』が登場するのです。……二〇一五年八月二十四日。わたしたちにとって、忘れ得ぬ…

ちょっと怖いお伽話です。

　厳しい階級制の王国で成就した平民と王女の恋愛結婚は、幸せなお伽話として人々に語り継がれていた。 　平民ダヴィットの幼馴染であり、彼を王都の学校へ送り出す為に尽くしたエミーリヤは…

助けた蛇と蛇を助けた男の話。

　もしかしたら、今書いている物語に出せるか分からないから、その供養に。

魔女は人と精霊を繋ぎ、彼らの願いを叶えるもの―― 見習い魔女として森の奥に住む少女イデアは、師の留守中に隣国の王様から依頼を受ける。 彼からの依頼は、自分の国の王妃になる…

無人の屋敷に忍び込み、一夏を過ごす少女たち。 花が咲き乱れる庭で戯れ、ささやかな幸福を分かち合う。 しかし、お伽話のようなときは、無情に過ぎゆく。 穢らわしくも甘い、果実の香り…